旅立ちは6月3日

ひぃ・・・ふぅ・・・みぃ。

パヒュッ！
ウパ（ウーパールーパー）のひふみです。

オハナ（家族）のみんなは、わたしのこと、イーさんって呼ぶよ。なんでかって？

ひぃ・・・ふぅ・・・みぃ、は、中国語でイー・・・アール・・・サン。
なんだかそれで、イーさんって、呼ばれるようになったんだ。オトモダチの中華料理屋さんでゴハンを食べてるときに、リンくんとケンイツエンチョーがそんな話をして、決まったらしい。
あいつららしいよな。

旅立ちは6月3日。
そう、何年か前の今日は、わたしが旅立った日。

あの日から、わたしは、不思議な体験をし始めたんだ。
それまで狭い水槽の中の世界しか知らなかった。お出かけなんてできなかったのに、あの日を境に、いろんな場所へ連れて行ってもらえるようになった。

「親愛なるイーさん。陸、海、空、どこへでも自由に行けるように。」

うちのリンくんが、そういって、わたしをモデルにした、この絵を描いてくれたんだ。
お世辞にもうまいとか似てるとかはいえないけどさ、リンくんにとっても大事な一枚なんだという。描いている間、ずっとわたしのことを思い出して想ってくれていたんだという。

今朝、久しぶりに引っ張り出してもらったら、ファイルに入れてしまってあったのにもかかわらず、ちょっと黄みがかって焼けてる感じがした。
気のせいかな？
ううん、それか、もしかしたら、わたしがこの一年でしてきた旅の続きを、この絵も追随しているのかもしれない。黄色は、暖かくて、晴れていて、おいしくて、シアワセの色。わたしの日々をちょっとずつ反映しているのかもしれないね。