ボブぞのぞぞっと立ち食いそば – 第7回 池袋でぞぞっと2連チャン!「中村麺兵衛」からの「しぶそば」

「おわーっ!ひっさびさの池袋!」

オトモダチのみなさん、こんにちわーに!
おそば大好き!ライオンのボブぞだよ。

またまたやってまいりました、このコーナー!
「ボブぞのぞぞっと立ち食いそば」。

第7回の本日は、なんと、ココ池袋の駅近くで一気に2軒まわっちゃうもんねー!

“ひっさびさの池袋!”

おでってば、なんて欲張りなライオンなのかしら!アハッ!

でもでもぉ、なかなか来ることがない街だから、どーしてもどっちも行ってみたかったんだもん。

「そういえばさぁ、昔、東口の喫煙所のある横断歩道渡った先にさ、立ち食いそば屋さんあったよね?」

そう言い出したのはリンくんだった。

4年近く前までは、池袋をターミナルとした路線沿いのとある街で暮らしていたおでたち。当時はリンくんはカイシャインだったし、なにかと池袋駅周辺をフラフラすることも多かったんだ。

「んー!あったね、何度か行ったよね。たしか十割そばじゃなかったかなぁ?」

「うんうん、そんな気がする。あいやー、店の名前を覚えてないな・・・、なんだったっけ。」

リンくん、店の名前はわからないというけれど、地図を見ればなんとなく場所でわかるかも、とのことでスマホを取り出してGoogleマップで調べ始めた。

「ん?あ!え?」

変な声を出すリンくん。

「・・・どした?閉店してたとか?」

おでは恐る恐る聞いてみる。

「立ち食いそば屋さん、あった。でもこんな名前ではなかった気がするなぁ。」

それが、「中村麺兵衛」との出会いだった。

・細くて強いコシのある十割そばがおいしい「中村麺兵衛」!

「ふぅん?なんていうお店?」

「『中村麺兵衛』だって。そんな特徴ある名前なら覚えてると思うから、居抜きで店変わったのかもねぇ。でも場所は絶対ココだわ。」

おでらは池袋駅に着くと、ちょっと懐かしいコンコースを歩いて抜ける。ドン・キホーテ前の横断歩道を渡り、さらに、洋菓子のタカセの横を抜けていく。

すると。

「あーやっぱり!ココだよね。しかも店の見た目も一緒。でも看板は違う感じだね。」

白地に太い筆文字で「中村麺兵衛」と書かれた看板は、なんだかちょっとラーメン屋さんぽい感じもするが、「天ぷら・かつ丼」、そして、「茹でたて生そば」、の文字。外に貼り出されているメニューには、そばや丼物の写真がたくさん載っていてとっても魅力的なの。

後からリンくんが調べたところによると、以前の店は「玉川」といったらしく、2022年8月に閉店していた。2022年というとおでらがチーバへ引っ越したあとの話だから、知らなくて当然だ。どうやらその後に、まんま居抜きで入ったのがこの「中村麺兵衛」のようだった。

「わくわくわくわく!なんかうまそーだぞ!おで、楽しみ!」

今日も同行者のニンゲンはふたりで、ケンイツエンチョーも一緒に来てるぞ。なので、2種類食べられるってことだ!

「あったかいのと冷たいの、両方食ってみよーぜ。」

ケンイツエンチョーは食券機の前でそう言うと、ポチッポチッと押した。

「出汁そば」つまり温かいかけそばと、「もりそば」だ。どちらも550円だ。

普段のセルフそば屋さんと比べれば価格は少し高めだけれど、池袋駅前だし十割そばだし、ということで、妥当なのかも知れない。期待は高まる。

食券を出して注文してから2分ほどで到着!生麺を使用しているというわりには提供も素早くてびっくりする。

「ほう!美しいね!」

まずはもりそばから。

板そばのような感じの四角いざるに盛られたおそばは、思っていたよりも細くてピカピカしている。普通盛りなのにどどんとボリュームを感じる量に見える。

珍しいのが薬味。白長ねぎとわさびはいいとして、ゆず皮が数枚のせられている。

冬だからかもしれないけれど、冷たいおそばにゆず皮を合わせたことはなかったので、うれしい気持ちがする。

「ふむふむ。では、さっそく!いっただっきまーす!」

ぞぞっ!・・・ぞぞぞぞっ!

「おぉ!コレ、うまーい!なぁなぁリンくん、コレ、うまいぞ!リンくんも食ってみ。」

「えーっ?ホント?ボブぞ、良かったじゃん!どれどれ?」

ぞぞっ!・・・ぞぞぞぞっ!

「あ。ホントだ。うーん!コレおいしいね。細くてコシがあるおそば、好きだなぁ。もともと細いおそば好きだから、うちの好みだね。」

「んだろー?」

細くてコシがあり、なめらかツルツル。寒い冬だって、暖房の効いた店内ですする冷たいもりそばは、これはまたこれでいいものなのだ。

・・・とはいえ。とはいえですよ!

「おで、温かいおだしも飲みたいのぉ。ケンイツエンチョー、ちょーだい!」

「おぉ、ボブぞ、食え食え。出汁そば、どーだ?」

“「出汁そば」つまりかけそばのことだ”

ぞぞっ!・・・ぞぞぞぞっ!

「ン!コッチもいいなー!冷たいのを食べたあとだからか、温かい方は麺が柔くなって優しく感じるね。でも、この細さの十割でもぶつっと切れずにスルスルと入ってくるの、すごくない?コッチは冬の鉄板だよね、温かいおつゆにゆず皮が香って、とってもいい!」

「おつゆの味はどーなの?」

リンくんが横から口を挟んでくる。

「あ。なんかね、いわゆる黒っぽい関東風のしょうゆバキバキのおつゆというよりは、おだし強め。甘みもあるけれど、不思議だな、いやじゃないぞ。」

「あら、そう。普段、甘いのはちょっと苦手だもんねぇ?」

「そそそ、ホントは甘いの好きじゃないけど、コレは悪くないよ。七味はたっぷり入れちゃうけどさぁ!」

“七味とゆず七味の2種類が卓に置いてあってありがたい”

口コミを見たら、おつゆの甘みが気になるって書いてるコメントがあったものだから、少しだけびびってたけど、変な甘みがあるわけじゃなくて、バランスが取れてるちゃんとしたおつゆだった。添加物のことはあんまりわからないけれど、おそらく控えめかもしくは使っていないか、べたつくような甘みじゃないからすんなりと入ってくる感じがしたんだと思う。

「総じて、とにかくそばがおいしい!」

ぞぞぞっ!ぞぞぞぞぞっ!

時刻は11時半。続々と入ってくるお客さんたちのために席を空けるべく、おでらは後半無言で一気にそばをすすった。

「ごちそーさまでした!」

あっさりと完食して下膳したあとふと周りを見回すと、誰しもが丼物とのセットを頬張っていることに気がついた。

「むむむ。かつ丼、親子丼、卵とじ系人気っぽい!さっき入ってきたオッサンも、かつ丼セットだったなぁ。天ぷらも揚げたてだっていうし、今度は揚げ物もチャレンジしてみっか!」

ケンイツエンチョーがキョロキョロしながらつぶやく。

「うっす!おでも、肉くいてーぞ!だってライオンだもの。」

おでらはそーだそーだそうしよう、と次回の再訪店を約束し、店を後にしたのであった。

・「しぶそば」の九条ねぎトッピング!おでは初体験

「さぁて、どんな具合?」

ケンイツエンチョーがおでに聞く。

「ン?どゆこと?」

「腹具合だよぉ。もう一杯行ける?」

え!そういうこと!

ケンイツエンチョーにはもう一軒狙った店があるらしい。

「いける!いける!さっきのは朝ごはん。これからお昼ごはんでしょ?」

そう、今、時計は11時半をまわったところだ。昨晩は遅くまで飲んでいたから、ホントにさっきの「中村麺兵衛」は今日最初のごはんだったんだ。

「池袋に『しぶそば』があるらしいんだよ。東武の方なんだけどさ。おれ、『しぶそば』の九条ねぎが好きなんだけど、付き合ってくんない?」

「おで、行ぐぅぅぅっ!なにそれ、九条ねぎ、うまそーじゃん!」

「よっしゃ、じゃ、行こ。」

おでらは西武のある東口から再度池袋駅の構内に入り、東武の方へぐんぐんと人混みをかきわけて歩いた。

「しぶそば」の池袋店は、駅直結のショッピングモールである東武ホープセンターの中にあるらしい。

「しぶそば」とは渋谷で創業し東急線沿線で展開する立ち食いそば屋のチェーンで、おでは実は初めて。そもそも渋谷駅には行かないし、東急線って全然利用する機会がないからだ。(ちなみに2025年1月現在、渋谷店は再開発の影響で閉店してしまって営業していないらしいぞ。)

「昔は九条ねぎとチャーシューを和えたやつだったんだけどな?ほう、でも九条ねぎトッピング、あるね!」

全面タッチパネル形式の最新券売機をピッピピッピと押しながら注文を決めていくケンイツエンチョー。

「よっしゃ、コッチでも温かいのと冷たいの、両方行くか!」

「いえーい!どどーん!」

というわけで、注文はコチラ。

  • もり 430円
  • かけ 430円
  • 九条ねぎ 150円 ✕ 2

九条ねぎトッピングが有名だというので、もりにもかけにもトッピングを!

あくまでシンプルに九条ねぎでそばを食う、というスタイルらしい。

注文から到着まではものの1分!あっという間に着丼だ。

まずはもりそばから。

丸いそばざるに盛られたおそばは、王道そのもの。先程の「中村麺兵衛」の細さやキラキラと輝くようなみずみずしさはないけれど、これぞ立ち食いそばという安定感があっていいね。

そして肝心のトッピング!標準の薬味には長ねぎの青い部分の小口切りとわさび。

そして、単品追加した九条ねぎは、ニンゲンの手のひらサイズの小鉢に盛られ、おり思っていた以上にどっさり。標準の青ねぎとは違って少し斜めにカットされているのもポイントだよ。

“奥の小鉢が単品の九条ねぎトッピング”

「もうね、コレは最初っから雑に九条ねぎをおつゆに入れちゃうのがいいよ。」

「おっしゃ、了解。」

ケンイツエンチョーのオススメなのだから、おではその通りに従うことにした。

「では、いっただっきまーす!」

ぞぞっ!・・・ぞぞぞぞっ!

ふうわりと香る九条ねぎがシャキシャキとした食感を与えてくれていて、とってもおいしい。まるで、九条ねぎごとすするそば、って感じで、もりもりわしわし食べ進められちゃうんだ。

さっき1枚食べてきてお腹は満たされていたはずなのに、おでの箸は止まらない。

「んあー!九条ねぎうんめーなぁ!」

「だろ?だろ?」

ケンイツエンチョーがニヤリと笑い、そして、温かいかけそばのおつゆをすすった。

「あ!ココのかけそばはわかめのってるんだ!」

そう。「しぶそば」のかけそばには、標準で長ねぎの小口切りに加えて、わかめがのせられていた。それだけでちょっとお得な気持ちになるよね。

そして、同じく小鉢にどどんと盛られた九条ねぎ。こいつを丼にどさっと入れて、その温かいおつゆでほんの少ししんなりとさせながらぞぞっとやるのだという。

「おで、あったかい方もいただくよー。」

ぞぞっ!・・・ぞぞぞぞっ!

「んあーうめーうめー。おで、九条ねぎ好きだなぁ!高級なねぎなんだろー?普段おうちじゃ買わないもんね、こうやって手軽に食べられるのうれしいな!」

んだんだ、そうだそうだ、と言いながら、冷たいのとあったかいのを交互に食べ続けた。

ハッ!肝心の温かい方にトッピングした姿を撮り忘れるという惨事…。。。

でもうまかった!

リンくんも九条ねぎそばのうまさに感激してたぞ。

本来は長ねぎって辛味があるし、出かけてるときにお口が臭くなるのが嫌で、お外ではあんまり積極的に食べないようにしていたんだって。

でもね、「しぶそば」の九条ねぎは特別だと思った!甘みがあって辛くなくて風味が豊かでおいしいから、モリモリいっちゃうよ。150円の価値あり!

ちなみに、おつゆの味なんだけどね、「しぶそば」こそ少し甘めに感じたかなぁ。ただ、その分九条ねぎの風味で食べるのが、とてもマッチしている気もしたな。

冷たいのも温かいのもどちらも七味はたっぷし!がお約束だな。

九条ねぎを食わせる「しぶそば」、恐れ入りました!

“卓上には七味のほかにも調味料が置いてあった”

・「中村麺兵衛」からの「しぶそば」の2軒はしご、あなたはどっち派?

「ごちそうさまでしたぁ!」

いやはや、さすがに立て続けにそばを2杯食べたらおなかいっぱい!

「ボブぞは『中村麺兵衛』と『しぶそば』、どっちが気に入った?」

リンくんが九条ねぎのニオイを漂わせながら、おでに聞いてきた。

「リンくん、ねぎくせっ!」

「ひゃぁ!ボブぞもねぎくさライオンだし。いま、3人ともねぎのニオイしてるから!お互い言いっこなしね。」

アッハハハハハッ!

「んー、どっちの店も良かったなぁ。そば自体のうまさは『中村麺兵衛』、九条ねぎトッピングは『しぶそば』。ってことは、組み合わせて、麺は中村麺兵衛で九条ねぎトッピングっていうのがサイコーかもしれないなぁ!」

「確かにね。『中村麺兵衛』は丼ものセットで再訪したいし、『しぶそば』は九条ねぎが恋しくなって通っちゃうかも・・・。」

ポンポコリンのおなかを抱えながら、おでらはチーバへの帰路へとついたのであった。

・・・あ、そうそう。ちゃんと、ねぎ臭対策のマスクはしたからね。

さぁて!

今回の「ボブぞのぞぞっと立ち食いそば」は、「池袋でぞぞっと2連チャン!『中村麺兵衛』からの『しぶそば』」でした。いかがだったでしょーか?

ね?おなか減ってきたでしょ?

ね?おそば、食べたくなったでしょ?

うふふ、今回もこのフレーズでしめましょー。

せーのっ!

「ナイスぅぅぅぅぅっ!ぞぞっ!2連チャンだから、もいっちょ、ナイスぅぅぅぅぅっ!ぞぞっ!」

また次回、どこかの立ち食いそば屋さんでお会いしましょー。

ばいばーい!

ボブぞ

中村麺兵衛 公式ホームページ

https://nakamura-menbei.com/

中村麺兵衛 池袋東口店(食べログ)
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13282463

しぶそば 公式ホームページ

https://www.shibusoba.com

しぶそば 池袋店(食べログ)
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13182621

※Rin注: このコーナーは、ボブ家の大好きな芸人さんの出演している「ドランク塚地のふらっと立ち食いそば」という番組のオマージュです。

日テレBS 「ドランク塚地のふらっと立ち食いそばそば」
https://www.bs4.jp/tachiguisoba_bs4/

▼「ボブぞのぞぞっと立ち食いそば」アーカイブはコチラ▼

「ボブぞのぞぞっと立ち食いそば – 第6回 船橋『車や』さんの生冷麦と十割そばで年越し」
https://bobingreen.com/2025/01/07/12195/

「ボブぞのぞぞっと立ち食いそば – 番外編 旅先名古屋は熱田さんの『宮きしめん』」
https://bobingreen.com/2024/12/30/12057/

「ボブぞのぞぞっと立ち食いそば – 第5回 上野『喜乃字屋』さんで十割そばとセルフ枡ワイン」
https://bobingreen.com/2024/12/09/11698/

「ボブぞのぞぞっと立ち食いそば – 第4回 秋葉原ででっかい買い物前に『みのがさ』の生蕎麦」
https://bobingreen.com/2024/11/11/11321/

「ボブぞのぞぞっと立ち食いそば – 第3回 我孫子駅の「弥生軒」であえての唐揚以外」
https://bobingreen.com/2024/05/10/9193/

「ボブぞのぞぞっと立ち食いそば – 第2回 おどろき!高砂「新角」の生春菊そば」
https://bobingreen.com/2024/04/24/9079/

「ボブぞのぞぞっと立ち食いそば – 第1回 「金町うどん」のかけそば」
https://bobingreen.com/2024/03/13/8621/

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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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