くまくんちのひなまつりパーティーにお呼ばれしたの

「やぁー!いらっしゃいいらっしゃい!よく来たねぇ!」
“ちょろQ”の後部座席に乗ってお出迎えに来てくれたのはオトモダチのくまくん。ニンマリとした表情で窓の外を眺めている。わたしたちはトートバッグに入ったままくまくんの隣に鎮座した。
「おばさーん、安全運転でウチまでお願いね!」

「ハイハァイ。」
“くまくんのおばさん”ことこーたろーさんは元気にそう返事するとハンドルを握った。

オトモダチのみなさん、こんにちわーに!
そして、ハッピーひなまつりー!
ライオンのボブこです。
先日のこと。オトモダチのくまくんちのひなまつりパーティーにお呼ばれしたの。
「いやいや、ネーちゃん、あれはお呼ばれっつうんじゃなくて、押しかけっていうんだぜ?」
弟のボブぞが横から口を挟む。
「そうだよぉ、リンくんがさ、おれに言うんだよ。『近くまでいくから遊びに行ってもいいー?』ってくまくんにLINEしてみろ、だなんて・・・。」
ボブおニーさんまで、ブツクサとそんなことを言う。
「いいの、いいの。ま、きっかけはさておき、くまくんちのステキなおひなさまを見に行くってことにしたの。ね?」
わたしがそういいくるめると、「うっす・・・そだったな」、とふたりとも黙った。
くまくんのおうちに到着すると、さっそくわたしたちはハグし合う。
クンクン・・・
クンクン・・・
「くぅまくーん!久しぶり!」
「おうおーう!ボブ家御一行様ご到着だぜー!」


「がびちゃん、ぴ~ちゃんも、ひっさしぶりー!」

わたしたち — ボブおニーさん、弟のボブぞとわたしのライオン三きょうだいと、すず、フク、それからハンペンの総勢6名 — は思い思いにみんなと交流する。
「フクちゃぁーーーん!お噂はかねがね。会いたかったぜー!」
あ、そうだったわね。うちのアザラシのフクはくまくんとは初対面。アラ・・・なんだか見つめ合ってるわね?


そして肝心のおひなさまにもご挨拶。
「うわぁーキレイー!豪華!」
リンママちゃんちにあるリンくんのおひなさまは、お内裏様とお雛様のふたりだけなんだけれど、こーたろーさんのおひなさまはなんと豪華な十五人飾りなの。
おだいりさーまとおひなさまー♪
・・・は知っていたけれど?
ごにんばやしの ふえたいこー♪
あかいおかおの うだいじん♪
初めて十五人をちゃんと見たの!ウフフ、ウフフ!


「アラ!スヌのお内裏様とお雛様もいるのね!じゃぁ十五人飾りじゃなくて十七人飾りだ!」
「うふ。十五人と二匹だね。」


それから、新旧たくさんのぬいぐるみ家族が登場したりして・・・。
「白い犬のシロちゃん。それから赤いリボンのくまのクンクンに金のネックレスのパンダはブッチ。」
「うわぁお!なかなか年代物のコたち!」
「それでねぇ、この仔がぁー、クンクンとブッチの子供のルルちゃんとぉ、パンコロちゃん。」

こーたろーさんの長年の家族がご登場で、部屋の中が完全におもちゃ箱をひっくり返したみたいになった。




床に座り込んでキャッキャキャッキャとこーたろーさんのオハナ(ぬいぐるみ家族)たちと遊んでいたら、玄関の呼び鈴が鳴った。
ぴんぽーん・・・
「わ!お寿司が来たぞぉー!」
「うぉぉぉ!おれ、おさかな大好きライオーン!」
「フクも!フクも!おさかなだいすき!」
「アハッ!おぅいみんなー、うん、いいけどな。今日はボブこちゃんたち女の子のおひなまつりのパーティーだぞぉ?いいか?」
ハァーイ!
くまくんの掛け声で、みんなが一斉にテーブルにつく。



うちのリンくんとは違ってちゃんとしてるこーたろーさん。宅配で届いたお寿司をちゃんとお皿に盛り返してくれて、さらに、お手製の小鉢とお椀も一緒にお盆にのせてくれた。
「美しいステキランチ・・・!」
では、みんなで手を合わせて・・・
「いっただっきまぁーす!ハッピーひなまつりー!」

あーでもないこーでもない、といろんなことをおしゃべりしながら楽しいランチの時間を過ごす。
「ねーねー、すずもなにか食べたいなー!シャクシャクするもの、ある?」
こーたろーさんの横でジィっと見ていたすずが身を乗り出す。すると、こーたろーさん。
「きゃぁーおヤサイが好きなすずちゃんにはじゃぁガリあげようねぇー?ちょっとここのお店のは辛いけど大丈夫かなー?」
シャクシャクシャク・・・
「ガリ、オイシーの!」

食後のコーヒーをおいしくいただきながら、そのあとは”芸術学部”のお時間。
実はわたしたちがお邪魔した日は、チェロのレッスン日だったんだ。先生に導かれて練習を繰り返すこーたろーさん。愛器”ちぇろちぇろ”にも会えて、奏でられるその奥深い音色を聴くことができて、とってもステキな午後のひとときだったの。






「今日はどうもありがとうなの。とっても楽しかったよ。また遊ぼうね!」
「うんうん、前もって約束しておくのもいいけどー、突撃してくれるのも悪くないよぉ。また来てね!来てね!」
「うん!また来るからね!」
あっという間の半日。午前11時に到着して、帰途についたのは午後5時。それでもぜーんぜんおしゃべりし足りなかった。
いつだってまた会おう。そうやってわたしたちは繋がっていよう。好きなものが一緒で話が合う、それだけで人生(ライオン生も、くま生も)は交差して寄り添っていけるから。
楽しいひなまつりパーティーのお呼ばれ、とってもうれしかったの。どうもありがとうございました!
ボブこ

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