“シンジュクセントラルパーク”でパンケーキたぁべたいっ! — スイーツ番長 勘九郎 in「むさしの森Diner」

「パンケーキたぁべたいっ!パンケーキたぁべたいっ!」
カンカンカカーン!
スイーツ番長、ペンギンの勘九郎です。
え?懐かしいって?アハッ!
わっし、スイーツ番長なのに、パンケーキなんて食べたことないの。うちのニンゲンたちはスイーツが嫌いなわけではないんだけれど、コッテリボリュームのあるスイーツはほぼ食べない。特に生クリームたっぷりのものは避けてるみたい。(あ・・・、リンくんは年にいっぺんくらいだけホテルビュッフェでスイーツ爆食ハンターになるけれど・・・ね!)
そんなわっしに、突如として大チャンスが到来っ!!!
「勘九郎、今日、一緒にブランチしない?あのね、これから新宿に用事があってね、時間調整するのにちょうど良さそうなカフェがあるんだ。」
「わーいわーい!リンくん、わっしをお出かけ連れてってくれるの?…ってことは、スイーツがあるってこと?わーいわーい!」
「うん、スイーツを朝昼ごはん兼用にしてみよっかなぁなんて思ってて。」
「えー!リンくん、超珍しいじゃん!わっし、行くー!!!」
そんなわけで、地下鉄を乗り継いで到着したのは西新宿ステイション。東京メトロ丸ノ内線の西新宿駅だ。
「うっわ・・・めっちゃくちゃ懐かしい・・・。」
何を隠そううちのリンくんは学校を卒業して、新卒のシンニューシャイン(新入社員)だった頃、西新宿駅を利用していたらしいんだよね。
「ヒェェェ。東京医大がめっちゃくちゃきれいな新しいビルになっててびっくり。」
わっしは西新宿なんて初めて!キョロキョロしちゃうよね。
そこから徒歩5分ほど。リンくんが目をつけていたというカフェはシンジュクセントラルパークこと(いや、言われてないか)、新宿中央公園にあるらしい。

「当時、新宿中央公園といえば・・・ブルーのビニールハウスがいっぱいあって・・・ねぇ。それがこんなにオシャレな空間に様変わりするとは、すごいな。」
そう、その通り。目の前には小綺麗な建物!“SHUKNOVA(シュクノバ)”という施設らしく、中にはヨガやボルダリングのジム、それからスタバともう一軒カフェが入っているそうだ。

「あ、ココ、ココ。“むさしの森Diner”に行ってみるよ。」
「ん?カフェといってもスタバじゃないのね?ほう!むさしの森・・・?」
「すかいらーくグループがやってるカフェらしいよ。初めてだねぇ。」
カンカンカカーン!朝ごはん食べてないからめっちゃおなかすいてるよ!
レッツゴー!


入店するとセルフ方式の発券機が鎮座している。
「え?え!この時間で、待ちなの?!」
只今の時刻、午前10:30過ぎ。しかも今日は平日だ。
でも・・・む?むむ?確かに3組待ち、と表示されている。
「いやいやいや、まぁ、ダイジョブでしょ。」
待合席では、おひとりさま女性が3組。リンくんで4人目だ。

店内をのぞいてみると、空になったお皿を前におしゃべりに花を咲かせるカップルや女性グループ、それから外国人のファミリーやグループがチラホラと散見される。
「あーなるほどねぇ!すぐそばにヒルトン東京があるし、外国人がモーニングで来るのか。それから緑がキモチいいしオシャレだから朝から優雅な感じで過ごせるもんね。納得。」
リンくんが、ひとりウンウン、とうなずいている。
さてと。
呼ばれるまでの待ち時間の間、待合スペースに置いてあるメニュー冊子を手に取る。


「ン?モーニングは・・・ないのか!あーなんと!10時半までだったのね。うわうわ、残念。」
リンくんがちゃんと調べてこなかったから、お得なモーニングセットはもう終わってしまっていた。
「わっし、パンケーキ!パンケーキ!パンケーキたぁべたい!パンケーキたぁべたい!」
「アハッ!わかってるってば。パンケーキね、コレでしょ?」
リンくんはそう言うと、とってもおいしそうな写真がデカデカと載ったページを指さした。
「パンケーキは決まってるとしてぇ・・・サイドメニュー的な?何を一緒に食べたらいいかな?できればしょっぱいのと甘いのと両方・・・。」
ブツブツいいながらも、リンくんは大体方針を決めたらしい。
ちょうどそのとき、「20番でお待ちのおきゃくさまぁ?」と呼ばれ、わっしとリンくんは「はぁい」と応えて、席まで案内してもらった。
ゆったりとした二人がけのテーブル席は、なんとソファタイプ。店内のインテリアは木目を基調としたブラウンの落ち着いた空間で、ソファ側に腰掛けると大きな窓の外にシンジュクセントラルパーク・・・いや新宿中央公園の豊かな緑を望むことができる。
ホント、これはかなりシャレこんでいるじゃないか!トキトキトキトキ!わっし、期待に胸が高鳴っちゃうよ。

肝心のオーダーはタブレット端末からするようだ。
ピッピッ・・・
リンくん、さっきメニュー冊子を見て決めていたはずなのに、操作する指先からは若干の逡巡が見て取れた。
「ぬおぉ。ちょい迷う・・・いや、せっかく勘九郎とのスイーツデートだもの、今日は、いっちゃえ!」
そうか、ちょっとお値段を気にしてのことだったらしい。タブレットでのセルフ注文だと目の前で合計金額がサラッと出てしまうから、店員さんに口頭で注文するよりもお値段に目が行ってしまうのだ。
「ふぅ・・・。ハイ、注文完了!」
「やったぁ!やったぁ!うわーい!」
間もなくして、店員さんが背の高いグラスを持ってやってきた。
「お待たせいたしました。白ワインのグラスでございます。」
「アリガトーございますぅ。」
さすがうちのリンくん。午前中からしっかりアルコールいっちゃう。
「いつもひとりで外食するときはコンビニのおにぎりとか立ち食いそばとかばっかりなのに、やるときゃやるじゃん!」
わっしはリンくんをそう褒めてやったの。
「そうよぉ。勘九郎を最大限に喜ばせたいからね。」
うむうむ。なんともオハナ(家族)想いのリンくんらしい。
「まぁ・・・実のところは自分が飲みたいだけでしょ?」
うふふ、と口元をほころばせると、リンくんはカンパーイ、と小さくグラスを持ち上げた。
お次にやってきたのは、深めのスープ皿に入ったなにやら温かいものと、平皿に盛られた鮮やかなグリーンリーフ。
「お待たせいたしました。海老のビスクとスモールサラダでございます。」

「おぉー!リンくん、スープ頼んだの?ステキぃ!わっし、もちろんスイーツパンケーキを食べに来たんだけど・・・、でもうれしいぞ!」
「そうなのよー、海老のビスク、思ったよりお高かったからめっちゃ迷ったの。でもひとくち食べたかった!」
いいぞ!いいぞ!パンケーキを楽しむ前に”スゥプ”でおなかを温めておくだなんて、気が利いているじゃないか。

「ハイ、勘九郎どーぞ。アーン。」
あーん
リンくんがスプーンにすくってわっしの口元まで運んでくれた。その赤みの強いオレンジ色の液体は、トロッとしていてなめらかで心地よい温度だ。酸味の抑えられたトマトの風味と強烈な海老の香りとともに濃厚なひとくちがわっしの胃までスルスルスルと滑り込んでいった。

「うまぁい!」
それから、お次はスモールサラダ。スモールと言っても、十分なサイズ感に思える。レタスやベビーリーフ、紫キャベツはシャキシャキとしていて、水っぽくなく、切り口も新鮮なのがわかる。ちゃんと店内でちぎってくれているのかもしれない。ドレッシングも酸味が効いていて爽やか。
「失礼いたします、お待たせいたしました。パンケーキでございます。こちらはトッピングのフランボワーズソースでございます。メープルシロップはお好みでお使いください。」
カンカンカカーン!
来た!来た!わっしが待ちわびていたパンケーキが来たよー!
そういえば、注文してから焼き上がるまで約20分かかります、といわれていたのだった。でもそのわりには早く来たよ。
このパンケーキ、正式名称は「”むさしの森珈琲特製”ふわっとろパンケーキ」というの。リコッタチーズってやつを使った最近流行りのタイプで、その名の通り、目の前に置かれたお皿には、ふわんふわんでトロントロンの小さめサイズのパンケーキが2枚鎮座していた。粉糖で白くお化粧しているだけの、とてもシンプルな見た目だ。

添えられているのは小瓶に入ったはちみつ入りのメープルシロップ。本来ならばコレをダバダバっとかけて楽しむんだと思うけれど、実はリンくん、はちみつはドクターストップで食べられないの。だから、その代わりにオプションでフランボワーズソースを追加したのだった。
「フランボワーズソース、かけて!かけてカーン!」
ドロドロっとしていて果肉感もあるソースは、見目麗しき濃い紅色。
「うふふ、それからー、サラダも添えちゃお!ホラ、どぉ?」
リンくんは、フランボワーズソースを左の一枚にかけたあと、右のもう一枚にはスモールサラダからグリーンリーフを数枚持ってきて添えた。
「うわぁ!いい!映え映えじゃぁん!うれしいカン!」
では・・・せーのっ・・・
「いっただっきまーす!」
リンくんと声を合わせて、改めていただきますをした。

「夢にまで見た、パンケーキ!パンケーキたーべたいっ!たーべーたいっ!食べたかったよぉー!!!」
「勘九郎、サラダパンケーキとデザートパンケーキ、ドッチから食べたい?」
「えー?わっしはモチロン、デザートパンケーキ!だってスイーツ番長だもん。」

「あ、そっか。じゃぁ、ハイ、あーん?」
あーん
モグモグ・・・しゅわわ!
フワッフワ!ほんのりと甘さも感じるけれど全然こってりとかじゃないからしつこくない。
あれ?もう溶けていなくなっちゃった!えぇぇ!

「リンくーん!うんまーい!あっという間に消えちゃったよぉ。」
「あら、そーか。んじゃ、わたしもひとくち。」
あーん
モグモグ・・・しゅわわ!
「ホントだ!口に入れてフワッとしたあと、もう消えたぁ。優しいのねぇ。コレ、バターも乗ってないからいいね。シンプル。」
そう。パンケーキといえば当たり前のようにバターが乗っていることが多いけれど、この“むさしの森Diner”では追加オプション扱いなの。我が家みたいに、バターの脂感が重いと思っちゃうひとにはいいよね。
「さぁてお次はサラダパンケーキやってみますか?」
あーん
モグモグ・・・シャキしゅわ!
そこから、すかさず白ワインをクピっと。
「ほう。コレはコレで面白いね。なかなかやるじゃん、リンくん。」
「ふふ、いいアイディアでしょ?どれどれ?」
リンくんもひと切れをサラダと一緒に口に放り込んだ。
「あー!うーん・・・!おいしい・・・けど、けど。」
「アレ?けど?なにか気になった?」
「うん。アレだね、粉糖がかかってなければ、純粋にサラダの爽やかなフレンチドレッシングとの甘じょっぱいを楽しめたかなぁ。このサラダパンケーキにするなら、粉糖はなくてもいいかな。」
「おぅ、なるほどねー。」
「うふ、でもオイシー。クピクピワイン進んじゃう。」
リンくん、ニッコニコ。
わっしももちろん、ニッコニコ。
ニンゲンとペンギン、ふたりしてニッコニコで、なんだかゼータクなブランチなの。
ちなみに・・・。
リンくんってば、1枚目を食べ終える頃にはもうグフッってなっとった。
口当たりはフワフワホンワリとしてて軽いなぁなんて思いきや、そこはやっぱりパンケーキ。結構お腹いっぱいになるもんだねぇ。
「わっしはスイーツ番長!もりもり食べちゃうから、もしリンくんが残したらわっしに任せてな!」
「・・・いやいや、ダイジョブ。ゆっくりいただきますよ。」
ふはー!食べた食べた!

“シンジュクセントラルパーク”の“むさしの森Diner”、めっちゃくちゃオシャレでおいしくて楽しかったよ!
「なぁなぁリンくん、また連れてきてくれる?わっし、別のスイーツも食べてみたい!」
「あーい。そうだね、また西新宿に用事ができたらね。朝早くからやってるみたいだから、今度はモーニングの時間に来ようか。」
カンカンカカーン!
わっし、お気に入りのカフェになっちゃったカーン!
さぁおなかもいっぱいになったし、腹ごなしにちょいと公園をおさんぽしようぜ!
おいしいパンケーキ、ごちそーさまでしたぁっ!
勘九郎

むさしの森珈琲 とは(公式ホームページ)
https://www.skylark.co.jp/mmcoffee/what/index.html
むさしの森Diner 新宿中央公園店
https://store-info.skylark.co.jp/mmcoffee/map/198279/
新宿中央公園
https://shinjukuchuo-park.jp/
SHUKNOVA(シュクノバ)
https://shuknova.com/
「おおおおなぁかいっぱい!勘九郎のスーパースイーツビュッフェ」
https://bobingreen.com/2025/06/23/14447/
「酔いどれジェラート番長」
https://bobingreen.com/2024/12/26/12001/