もうすぐ春ですね
もぉすぐはぁぁぁぁぁるですねぇ♪
ちょっときどってみませんか♪
こんにちわーに。ライオンのボブおです。
2月15日、もう折り返し。あ、でも今年はうるう年で29日まであるけどね。
今日は我が家チーバの最高気温は19℃だとか?
なぁなぁ、もうすぐ春ですね、どころか、もう春真っ盛りの陽気だよ。
リンくんが朝の散歩と買い物から帰ってきて、一緒にお昼ごはんを食べ終えた頃には、外はぐぉぉうぐぉぉぉうとうなる音が聞こえた。
「ついさっきまでは穏やかだったんだよ?もしかしたら今日、春一番吹くかもね。」
リンくんはそう言うと、おれのことを抱っこした。
ガラガラガラ・・・っ
「うぉう、こんな風強いのに、みどりテラス出るの?」
「え、ちょっとだけだよぉ。ちょっと、様子見に。」
「おれ、リンくんと違って体重軽いから、吹き飛ばされちゃっても知らないぞ。」
「ライオンだから大丈夫でしょ。」
どんな根拠があってそんなことを言ってるのかは知らないけれど、仕方なく、リンくんについていく。
みどりテラスこと我が家のベランダは、5階角部屋の吹きっさらし。
しかも目の前には広大な林が広がっている。当然、広葉樹の葉っぱは落ちきっているのだけれど、針葉樹も結構多くて、木々がゆっさゆっさとカラダを揺らしているのが目に入る。まるで、ハードロックバンドのライブでおなじみの、ヘッドバンキングみたいだ。
「あわわわわわ。」
リンくんが風にあおられてよろめいた。
「ほら、言わんこっちゃない。」
もぉすぐはぁぁぁぁぁるですねぇ♪
ちょっときどってみませんか♪
それなのに、口ずさんでいる。
「アタマんなか、ループしちゃっててさ。」
「はぁ、あっそう。こんな強風じゃ、ヒャクジューのオー(百獣の王)のライオンのおれだって、きどっていられないぜ。」
ガラガラガラっ・・・ピシャッ
おれは呆れて、先に部屋の中に戻って、それから、リンくんを締め出してやった。
ぐぉぉうぐぉぉぉう
春一番が、砂を巻き上げて突っかかってくる。
おれの御髪(たてがみ)がはっちゃめちゃになっちゃった。
もぉすぐはぁぁぁぁぁるですねぇ♪
恋をしてみませんか♪
うん、でもいい歌だな。
フハッ!
ボブお
雪が溶けて川になって 流れて行きます
キャンディーズ 「春一番」 作詞、作曲、編曲: 穂口雄右
つくしの子がはずかしげに 顔を出します
もうすぐ春ですね
ちょっと気取ってみませんか
・・・(略)・・・
泣いてばかりいたって 幸せは来ないから
重いコートを脱いで 出かけませんか
もうすぐ春ですね
恋をしてみませんか