ワクチンチクン その5 – リンくんの3回目

おでです、ボブぞです。
今日はリンくん3回目のワクチンチン！
1回目と2回目とは別の会場で受けるっていうから、おで、ちゃんと朝早起きして着いて行ってやったの。

4月の22日、キンヨービ。
外に出ると、とってもとっても良く晴れていて陽差しも強く、汗ばむくらいの陽気だ。リンくんはすぐに腕を出せるようにと、ゆるめの半袖Tシャツを着て、その上に、お気に入りのアウトドアワンピをラフにはおった。おではというと、いつも通り、リンくんの黒いリュックの中だ。

ユッサユッサ揺られたかと思うと、一度外の空気を吸った。

クンクン？ココ、どこ？ワクチン打ちに来たんじゃないの？

スタバだよ。ボブぞ、初めてでしょ？

おわっ！ここがうわさのスタバか！！！あのなあ、お友だちがフラペなんとかってやつをよく飲んでるの、写真で見て知ってるぞ。

そうそう。カイシャ辞めてから全然来る機会なかったんだけどさ、ギフトチケットもらって有効期限が間近だから、来てみた。

フーン。フラペなんとかじゃねの？

そう、私は冷たいの飲まないの、チカクカビンしちゃうし。スタバはラテだよぉ。しかもギフトチケットだからフンパツしてダブルショットで！うふふ。
ぎゃぁ！こぼした！フキフキ。。。

あ！もう行かなくちゃ、予約時間になっちゃう！！！イソイソ。。。

なぁ、スタバってあわただしいのなぁ。。。

あはは、むりやり詰め込んじゃったね、ごめんね。本当はゆっくりゆったり本読んだりおしゃべりしたりしながらコーヒー飲む場所なんだけどね。
また今度、ゆっくり来ようね。

イソイソとスタバをあとにしたおでとリンくん。接種会場は近くだけども、初めての場所に、ちょっと焦る。

フゥー。到着。

受付におネーさんがいるっ！おネーさぁん、おでにワクチンうってくぅださい！

違うよ、ボブぞは打たなくて大丈夫。打つのは私だよ、見守っててね。

ううむ、おで、おネーさんとの会話と触れ合いを楽しみにしてきたのにぃ。

おニーさんになったねぇ、オネーさんとおしゃべりしたいだなんて随分社交的になったね。

でへへ。

順番が回ってきた。

はぁい利き腕と別の方の腕だしてね、ちょっとチクンですよぉ、チクン。

はい、終わりね。15分待ってから帰ってね。

あぁ、ドキドキする間もなく終了。

おではリンくんのリュックのなかでオニモツみたいに置かれて、あうーんってなった。オジサン先生みたいな声が聞こえてたけれど、正直よくわからなかった。

ボブぞ、カンゴフのおネーさんにお顔見せられなかったね。

あ、うーん。。。なんだか一瞬だったね。

無事終わったからいいじゃん。さ、スーパー寄って、お昼買って、帰ろ？

うん！

うーすべーにいーろのぉー♪
かわーいいーきぃみぃーのねぇー♪

あはっ！ボブぞ、なんで急に歌いだした？

だって、ホラ。目の前みて。ハナミズキ、咲いてるじゃない。

あ。ホントだ。ボブぞ、やるなぁ。季節の花がわかるなんて、おニーさんだね。

でへっ！おで、おニーさんだぞ！

そんなわけで、スーパーに寄ったらお目当ての海苔弁がなく、がっくし。
でもワクチン後はどうしても好きなものが食べて栄養付けにゃ、といって悩んだ挙句、おでとリンくんは、パックのおこわと、焼き鮭と、見切り品の煮物を買っておうちに帰った。おジーちゃんみたいなゴハンだ。

後日譚。

リンくんのその後の副反応はというと、、、3回目がいちばんひどかった。完全復活するまで1週間もかかったものだから、おではカンビョーライオンに徹することととなった。

でへっ！おで、おニーさん！カンビョーも頑張ったぞ。

ボブぞ

薄紅色の 可愛い君のね 果てない夢がちゃんと

一青窈『ハナミズキ』