雨の日の出会い
とある3月の夜のできごと。
雨降りのなか、駅前の横断歩道を渡ろうとしたそのとき。ちいさないきものがいた。てのひらにのるくらいの、しっぽの長い子。
どこかで見たことはあるような気がしたけれど、その子はオーラが違った。
たすけてー、って、テレパシーがきた。
たすけてー。・・・たすけて・・・!
ふいに通り過ぎようとしたけれど、なんだか気になって、戻る。
ねこ。だった。
濡れネズミのちいさなねこ。長い前脚をなぜか閉じたまま、ジッとみている。
このままクルマにひかれなくてよかった。一緒にくる?
連れて帰って、早々にお風呂。ウタマロ地獄風呂。モコモコの泡とシャワー攻撃。
ふう。しばらく吊るされて、毛を乾かして。
さて、なまえは?
ネットによれば、ジェラトーニ、絵描きとのことだった。
うちっぽくない、、、。
手足が長いから、シジマールみたいだから、シジマルで。
ケンイツはいつだって、名付け親。抜群にセンスがいい。
その日、シジマルはボブ家とご挨拶をして、晴れてオハナの一員になった。
ひっひっひ。
ボブ毛を手に、そーっと近づく。
晴れてシジマルもしっぽがフサフサカラフルになった。
サッカーもキーパーもしたことはありませんが、
長い手足で細長いものをキャッチするのが得意なもので、よくイーさんにパクッと食いつかれています。
ケンイツエンチョーにもらいタバコするのが息抜きです。銘柄は問いません。
どうぞ、よろしくです。
シジマル