リンくんが暗い顔してるとき

朝からリンくんの顔が暗い。

っていうか、白い。

体調悪いんじゃね?

機嫌悪いんじゃね?

ドッチかはわからないけど、とにかくイマイチな顔してる。

あと、口数も少ないし、笑顔もゼロだ。

「・・・なぁなぁリンく・・・。」

おでは様子をうかがうためにリンくんに話しかけようとしたけれど、あまりのドンヨリした空気に萎えてしまった。

ハテ・・・。どーしたものか。

これまでにも体調悪そうにしてムッツリ黙ってる日は確かにあった。あったけど、そーゆー日は寝室のおフトンにくるまって寝てりゃあ、そのうち元気になるってわかってた。

だいたいそういう日の判断基準ってのがあってね。

リンくん、すずの声を出せなくなるの。朝一番にハイテンションで起きてくるうちのウサギのすずちゃん(鈴之助)。その、「すーずねー!」っていうあの高い声が出なくなる。

それがリンくんのチョーシのバロメーター。

今朝のリンくんは、「すずねー」とも言わずに気難しい顔をしてる。

だから、ウサギのすずもつまらなそうにして無表情でたたずんでいる。

けど、今日は今からお出かけしなくちゃいけないんだ。トーキョー都内のビョーインに通院。

はー、なんでそんな日にこんななの?ダイジョブなの?

あ。おでね、心配してるんじゃないもん、呆れてるんだもん。

だって、一緒に来てほしいってリンくんに昨日から頼まれてたから、しょーがねーなって一緒に行くつもりだけどさ、ビョーインまで道中片道1時間半くらいかかるのに、こんなんじゃぁ心配じゃん。

あっ、、、心配じゃなくて、呆れちゃうじゃん?

だから。

だから。

リンくんが暗い顔してるとき。

おでは黙ってそばにいることにする。

リンくんが黙りこくってるとき。

おではそぉっと距離を置いて、でも、そばにいることにする。

リンくんがチョーシ悪いとき。

おでは、できるだけ触れないようにして、でも、そばにいることにする。

ジィーって真正面から見ると、なんだか小突かれそうだから

チラッ

チラッ

って、横目でリンくんの様子を見るの。

だって、心配じゃなくて呆れちゃうけど、おで、リンくんのこと、ほっとけないから。

「ほら、電車、乗るよ。足元気をつけろよ。」

おでは、リンくんのリュックの中に入って、背中からそぉっと手をあてて念じるのだ。

すると、ちゃんと返事が返ってきた。

「ボブぞ、そばにいてくれて、ありがと。」

ボブぞ

“おで、リンくんのリュックの中に入って、一緒にビョーイン行ってあげるの”

「リンくんからのテレパシー」
https://bobingreen.com/2023/12/07/7275/

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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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