すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第7回 天王台から手賀沼を見下ろす

我孫子駅のお隣、JR常磐線 天王台駅。
初めて降り立った駅。まだ朝の6時すぎなの。

ロータリーがちゃんとあって、思っていたよりも大きい駅だった。一見すると南口(手賀沼側)は、我孫子駅とさほど規模感は変わらないようにも思える。

”JR常磐線 天王台駅 南口”

みんなーこんにちわーにっ!
野鳥レポーターのすずこと、鈴之助でっす。

“成田線の高架を渡るよ。単線!”

今ね、天王台駅から歩いて15分くらいのところにある、高野山桃山公園というところにいるの。

朝のラジオ体操に集まってきた近所のオジサマオバサマたちの輪を迂回するように歩いて、景色の開けた展望台のベンチまでやってきた。

ふぅー!へぇっ!こんな感じで手賀沼を見下ろすことができる場所なんだね。

“高野山桃山公園(千葉県我孫子市)”
“展望台から手賀沼を眼下に見下ろせるよ”
“ふぅー!へぇっ!こんな感じで手賀沼を見下ろすことができる場所なんだね。”

手前には伸び盛りの元気な稲がぐんぐんと背を伸ばし、畑では夏野菜が花を咲かせている。向こうには手賀沼の湖面が広がり、さらに奥には手賀沼の南側、柏市を臨むことができる。空はまだ曇りがちで、うっすらうっすらの青鼠だ。

ゲロゲロゲロッぐげげげげげげげっ!ぎょぎょっぎょぎょっ!

遠く眼下で、オオヨシキリが大声を出して鳴いているのが、とってもよく聞こえるよ。多分、ちょっと右手の背の高い草むらの中に隠れているんだと思うな。

あのね、もうね、すず、覚えたの。オオヨシキリさんの鳴き声、絶対忘れないもの。
「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第6回 ボインゴの笑い声とオオヨシキリ」参照)

“遠く眼下で、オオヨシキリさんが大声を出して鳴いているのが聞こえるよ”

「すず、今日はココから手賀沼さんぽ、スタートだよ。」

リンくんはそう言うと、一口おにぎりをほおばった。

「すずも朝ごはん、ちゃんと食べて、ね?」

「ウンッ。でもホントはキューリがいいんだけどなぁ・・・。」

「さすがにお外でキューリは食べないよ、おうち帰ったらいっぱい冷やしてあるから、食べようね。」

“景色のいいところで朝ごはん”
“すず、ホントはキューリのほうが好きなんだけどな…”

さぁ、今日は何種類の鳥さんに会えるかな?そして何枚お写真が撮れるかなー?すず、とっても楽しみなんだよ!

さぁ、今回も野鳥さん探し、行ってみよぉー!!!

“さぁ!今回も野鳥さん探し、行ってみよぉー!!!”

【ハクチョウ科 コブハクチョウ】

高台にあった高野山桃山公園の展望台から階段を降りていくと、目の前には水生植物園と書かれた看板があるの。

「Google mapさんによれば、ココを入っていけば手賀沼のほとりの遊歩道だって。」

リンくんがスマホを眺めながら教えてくれた。

両脇には盛りを少し過ぎたアジサイが、そして、頭上には藤棚が続いている。当然藤の花は咲いていなくって、代わりにモロッコいんげんみたいなさやがいっぱいぶら下がっている。

“野鳥観察おなじみの「鳥獣保護区」の赤い看板”
“藤の花の季節はキレイだろうなぁ”

すると。

「おわぁぁぁぁっ!」

あぁ、びっくりした。
さっそくハクチョウさん発見、発見ですっ!

ひょいとその辺に普通にいる感じ。前回もびっくりしたけど、今日もまたびっくりしちゃったの。なにせハクチョウさん、すずの何倍もカラダがおっきいし、鳴き声を出したりせずに一心不乱に草むらでお食事をしているの。

“ひょいとその辺に普通にいる、ハクチョウさんたち”

「おわぁぁぁぁっ!すず、足元気をつけてっ!」

「エ?なぁに?」

リンくんが指さしたそこには、デーンと立派なうこ💩がゴロンゴロンと転がっていた。

「ハクチョウさんの・・・だよねぇ。うわぁ。こりゃ足元ちゃんと見て歩かないと踏んじゃうよぉ、フンだけにっ!アハッ!」

うーん、リンくんはひとりで得意がってるけど、あんまりおもしろくないよ。

「すずのことは、リンくんがずっと抱っこしてるでしょ?だからすずはうこ踏まないよ、ダイジョーブッ!」

「あっ、そっか・・・。じゃ、わたしが気をつけまぁす。」

アハッ!今日の手賀沼遊歩道のルートは、どうやら足元注意報みたいだね。

あぁ、さっそくびっくりしちゃったぁー!

“手前側が手賀沼遊歩道。向こうは天王台の住宅街”

【カモ科 カルガモ その1】

天王台から下ってきて、手賀沼ビオトープ、という場所があるみたいだから、そこを目指して東方面へ歩いてみる。この辺りの遊歩道は意外と水面が近くって、水鳥の観察に向いているみたい。

「おっと!カルガモさん、発見、発見です!」

「すず、ドコー?」

「リンくーんっどんくさいよ!ホラッ、二羽仲良く泳いでるよ!早く写真撮ってー!」

カシャッカシャカシャ!

すぅいーすぅいー

二羽でいるからカップルかな?カルガモさんのオスメスの見分けはちょっとよくわからないの。どうなのかなー?

「仲良し、仲良し!」

すず、カルガモさんのカップル(仮)、発見、発見です!

「カルガモさん、カルガモさーん!デート中、お邪魔しちゃって・・・キョーシュクでぇぇぇすっ!」

すぅいーすぅいー

あらら、アッチへスイスイ泳いで行っちゃったぁー。

アハッ!

“カルガモさんのカップル(仮)、すぅいーすぅいー”
“デートのお邪魔しましたぁ!キョーシュクでぇす!”

【ウ科 カワウ】

遊歩道をさらにすすむと、釣り堀が現れた。

手賀沼周辺では普通にルアーを垂らしている人たちを見かけるけれど、わざわざ釣り堀も営業しているようだ。まだ早朝だというのに、お客さんもちらりほらり。パラソルを開いてのーんびりした空気が流れている。

“手賀沼遊歩道に隣接した釣り堀”

斜向かいはちょっと開けていて、手賀沼の水面をすぐそこに眺めることができる。

「いーちっにーぃ、さーん、しー。ごーぉ、ろくっ。カワウさん6羽、発見、発見だよー!」

“いーちっにーぃ、さーん、しー。ごーぉ、ろくっ”
“黒い羽根と堂々とした顔つきがカッコいいカワウさん”

沼に打ち込まれた杭のところで休憩中なのかな?手賀沼でカワウさんを見たことはこれまでにもあったけれど、6羽も一斉に見たのは初めてなの!

びっくりびっくり!カワウさんいっぱいいてびっくりでSHOW!!!

【ホオジロ科 ホオジロ】

手賀沼ビオトープまでやってくると、その名の通り、もっさもさした草木がそのままに残されたエリアが広がっている。そして山側の田んぼの向こうには超高級ゴルフコースがあるらしいよ。

“手賀沼ビオトープまでやってきたよ”
“山側の田んぼの向こうは超高級ゴルフコースなんだって”

ピィピュピュルピィッ!
ピィピュピュルピィッ!

「あーっ!すず、この鳴き声も覚えたよ!ホオジロさんだね!」

「そうだねー。ホオジロさん、ドコかな?」

ホオジロさんは大きな声でキレイにさえずるの。あまりアッチコッチ飛ばずに、木や背の高い草の上に上手に止まって、目立つところで鳴いてくれるから発見しやすいよ。

「アッ!見ぃつけたッ!」

ピィピュピュルピィッ!
ピィピュピュルピィッ!

カメラで連写するリンくん。なんだか苦戦してるみたい。

「すずぅー・・・。めっちゃ捉えてるんだけどね、ピントが合わない・・・。」

「エーッなんで?」

「ホオジロさん、草むらの中で鳴いてるでしょ?手前の草にピントが合っちゃうんだよねー。あぅあぅ。」

あぅあぅいいながらもシャッターを押し続けるリンくん。

“元気にさえずるホオジロさん。ピント合わず残念”

「アッ!飛んでいっちゃった。残念・・・。」

うーん、鳥さんの撮影ってムズカシーんだねー。
すず、あぁ野鳥撮影の奥深さに、びっくり、びっくりだよー!

【カモ科 カルガモ その2】

放置された漁船の上で、まるで船頭のように振る舞うカルガモさん。
キョロキョロと周りを見回して、そのままチャプンっと沼に入って気持ちよさそうにしてるよ。

やっぱりカルガモさんも暑いのかもしれないねー。

“キョロキョロするカルガモさん”
“このあとすぐにチャプンっと沼に入っちゃった”

【サギ科 ゴイサギ】

「ン?なんだろ、あの水鳥さん?」

「目が赤いねぇ!それからカラダの色も灰色と白のコントラストがキレイだねぇ!」

「サギっぽいカタチだけどね?なんだろなんだろ?」

“赤い目が特徴のゴイサギさん”

おうちに帰って調べたら、ゴイサギさんだったよ!これまで、コサギさんやダイサギさん、アオサギさんは見たことがあったけど、ゴイサギさんは初めてでした!

びっくりびっくりー!

【カイツブリ科 カイツブリ】

「あれぇ、カモの仲間かなぁ?ちょっと遠くてわからないけど。」

カメラごしに水鳥さんを追いかけていたリンくんがつぶやいたの。

「エッどれどれ?」

うーん、すずもわからないやぁ。

“カイツブリさん。手賀沼ではもぐっちょって呼ばれてるんだって”

おうちに帰ってから、すっかり愛読書になった『フィールドガイド 手賀沼の鳥』を開いてみたら、いっちばん最初に載ってた鳥さんだったの!

「カイツブリ、っていう鳥さんだって!「手賀沼のまわりにすむ人たちは、昔からこの鳥を「もぐっちょ」とか「むぐっちょ」とよんで親しんでいます。名前の通り「もぐり」が得意」*なんだって!エッヘンすず、ちゃんと調べたよ!」

「うわぁ、すず、すっかり鳥博士みたいだねー!ちゃんとお勉強してスゴイ!」

パタパタパタパタッ!すず、鳥さんのことひとつずつ調べて覚えていくんだもんね!カイツブリさん、覚えたよ!

もぐっちょ、もぐっちょ!


「さぁ、すず、日が高くなってきたぁ。わたし、汗が止まらないよ。」

「リンくんまた汗だくなのー?」

「うむ、うむ。すず、そろそろ帰り道、戻ろうね。」

本日の野鳥観察ルート

JR天王台駅 → 高野山桃山公園 → 水生植物園 → (遊歩道を東方面へ) → 手賀沼ビオトープ → 峠下東広場
(峠下東広場で折り返し)
峠下東広場 → 手賀沼ビオトープ → 水生植物園 → あびこ農産物直売所あびこん → 市役所前 → (バス移動) → JR我孫子駅

“今日の折返し地点、峠下東広場からの眺めだよ”

8.2km 12,500歩 でした。

おつかれさまでしたー!
今回もいっぱいの鳥さんに会えて、とっても楽しかったよー!

すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOぉぉぉぉぉW!
第7回は、天王台からスタートの手賀沼遊歩道さんぽでした!

以上、野鳥レポーターすずがお送りしましたっ!

また次回お会いしましょぉ。キョーシュクでぇぇぇぇすっ!

“今回もいっぱいの鳥さんに会えて、楽しかったよぉ!”
“また次回お会いしましょぉ!”

鈴之助

*我孫子市鳥の博物館ガイドブック10 『フィールドガイド 手賀沼の鳥』、発行: 我孫子市鳥の博物館、1999年

高野山桃山公園 (千葉県我孫子市 公式ホームページ内)
https://www.city.abiko.chiba.jp/event/shizennonaka/kouenryokuchi/park/citypark/momoyamakouen.html

我孫子市水生植物園 (千葉県公式観光物産サイト まるごとeちば ホームページ内)
https://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/2955

あびこ農産物直売所あびこん
https://www.abiko831.jp/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第6回 ボインゴの笑い声とオオヨシキリ」
https://bobingreen.com/2023/07/04/5491/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第3回 手賀沼デビュー戦」
https://bobingreen.com/2023/05/24/4997/

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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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