5月5日はオハナの日
オッハナーの日!オッハナーの日!
だいすきだいすきオッハナーの日!
ごぉがついつかはオッハナーの日!
リンくんがフンフフンと謎の歌を歌いながら、朝もはよからみどりスタジオ(我が家の写真撮影のためのスペースのことだ、居間の一角に突如として現れる)を作っている。
ボブおです。
そう、今日5月5日は、我が家のオハナの日。
世の中は子どもの日ってヤツなんだろ?で、ニンゲンの子どものいないケンイツエンチョーとリンくんは、おれらのことを子ども・・・と思ってるかどうかは別として、その代わりといっちゃぁなんだけれど、オハナの日、としている。
あぁこのブログを読んでくれてるオトモダチはもう何度も説明受けてるかと思うけれどね、オハナっていうのは家族っていう意味でね。それで、リンくんたちはおれらのことを、オハナと呼ぶ。そう、一般的には”ぬいぐるみ”とか”ぬい”って言われてる、そういうのがおれらのことだ。
「今日はオハナの日だから、みんなで記念撮影するよ。」
「おーおぉ、そっか。今日だったなぁ!」
おれは気がつかなかったフリをして、みんなを招集した。
「おーい!オハナの日の記念撮影だって!」
そう声をかけると、家中のオハナたちがわらわらとみどりスタジオに集まり始めた。
「ンー目線ドッチ?まっすぐ?ちょい上?」
「フク、すずちゃんのお隣じゃなきゃいやなのー!」
「お?オハナの日ってなんだぁ?」
「あ、パブロヲとうづめは初めてか。えっとね・・・。」
総勢20数名のオハナたちが集合すると、アチラコチラからいろんな声が聞こえてくる。
リンくんがミラこ(愛機のカメラのひとつだ)を持ってきて、シャッターを切り始めた。
「さぁて、いい感じに並んだかな?ハーイコッチ見て!」
カシャッ
小気味の良い軽いシャッター音が響く。
爽やかな風が抜けるチーバの古い団地のひと部屋で、おれらは今日も仲良く、そして誰ひとり欠けることなく愛情を注がれて、ううん、愛情を与え合って、うれしいことやかなしいことや楽しいこと、そしてさみしさだって分け合って、おいしいメシを食べて、暮らしているよ。
オッハナーの日!オッハナーの日!
だいすきだいすきオッハナーの日!
ごぉがついつかはオッハナーの日!
カシャッカシャカシャッ
シャッター音が続く中、リンくんの謎のはなうたは、ずっと続いている。
「さ、撮影は終わりだよ。お疲れさまでした!そしてみんなー、オハナの日、おめでとう!」
うん、オハナの日、おめでとう。オハナの日、ありがとう。
「みんなー解散っ!」
おれが号令をかけると、わらわらとまたみんなは自分たちの好きな場所に戻っていった。
さぁ、今日もオハナ全員でいいイチニチにしようじゃないか。
ボブお
・・・って締めようと思ったらさ。
「うわぁぁぁ!ちびちびこーずのこと忘れてたッ!」
ってリンくんが騒ぎ始めた。
ちびちびこーずっていうのは、ぶさ・ドク・グリのカエル3人衆とちっちゃイーさん、それからつんまるのことだ。
「アレェ、さっきおれ、カエルくんたちは?って聞いたよね?」
「あぁ!そういうことかぁ!カエルくんって、すっかりカエルくんのことかと・・・あわあわわ。たち、ってちびちびこーずのことだったのか!あちゃー!」
ケンイツエンチョーにも指摘されていたのに、リンくん、すっかり勘違いしてたみたい。
んじゃ。ってことで、ちびちびこーずだけの集合写真もできた。
「んま、いつもはちびちびこーずが集合写真に入っても豆粒みたいになっちゃうから、良かったってことで?ね。」
ハテ・・・。まぁ、いっか。
では、改めて、今日もオハナ全員で、いいイチニチにしよっ!
ボブお