ニチヨービの東京駅の洗礼 – ころすけの旅日記(名古屋&伊勢編)その1
「ぬふー!マジで混んでるなぁ!」
うっす、ツキノワグマのころすけでっす。
いまね、おれ、JR東海の窓口で切符の変更をするべく行列に並んでいるの。
GWが終わった翌ニチヨービの5月12日。 おれは、旅に出るぞ。
そう、旅グマころすけ、再び!
連れは前回同様、リンくんとリンママちゃん(リンくんの母)。そして、今回はついにリンママちゃんちのオハナ(ぬい)も初参加ということで、おれ、ワックワクなんだ!
(※前回の旅日記はコチラ → 「ころすけの旅日記(山陰&山陽編)まとめ」)
先日ご挨拶したばかりのウサギのフロプシーが、スーツケースのなかでジィっと息を潜めているらしいよ。手荷物の斜めがけバッグには入れないくらいの長いお耳の持ち主なものだから、「フロプシーちゃんはお宿に着いたらすぐに出してあげるの。」(リンママちゃん談)とのことで、現地に到着するまではしばしおれがひとりでお届けするね。
リンママちゃんにとっては、初のぬい撮り旅どころか、ぬい連れお出かけ自体がきっと初めてだ。おれがしっかりサポート、エスコートせねば、と気合が入るよね。
(※リンママちゃんが連れてきたウサギのフロプシーのお話はコチラ → 「ヘイ!フロプスィー!」)
そんな感じで冒頭のご挨拶を終えても、まだまだ行列は進まない、午前11時過ぎの東京駅新幹線改札前。
いやね、あのね。
ホントは、明日ゲツヨービの朝出発のつもりで、2ヶ月前くらいからリンくんが計画をしていたんだ。しかし、天気予報によれば、関東ではゲツヨービの早朝から大雨でなんなら交通機関に影響が出るやもしれぬというレベルだというじゃないか。そして向かう先は愛知県はナゴーヤ(名古屋)!つまり、トーキョーよりも西なので、普通に考えれば天気は先に悪化するわけよね。
「ンー・・・どしよ。」と昨日の朝、目が覚めるなりおフトンの中でスマホで天気予報を眺めつつしばし悩んだリンくん。急遽、出発をイチニチ早めて天候悪化前にナゴーヤへ到着しちゃえばいいじゃないの、と旅程を変更したのだった。
「ねぇころすけ?急遽なんだけどさ、明日出発にしてもいいかな?」
寝起きの寝グセがついたままのリンくんに言われたおれは、ふたつ返事で了解した。
「了解。おれはいつでもいいぜ。だけど、リンママちゃんは?」
「あぁうん、今から電話してみる。多分、平気でしょ。」
「ホテルは?」
「ニチヨービの夜なんていちばん空いてるから、安くて良さそうなところ見つけておいた。」
そうやっておれらはバタバタと荷物を詰め込んで、予定よりもイチニチ早く出発してきたってわけだ。
「ママはちょっとココで待っててくれるかな?わたし、切符変更してくるから。」
リンくんはリンママちゃんにそう言い残して、おれと一緒にJR東海の窓口に並び始めて、もう30分近くが経過した。
いつもならね、リンくんはスマホアプリの”スマートEX”でネット予約をするのだけど、今回は乗車券割引を受けるために紙の切符で予約をしてあった。そして、乗車日付の変更については券売機では対応していないから、窓口に並ぶしか方法がない。
6つある窓口には、巨大なスーツケースをいくつも持った外国人観光客が数人グループごとにゾロゾロと列をなしている。円安インバウンドかぁって、ホントに感じるくらい、切符の窓口は外国人だらけ。窓口で対応する駅員さんたちのコトバを聞いていると、当然日本語ではなく、翻訳ソフトを使うでもなくスムーズな英語でサクサクとやり取りをしていて、ホトホト関心したのだった。
待ちぼうけしてヒマなので、とある外国人カップルの窓口でのやり取りを聞いていたら、こんな問い合わせだった。
(英語だけど、多分英語圏じゃない旅行者)「11:xxの便、2人京都まで。右側がいいの。」
(駅員さん、もちろん英語)「右側ですか…、右側は大変人気なんです。右側ですと、13:xxまで空いてませんね。どうしますか?」
ほう、なるほどー。右側というのはD・E席のことを指すのだろうと思う。つまり、富士山側だ。やっぱりみんな知ってるんだねぇ・・・!と納得する。その後どうなったかというと、カップルのふたり同士で英語じゃない別のコトバで相談をして、結果、富士山側は諦めて早い便に乗るらしいことがわかった。
「フゥ・・・!」
なんだか妙に安心した。他人の旅行ができるだけ楽しく希望が叶えられるといいなぁだなんてのん気に見ていたら、自分たちの番が回ってきたのだった。
「乗車券、指定券の日付変更で、明日じゃなくて今日出発にしてください。今から乗るので、えーっと、11:xxの便で、できればD・E席、なければA・Bでもいいです。」
リンくんはサラサラと駅員さんに要望を伝えた。
あいよっとばかりに切符を受け取った駅員さんが作業を開始する。その動きたるや職人だ。最近窓口で切符買ってなかったけれど、久しぶりに見たあの手さばきには何か熟練した技のようなものを感じる。トントコトントコトンとタッチペンで画面を叩く音が鳴り響く。
「えーっと、11:xxの便ですね。ちょうどいまひとつだけ2人並び(D・E席のこと)空いたんで、取っておきます。」
「うわ!ホントですかぁ、すごーい。」
というわけで、無事に切符の変更を済ませたおれらはようやく窓口の行列とサヨナラしたのだった。
この混雑がニチヨービだからなのかどうかはわからないけれど、円安インバウンドで外国人観光客があふれかえる様子にはすっかり洗礼を受けたよ。
「おまたせー!取れたよ。むふー、日付の変更も券売機でできればいいんだけどねぇ。」
近くで待たせていたリンママちゃんのもとに駆け寄って、フロプシーが入っているだろうスーツケースをピックアップすると、おれらは揃って東海道新幹線改札を無事に通過したのだった。
改めまして、旅グマころすけ、旅に出ます。
今回の旅程は3泊4日の予定をイチニチ出発を早め、なんと4泊5日。名古屋と伊勢へ行きますよ。リンママちゃんは70ウン年の人生で、初の名古屋下車、初のお伊勢参りなんだって。
それから旅行中にリンママちゃんはおたんじょうびを迎えるから、そのお祝いも兼ねているよ。
「ころちゃん、4泊5日、これからしっかりエスコートとボディガードをよろしくね。」
おれはリンママちゃんにそう言われて、キリッと気を引き締め直した。
「うっす、ママちゃん、任せろよな!」
新幹線が動き出すと、おれらは道中の無事を祈念して、あったかい缶コーヒーと、それからリンママちゃんが持ってきてくれたおやつでカンパイをした。
「いざ!ナゴーヤっ!」
では、オトモダチのみなさん、いってきまーすっ!
(あ。前回同様、おれの旅日記は複数回に分けてユルユルとお送りしますので、まぁ気長にお付き合いくださいね。
よろしくお願いしまっす!)
(その2 につづく)
ころすけ
※余談、オハナ(家族)のみんなに送り出されるおれの様子をどうぞ↓↓↓
「初デートは東山動物園 – ころすけの旅日記(名古屋&伊勢編)その2」
https://bobingreen.com/2024/05/29/9335/
「ころすけの旅日記(山陰&山陽編)まとめ」
https://bobingreen.com/2024/05/23/9304/
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