アザラシ フク vs. メンフクロウ ふくちゃん

ブルブルブルブル・・・！

フク、もしかしてエサだと思われたのかな？それとも、怖がらせちゃった？
そぉっと見てただけなんだけどね、ふくちゃん、大きな羽根広げて、威嚇攻撃体制取られちゃったの。

「すぅずぅちゃーーーーん！うわぁーん！どぉぉしよぉぉぉー！」

こんにちわーに！
アザラシのフクこと、鰒太郎です。

あのね、今日はね、すずちゃんと一緒に、メンフクロウのふくちゃんに会いに来たの。

ここは京成バラ園の中にある、ガーデンセンターの温室。ふくちゃんはココでペットとして飼われてるメンフクロウさんなんだ。こないだ年パスを更新したリンくんも、そのことを知ったのはつい最近なんだって。

こないだすずちゃんがひとりで会いに来たときには、メンフクロウのふくちゃん、すっと目を閉じて気持ちよさそうに穏やかにしていたらしい。すずちゃんが見つめても何も反応はなかったんだって。

なのに。それなのに・・・。

フク、白いから怖かったのかな？丸くて大きいからかな？それとも、クリクリとした黒いお目めや鼻が気になっちゃったのかな？

とにかくね、フクがふくちゃんに目線をチラッと合わせた瞬間、ふくちゃんってば、羽根をぶわぁぁぁぁ！って広げてくるの。首をユラユラさせて、オラオラって威嚇してくるの。
そして、フクが後ろを向くと、羽根を収めて、何事もなかったかのように、元通りになるの。

チラッ・・・ぶわぁぁぁぁ！
チラッ・・・ぶわぁぁぁぁ！
チラッ・・・ぶわぁぁぁぁ！

「なんだか、ゴメンなさい・・・。フク、オトモダチになりたかったんだ。同じ”ふく”ってお名前だしね、どんな子かなぁって知りたかったの。でも、怖がらせて、ゴメンね。」

ふくちゃんは、フクが近くにいるだけでソワソワと落ち着かない様子だから、仕方なく、すずちゃんの待つトートバッグの中へ戻ったの。

「シクシク・・・。うわーん、すずちゃーん！フク、悪いことしてないよね？オトモダチになりたかっただけなんだ。」

「だいじょぶだいじょぶ。フクはきっとおいしそうなおにぎりくんだと思われたんだよ。メンフクロウさんに食べられちゃわなくって、すず、安心したよ。」

んもう、すずちゃんまで、フクのことおにぎりって言うし・・・。。。

メンフクロウのふくちゃん、フクのお顔でどうやらびっくりさせちゃったみたいで、ゴメンなさいでした。

フク、心臓バックバク、ドッキドキだよ。

次会うときには仲良くなれるかな？仲良くなれると、いいなぁ・・・。
今度は目を合わせないように、そっと会いに行くようにするからね。

ふくちゃん、またね。

鰒太郎

京成バラ園 （千葉県八千代市） / メンフクロウのふくちゃんがいるのはガーデンセンターの温室内です↓↓↓
https://www.keiseirose.co.jp/garden/

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