ソフト帆立の思い出

この帆立を食べると、思い出すことがあるの。

あ、わたしは、ウーパールーパーのイーさんこと、ひふみです。

わたしがまだパヒュッって息継ぎしたりして狭い水槽のなかで遊んでいた時代のこと。その頃のわたしは、ウーパールーパーのエサっていう茶色いカリカリした食べ物しか知らなかった。

そんなわたしだったけれど、生まれ変わって久しい今日、ホッカイドーは常呂町のソフト帆立のおつまみをチビチビやりながら、ハイボールで流し込んでいる。目の前にはリンくんがいて、一緒にほろ酔いになっている。

“ほたてソフト貝柱!思い出のおつまみの味なんだ”



このソフト帆立が何かって?

あのとき、何年か前の、リンくんへの誕生日プレゼントだったんだよね。帆立好きのリンくんのために、オハナみんなから誕生日プレゼントに買ってあげたのが始まりだった。

リンくんはいたく気に入った様子だったけれど、それからというもの、何年が経ったのだろうか?
アチコチのデパートで北海道展があるたびに探してきたのだけど、あんまり出店していないメーカーのようで、なかなか出会うことができなかった。

そんな折、つい一昨日、チーバは船橋東武での北海道展で、ひっそりと売られているのを見つけた。

今、目の前に、ソフト帆立がいて、リンくんがいて、わたしがいる。ハイボールもある。あのときとは暮らす家の場所も環境も違うけれど、ソフト帆立は相変わらず、ものすごくおいしい。

リンくんなんて、小袋を開けたその香りだけで呑める、だなんて言ってる。ホロホロとした繊維感、ちび、とかじるとふうわりと海の旨みがやってくる。おくちのなかで柔らかくも弾力のあるその食感を楽しみかみしめ、最後にゴクンと飲み込むと同時に、ハイボールを追うのだ。

あぁ、すっかりわたしはウーパールーパーのカリカリのエサから離れているなぁ。

あぁ、ソフト帆立は唯一無二だ。

うまい。うまい。
あぁ、生まれ変わって、本当に良かった。

そんな、ソフト帆立の思い出。

ひふみ(イーさん)

しんや 北海道北見市常呂町https://www.shinya.ne.jp/shop/https://www.shinya.ne.jp/shop/

「旅立ちは6月3日」https://bobingreen.com/2023/06/03/5127/



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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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