助さん格さん、そしてわたしはイーさん
てんててててんててててんててててんててて・・・
じぃーんせぇーいらっくぅーあーりゃ
くぅーもあぁぁるぅぅさぁぁーーーー
人生楽ありゃ苦もあるさ。
助さん、格さん、そしてわたしはイーさん。
「イーさんはピンク色の肌が春らしくて、なんだか初春が似合う感じがするんだよね。」
リンくんは、わたしのことをそう言って、冬の定番、お鍋とともに食卓に並べたカップ酒のビンの横に呼んだ。昔のわたしだったら、水槽の水かと思って飛び込んじゃうところだったよ・・・フゥあぶないあぶない。
いまはね、水がなくたって、自由に陸海空ドコへでも好きなところへ移動できるようになったんだ。
こんにちわーに。わたし、ウーパールーパーのイーさんこと、ひふみです。
何度かリンくんがわたしの昔話を書いてるから知ってるオトモダチもいるかもしれないけれどね、わたしは以前は小さな水槽の中でジィっと生きていたんだよね。ある日、ひとり旅に出てみたんだけれどね、―あぁ、その日はリンくんもケンイツエンチョーも、それから派手でカラフルなたてがみのライオンたちも(当時はまだボブ家っていう名前を理解してなかった)、泣いていたらしいな。―その旅もそろそろ終えようかななんて思って、次は何に転生するのかなって思ったら、やっぱりウパで、しかも、リンくんたちの家に戻ってきた。
(※イーさんのお話はコチラ → 「ひふみです。」 「ジーっ」 「旅立ちは6月3日」)
てんててててんててててんててててんててて
そう、人生(ウパ生)楽ありゃ苦もあるさ。
あ、そうそう。それでね、このカップ酒は、去年の春にオハナ(家族)全員で水戸偕楽園へ梅を観に行って、そのときに買ったんだよ。その名も水戸らしく、「助さん格さん」。
年末のお墓参りのとき、仏様にお供えしていたものを下げてきて、献杯してからいただいたよ。
(※昨年の梅見のお話はコチラ → 「梅の残り香、桜の呼び声」)
けんぱいっ!
「くぅー!なんか効く感じする・・・!」
「カップ酒って独特の濃さというかパンチがあるよね?」
リンくんがまるでおっさん、いや、おっさんそのものの顔でグビリとやるものだから、チロ、とわたしもその透明の液体をなめてみた。
ビリビリッとわたしの小さなカラダじゅうをアルコールが走って、そのあとに、お米の香りとふうわりとした甘みが鼻に抜けていった。
あいや、わたしの鼻はドコかだなんて、そんな愚問はやめてくれよね。うふふ。
くはー!
大変によいお酒でございました。
助さん格さん、人生の苦楽を、知ってるだけあるのぉ。
わたしもせっかくの生まれ変わりのウパ生、もっともっといろんな経験をしたいものですな。
てんててててんててててんててててんててて・・・
じぃーんせぇーいらっくぅーあーりゃ
くぅーもあぁぁるぅぅさぁぁーーーー
ひふみ(イーさん)
※参考: 「助さん格さん」以外には「松盛」っていう銘柄のお酒が主力のようです↓↓↓
「助さん格さん」 の酒蔵 岡部合名会社(茨城県常陸太田市)
https://www.matsuzakari.co.jp/
人生楽ありゃ苦もあるさ
水戸黄門主題歌 里見浩太朗 「あゝ人生に涙あり」
涙のあとには虹も出る
歩いてゆくんだしっかりと
自分の道をふみしめて