虹の橋が春を分かつ
「おぉ!おぉぉー!」
ドジャース対パドレス戦の野球中継までちょいとお昼寝・・・ぐぅ・・・と、横になっていたおれ。リンくんに叩き起こされた。
「ボブお!ボブお!来て!虹出てる!すごい虹!」
今日は春分の日、スイヨービだけど祝日。
ライオンのボブおです。
ムニャ?と目を覚ますと、相撲中継を横目に、おれはみどりテラスに誘われるがままに出た。
すると。
この家からは見たことのない、ハッキリくっきりとした虹の橋が、しかも二重にかかっているのだった。
まぁたしかに今日は変な空模様だ。雷雨が来る、とテレ朝のいつもの片岡さんが言っていたけれど、雷らしい雷鳴は聞いていない気がする。でも、この有り様、西の空は晴れていて青い空ものぞいているけれど、ざぁっと雨が横殴りに降っているんだ。
「ボブお、こりゃぁめずらしい空だね。」
おれは寝起きのままリンくんに抱っこされて、ちょっとまだ無口だ。
「うむ。うむ。」
でもね、ホントはこのお空、キライじゃないぞ。
ほんの5分ほどで虹は消えていなくなってしまった。春の風に吹き飛ばされてしまったみたいだ。
「春分の日だしな。」
んー、よくわからないことを言ってしまったけれど、いや、多分、あってる。
虹の橋が春を連れてきて、冬と春の境目を描いてくれたんだろう、とね。
はー。ネムイ・・・。
春眠暁をなんとかってな。
ボブお