雨雲と青空の間でぶれぶれのおれ
びうううううううっ
ごうううううううっ
カタカタカタカタ
びぉぉぉぉぉぉぉっ
ぐぉぉぉぉぉぉぉっ
カタカタカタカタ
ライオンのボブおです。
みどりテラスに出てみたら、おれを抱っこするリンくんの手に力がこもった。
なんじゃぁ、今日のこの風は。
昨晩日付が変わる頃から、窓の外ではものすごい天気になっていたみたいだ。
何かが風にあおられている音が聞こえるから、テレビアンテナのケーブルかな?と思っていたんだけれどね、実際には、劣化したエアコンの室外機カバーがついにボロンボロンになって、その切れ端がかろうじて食らいついている、その泣き声だった。
おれはライオンだから、四つ脚ふんばってどんな暴風にも立ち向かうんだ。
・・・だけどね。
おれの体重じゃぁ、カラダをまっすぐにしておくことができない。
あぁ、そっか、おれ、そもそも四つ脚じゃなかったや。
びうううううううっ
ごうううううううっ
雨雲と青空の間で翻弄されて、ぶれぶれのおれ。
それでもね、いっしょうけんめい、今日もイチニチを生きるんだ。
わうぅぅぅぅぅっ!
ボブお