新しいコックピットできた
「ふぇぇぇぇぇ。ボブぞぉー、わたし頑張ったよね?はうー、ちかれた!」
ライオンのボブぞです。
夕方6時過ぎ。
朝からイチニチパタパタと動き回っていたリンくんが、ようやくおでのいるテレビの前のソファにやってきた。
家中に洋服を広げてみたり、自分のデスクまわりのものを全部居間に持ってきてみたり、掃除機かけたり、トンカントンカンくぎを打ってみたり。リンくんってば、ホントに落ち着かないイチニチだったの。
途中買い物にも行ってたな。
「見て、見て!新しいコックピットできたの!前よりもちょっとマトモでしょ?」
そう、コックピットという名前がつけられたソレは、リンくんのデスクだ。
リンくんのデスク、というとめっちゃかっこよく聞こえるけれどね、実のところは、押し入れだ。しかも、半世紀以上経った決して新しくない団地の、板材むき出しの押し入れ。我が家ではそれのふすまを取っ払って、リンくんとケンイツエンチョー、半分ずつデスクとして使っているのね。
このたび、ちょいと事情があって、リンくん専有部のレイアウト変更をしたってわけ。
「お!ホントだぁ!っていうか、あれ?壁面に模様が入った?」
「そうそう。押入れシートってやつを壁に貼ってみた。」
「パソコン周りもスペース広くなったね。」
「うん、これまではタブレットとパソコン2台並べてたけど、最近タブレット使わないからしまっちゃった。そのかわりカメラをゆったり置けるようにしたの。」
「ほうほう。」
リンくんが、今日のコックピット改造作業の内容をひとしきりしゃべり終えたところで、おでは操縦ルーム(イスってことだけど)に飛び込んだ。
「おもしれーじゃん?おで、ガジェット好きライオンだもん。なかなか気に入ったぞ。」
「でしょー。ボブぞも気に入ったらもっとコッチに遊びに来ていいよ。」
「わかった!」
「せっかくレイアウト変わったからね、整理整頓とこまめなホコリ取り、がんばりまーす。」
「まぁさ、それも大事だけど。イチバン大事なのは中身よ!おでらのおもしろいお話ももっと上手に書けるようになってよ!あと、写真ももっとさぁカッコよく撮ってよ。な?」
「あは。それもそうだ。もの書き、がんばりまっす。」
そんなわけで、イチニチ作業でできた、リンくんの新しいコックピット。
おでらボブ家の日々のお話は、ここから世に出ていくんだ!
これまでにもおでらのお話を読んでくれていたオトモダチのみなさんも、これからオトモダチになってくれる未来の読者さんたちも、どうぞよろしくねー!
ボブぞ