うまかったものを思い出せ – ビョーインショク編

「なーなー、リンぐーん。メシタキ係を休憩してさ、2週間ものあいだビョーインでなに食ってたの?」

ライオンのボブぞです。
おでね、リンくんの作るゴハンが好きなの。あんまり言うと調子乗るから、大きい声じゃいえないけどね。

リンくんは我がボブ家で、メシタキ係という極めて重要かつ重大な任務を任されているんだ。おでらライオン三兄弟を始め、たくさんのどうぶつのオハナ(家族)たちの胃袋を満たすだけじゃなく、アッチコッチで食べたうまいものをコピーせよ、とか食べたことないうまいものを作れ、でもヘルシーにアブラカットで!、だのグルメなオーダーがわんさかの我が家。だから、リンくんがいない間、つい数日前に退院してくるまで、当然おれらはリンくんの作るメシはお預けだった。

ケンイツエンチョーがお肉を茹でてくれて、カットキャベツと一緒に食べたり、残り物ぶち込みカレーを作ってくれたり、あとはレトルトの親子ドーンを食べたり。普段とはちょっと違うものを食べて過ごしてた。

“リンぐーん、2週間ビョーインでなに食ってたの?”

んで、リンくんはというとね、ビョーインショクってのを食べてたらしい。いわゆる病院で出される給食みたいなやつのこと。毎日3食キッチリ定食スタイルで出てきて、朝は8時、昼12時、夜6時。お盆にのせられて、ナースエイドさんっていう係の人がベッドまで持ってきてくれるんだって。

「これがさぁ、結構おいしかったんだよー!」

「へ?そーなの?ビョーインショクって栄養価バランスはいいけど味は薄くてまずいみたいなさ、そういうイメージだったんだけどな?」

「うん。まーそういう人もいるだろうけど。わたしの場合、常食って言って、特に食事制限があったわけじゃないし、薄味は薄味だけど、お出汁が効いててわたしは好きだったなー!」

「ほうほう。」

「それからね、ちゃんと温かいものは保温器で、冷たいものは保冷器で来るんだよ。お盆が大きく2つに分かれてて、保温ゾーンと保冷ゾーンがあるの。すごいでしょ。」

「それはありがたいなぁ!冷めちゃった味噌汁とかごはんとか、ビミョーだもんなぁ。」

「でしょでしょ。配慮が届いていてすごいの。」

「ほー!そうなんだね!んじゃさ、リンくん、ビョーインショクでうまかったもの、教えてよ。」

「いいよ!なんなら、14日間に食べた全38食、写真撮ってあるから探してみよ。」

「すげー。まじか!リンくんよっぽどメシが楽しみだったのな?」

「そりゃー毎食作っていただけるんだからすごいよね。ひとくちひとくち、コレはどんな味付けかなー?とか考えながら食べてた。食べることも療養って思って、わたしなりに頑張ってたんだよぉ。」

フーン、そういうもんなんだなぁ。

よーし!じゃっ、早速いってみよー!

「うまかったものを思い出せ – ビョーインショク編!」

「リンぐーん、あーゆーれで?(Are you ready?)」

「おー!あいむれでー!(I’m ready!)」

【第3位】 夏至スペシャルディナー

“夏至の暦カードつきが凝ってるスペシャルディナー”

6月21日(金) 入院9日目 晩ごはん

• 蒸し鱈ケチャップ添え
• 生姜と三つ葉の混ぜごはん
• もやしとにんじんのナムル
• なすの煮びたし
• メロン

「ほほー!何コレ?ちょっとステキな晩ゴハンじゃん?」

「そう!第3位は、夏至の日の晩ごはん。ちゃんと暦のカードが添えてあってね、季節感出してくれてたんだよ。病院でだよ?すごくない?」

「んで具体的にはどんなメニューだったの?」

「普段は白ごはんなんだけど、この日は混ぜごはんだったんだ。生姜と三つ葉でね、超さっぱりでさわやかだったなぁ。あとデザートがメロンだったよ。入院中、くだものは比較的よく出てたんだけど、メロンはこの日だけだったなぁ!」

なるほどなるほどー。
入院中でも季節を感じられるようにっていう配慮がうれしかったらしいぞ!

【第2位】 煎り豆腐

“朝ごはんにふさわしい煎り豆腐!”

6月16日(日) &21日(金)入院4日目&9日目 朝ごはん

「イリドーフ?イリドーフってなんだ?」

「煎り豆腐、もめん豆腐と鶏ひき肉を野菜と一緒に炒めたみたいなやつかな。妙においしくてねぇ。朝ごはんのおかずにぴったりな優しい和のお味だったの。」

「なんか病人らしい食事だな?ライオンの口に合うかな?」

「ボブぞはお出汁好きでしょ、和食好きなんだから、きっと合うよ。今度作るね。」

入院中、朝ごはんで2回出たらしいぞ。なんならもっと出て欲しかったー!というくらいリンくんは気に入ったらしい!今度コピーしておうちで作ってなー!

【第1位】 卵と鶏のあんかけ茶碗蒸し風

“リピートしたい!卵と鶏のあんかけ茶碗蒸し風”

6月15日(土)& 20日(木)入院3日目&8日目 晩ごはん

「栄えある第1位はっ!茶碗蒸し風の何かー!」

「アハッ!なにそれ!でもおで、茶碗蒸しは大好物!」

「わたしも大好物。茶碗に入ってるんじゃなくて大きいバットみたいので固めたあとにようかんみたいに切り分けてるんだと思うから、茶碗蒸し風。正式な献立名は見てこなかったけど・・・。」

「ふむふむ。具材は?」

「それがねー!豪華なんだよ。鶏ひき肉、しいたけ、それから野菜も入っててね。さらに、上にあんがかかってるの。お出汁のきいた茶碗蒸しの上にさらにお出汁のあんだよ?おいしいに決まってるよね。」

「おで、それ食べたい!」

「なんか手間かかりそうだけど、やってみるかぁ。」

というわけで、リンくんの第1位は、玉子と鶏のあんかけ茶碗蒸し風、でした!
コレは入院中の晩ごはんで、2度出てきたらしいぞ。

「基本的にぜーんぶおいしかったんだけどね、印象に残ってるベスト3はこんな感じかなー。」

「おー!和食だなぁ!」

「そだね。全体的にはメインはお魚料理が多くて、ちょっと洋風の味付けだったり中華風だったりって日もあったよ。お昼ごはんにチキンライスが出たり、朝ごはんにクリームシチューが出たりもしたよ。でも、やっぱりお出汁の効いた和食がおいしかったな!」

“お昼ごはんに出たチキンライス。超あっさり”

「パンは出なかったのか?」

「あ、朝ごはんに出たよ。えーと、2週間で4回あったかな?食パンとかレーズンパンとか。あと、希望すれば朝ごはんに関してはパン率を上げることもできたんだけど、わたしはゴハンのほうがよかったから変えなかったんだ。」

“クリームシチュー、レーズンパン、オレンジに牛乳!ときどきうれしい洋風朝ごはん”

「む?メシ選べるの?」

「あ、そうそう。常食の人だけなんだけど、翌週の献立のうち、月水金の朝昼の計6食は2択で選べるの。すごいよねー。」

「ほー!」

「わたしの場合はさ、豚肉牛肉NGじゃん?だから豚の献立の日はおのずと魚、みたいな感じで選択肢がない日もあったはあったけど。それでもちょっと楽しかったな。A定食orB定食みたいな感じで。」

“常食なら月水金の朝昼、計6食は希望を出せるよ”

「なーんか、メシ、充実してたみたいだなぁ!」

「そうそう。ホント口に合ってありがたかったー!」

「おで、メシの話してたらハラへったぞ!リンぐーん!メシタキ係!なんかうまいもん作ってー!」

「はいはいなー。簡単なものから徐々にね。」

「うん。おで、待ってたぞ。」

「うん。お待たせ。メシタキ係帰ってまりましたよ。」

リンくんはそういうと、おでのことをギュゥーと抱っこしてきた。

「いやんいやんぐるじぃー。」

「ボブぞーだいすきー!おなかすいたのねー!ゴハン作って一緒に食べよう。」

そう。おでらはいつだって、一緒にメシを食うんだ。
だって、オハナ(家族)だもん。離れ離れじゃ、さみしいもん。
同じもの食べて同じうこして、一緒の寝床で眠るんだ。

ね?リンくん。メシタキ係の帰りを、ハラすかせて待ってたライオンがここにいるからな。

ぎゅるルルルー。
あーハラへった!

ボブぞ

“おーい!メシタキ係、おで、ハラへったー!”

「帰ったらしたいこと – リンくん退院できるってよ 番外編」https://bobingreen.com/2024/06/26/9619/

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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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