鳥博士になりたいウサギ

トリハクトリハクっ!鳥博こと鳥の博物館に初めてやってきたよー!

ウサギのすずこと鈴之助でっす。

野鳥観察に最近ハマってるウサギさんなのぉ!

すずのお顔よりもちっちゃい鳥さんから、羽根だけでもすずの何倍も大きな鳥さんまで、たぁくさんの鳥さんがいるんだって。

リンくんが近所の図書館で借りてくる野鳥の本も結構面白いんだけどね、いつか来てみたいなぁーって思ってたのが鳥の博物館!
なんと、チーバはア・ビ・コ!我孫子市ってところにあるんだ。側にはテガヌマ(手賀沼)という沼が広がっていて、そのほとりに立っている、さほど大きくはない、さほど新しくもない、地味な建物。野鳥に例えるなら・・・えーっと、スズメ・・・ンー、茶色くて小さい鳥を見ただけでスズメじゃん?っていうのはもうやめにしたんだ。だから、えっと、この建物を鳥に例えると・・・。あーん、わかんなーい!アハッ!

我孫子市の農産物直売所と隣接している、鳥博の駐車場に到着。空はどんよりと暗く、時折ぽつりぽつりと雨粒が、愛車のモビスケの窓ガラスに当たる。

いそいそと外に出ると、通りを挟んで向こう側、手賀沼とは反対の山側に、のぼりがかがげられていた。

“エンジョイ手賀沼”

「ほぉ!!!わたしが子供の頃は手賀沼というと臭くて汚い、みたいな代名詞だったんだけどね、クルマ降りた瞬間そういうニオイが鼻をつくのかと思ってたんだけどさーぁ。全然、ないね。全く、臭くない。」

リンくんがぽつりぽつりと話す。リンくんの子供の頃のチーバ県の地理の授業では、印旛沼、手賀沼、ダブル二大沼として習ったらしいけれど、手賀沼は水質汚染で結構ひどい、という理解だったらしい。

「エンジョォォォォイ!手賀沼!!!」

すずがのぼりの文言を読み上げると、フクも乗ってきた。

「エンジョォォォォイッ!!!手賀沼!」

せっかく来たんだからさ、楽しもっぜ!まずは鳥博、鳥博ぅ!

「オトナにまい、お願いします。」

「600エンになりまぁす。」

ケンイツエンチョーがチケットを買ってくれる。リンくんはすでにワクワクモードが止まらない。

「あっあっあっ!!!ねぇねぇ、カオナシがいる。カオナシ!」

「わぁホントだ。ていうか、カオナシ、我孫子市の鳥だって!すごぉぉぉい!」

ここで、野鳥博士見習いすずちゃんのちょこっと解説!
カオナシ、というのはね、我が家で呼んでるあだ名みたいなもので、正式名称を”オオバン”というよ。”オオバン”は水鳥で、湖や池や沼に住む、黒い身体に一部白い模様のある鳥さんなんだ。その顔周りが、あのジブリの”カオナシ”っぽいから、我が家ではカオナシって呼んでる。

「こんなにオオバンがフィーチャーされることがあるとは・・・!驚き。」

我孫子市の市営の博物館のようなのだけれど、今は「日本の鳥」という企画展を開催しているみたい。日本で暮らす鳥の剥製がズラリと並ぶその館内は、なかなかの圧巻だ。

「エッエッエッ!コレ、ホンモノってことでしょぉ?すごごごごごぃぃ!!!」

基本的に館内写真撮影はオッケーなようなのだけど、撮っても撮ってもキリがないし、リンくんはわぁとかきゃぁとか、ニャァとかワンとか、そんな音を出しながらダイコーフンでアッチコッチ見て回ってるので、今日はカメラは出番がない様子だった。

すずもリンくんの手に抱っこされて館内を一生懸命見て回ったよ。

図鑑や野鳥解説の本ではやっぱりサイズ感がわからないものなんだよね。それが、目の前にガラス越しではあるけれど、それぞれのリアルなサイズ感がくちばしの先から足先、しっぽ、羽根の色合いや光沢まで、全部見られるっていうのは、ホントにすごいなぁって思ったんだよ。

「こりゃあ、推しの鳥さんを見つけなくっちゃだな!」

ケンイツエンチョーも、付き合いとはいえ、意外と乗り気で一緒に見て回ってくれる。

大きい鳥、小さい鳥。カラフルな鳥、地味な鳥。珍しい鳥、身近な鳥。南国の鳥、北国の鳥。

地球規模で言えば狭く小さい島国の日本だけど、それでもものすごい種類の鳥さんが暮らしてるということを理解したよ。

「そういえばさーぁ。さすがにドバトはいないんだねぇ?ここにドバトの剥製は、ないね。いっちばん身近な鳥のひとつかなって思ったけど。」

ハト目のコーナーでリンくんがつぶやく。

「うーん、うーん。たしかに。ドバトだって、野鳥だよねぇー。カラスはいるのにね。」

日本の鳥コーナーをじっくり見た後に、上階の世界の鳥コーナーでダチョウの大きさに圧倒されて、動かないという噂のハシビロコウにもびっくりして(いや、剥製だから動かないのよ)、それから、もう一度日本の鳥コーナーを見直した。

12種類ほどの野鳥の声を録音した機械を三周ほどしたあとに、ようやくリンくんは満足したようだった。

「はぁ・・・今日はもうおなかいっぱい。でもここ、近所なら通いたいわぁ。年パスほしい。」

そう言って視線を上にずらすとそこには友の会の案内が置いてあった。

「ほう・・・!」

「リンくん?いくら同じチーバ県内といえどもさ、電車で来ると1時間じゃきかないよ・・・。」

「あうー、わかってる、わかってるけどねぇ、面白そうだねぇ。いろんなイベントもあるでよ。とりあえず、案内もらってこ!」

いたくお気に召した様子。

でもね、でもね。実はすずもコッソリ、楽しんじゃったんだよー。だって、鳥博士になりたいウサギさんなんだもの!

もっともっと、もぉぉぉぉっと鳥さんのこと知って、鳥さん観察を上手にできるようになりたいなぁ!

「リーンくん。すずからもお願いがあるの。もっといろいろ野鳥観察連れてってよね!」

「りょーかい!うちの可愛いすずちゃんが言うなら、仕方ないなぁ・・・(ニヤニヤ)。ね、ケンイツエンチョ?」

「・・・う。うん。」

ケンイツエンチョーはいつだってすずの味方だもんねー。

たっぷり二時間くらい楽しんだ鳥博。外に出るとでっかいコブハクチョウが草むらで遊んでいた。

「エッエッエッ!ハクチョウが草むらでシロツメクサつついてる。。。なんじゃぁココは。」

これまでにもハクチョウを見たことは何度かあったけれど、大概は湖や池で泳いでいる姿だった。それなのに、鳥博の敷地の隣の草むら、手賀沼のほとりのシロツメクサの大群の中で、その黄色いくちばしを草色に汚しながら遊んでいるコブハクチョウがいたのだった。

“草むらにコブハクチョウ発見発見!!!”
“シロツメクサで口を草色に染めるコブハクチョウ”

「うわうわうわ!鳥博、やっぱりすごいわ・・・!」

貴重な剥製もすごかったけど、やっぱり生きてる鳥さんは迫力が違うね!!!

あーーー!エンジョイ手賀沼!サイコーでぇぇぇぇす!

明日は早起きして手賀沼の周辺を歩いて野鳥観察さんぽするよぉぉぉ!乞うご期待♪

すず(鈴之助)

我孫子市 鳥の博物館
https://www.city.abiko.chiba.jp/bird-mus/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW ー 第1回 黒いハクチョウに遭遇する」
https://bobingreen.com/2023/03/29/4326/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW ー 第2回 船橋市場のユリカモメ」
https://bobingreen.com/2023/04/13/4531/

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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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