蔦の館で朝を迎える – ころすけの旅日記(山陰&山陽編)その5
「おはーに。ふわぁぁぁっ!よく寝たーぁ!」
リンくんとリンママちゃんの山陰・山陽旅のお供をしてます、ころすけです。
3日目の朝は、6時過ぎに目が覚めた。リンくんのベッド脇で転げ落ちそうになっていたおれは体勢を整えると、ひとつ伸びをした。
「なぁーリンくんのせいで、おれ、枕の下敷きになったり端から落とされかけたんですけど。」
「エー?あら、そう。ころすけちっちゃいんだもん、仕方ないでしょ。結果落ちてないんだから、さすが、添い寝上手だね。」
「むーん。あのなぁ。。。おれ専用のベッドも用意してくれよ。なんでいつもリンくんと一緒なのさ。」
「赤ちゃんは無料で添い寝できるでしょ、それと同じことだよ。」
「おれ、もう四十路ですけど!」
旅先で朝からやかましいと言われても仕方ない、おれらがあーだこーだ言い合っていたら、早起きのリンママちゃんは、すでに身支度を整え終えていた。
「あら。ころちゃん、おはよう。」
「おはーに。あのなー、ママちゃん、聞いてくれよー!リンくんがさぁー!」
「うふふ。仲良しね。」
・・・。はぁ。。。旅のお伴も楽じゃない。
ここはオカヤーマ(岡山県)倉敷。美観地区の中にあるアイビースクエアと呼ばれる一画の中にあるホテルに宿泊しているんだ。観光都市倉敷において、ビジネスホテルやシティホテルはたくさんあるのだけれど、リン旅行社は宿泊先を調べているなかでココを知り、ぜひ泊まりたい!と思ったんだって。
この建物は戦前倉敷紡績(現、クラボウ社)の工場だったものを改装したそうで、その歴史は長く、建設されたのはなんと130年以上前、明治22年(1889年)。外壁は赤レンガがうず高く積まれ、蔦(つた)がモサモサと絡み合っている。倉敷川周辺の白壁とは全く異なる独特な雰囲気は、純英国風なのだそうだ。
昨日は夕方に到着して、美観地区の買い物散歩と飲んだくれに終始してしまったおれら。今日はよく晴れてるし、朝ごはんを食べ終えたら、まずはせっかく泊まることのできたこのアイビースクエアの内外を撮影散歩しようってことになったよ。
(詳しくはコチラのお話をどうぞ → 「倉敷酔いどれナイト – ころすけの旅日記(山陰&山陽編)その4」)
ホテルフロントのあるロビーエリア。柱にお花の模様があって一見すると椿っぽい?からそこはかとなく和洋折衷にも感じる。天井はノコギリ屋根と呼ばれるイギリスの工場の設計で、ファンが回っていて開放感があるよ。
ロビーに置かれているイスもクラシックでステキなのだ!おれが座るととっても絵になるでしょ?
レストランの名前はその名も”蔦”。朝ごはんはおヤサイ盛り盛りビュッフェでした!
レストランのウェイティングスペースの廊下はゴム貼りで赤と黒のブロックチェックの床、そして半円と幾何学模様がデザインされた大きな窓は、日本とは思えぬ雰囲気。
なんと、ディスクオルゴールがあったよ!1890年代のものだという。今でも奏でられるのかな?
アイビーって、蔦(つた)のことなんだね。レンガ造りに何年ものかわからないくらいの立派な蔦が絡み合っていて、重厚な雰囲気。
左は赤レンガ、右は白壁。なかなか珍しい景色でしょ?ココもアイビースクエアの中なんだよ。
朝日射し込む回廊に置かれたテーブルとイス。ここでただのーんびりするだけでも気持ちいいんだけれど・・・。
実はこの真横に、地元倉敷のぶどうを使った”ふなおワイナリー”直営のワインショップがあってね、ココで飲み比べできるみたいなんだ。昨日は定休日、今日はまだ朝早くて営業前・・・ということで、うーん残念!ココだけは心残りだったなぁ・・・。はうー。
こんなにステキな歴史的建造物を堪能できて、とっても充実した朝散歩だったんだ。ぐるっと歩き回ってホテルの部屋に戻ってきても、まだ朝の9時過ぎだった。
倉敷の街もこのホテルも、とっても気に入ってしまったからチェックアウトするのが惜しいけれど、旅とはそういうもの。
さぁ、今日もまた新たな出会いを見つけにいこうじゃないか。
蔦の館倉敷アイビースクエア、お世話になりました!
ころすけ
倉敷アイビースクエアとは / 倉敷アイビースクエア 公式ホームページ
https://www.ivysquare.co.jp/history/
クラボウ 公式ホームページ
https://www.kurabo.co.jp/