ライオンボブ家さんきょうだい、ぷーとん牧師先生に会いに行く

「わ!もしかして・・・?」
「わぁ!ぷーとん牧師先生、こんにちわーに!ライオンのボブ家です!」
桜が散りツツジが咲き始めた、春とも初夏ともつかない4月中旬のスイヨービ。
おれたちはチーバからトコトコと電車に乗って、カナガーワはヒラツーカ(神奈川県平塚市)の地にやってきた。
ココは、こぶたのぷーとん先生が牧師を務めている「平塚聖契キリスト教会」という場所だ。
ぷーとん牧師先生とは、ニンゲンがやっているXっていうやつで数ヶ月ほど前に知り合って、お会いするのは今日が初めてなの。
教会の建物の入口にかかげられた貫禄のある木の看板をジィッと眺める。
ぷーとん牧師先生はどんなぶたさんかな?ニンゲンのほうの牧師先生はどんな人かな?
お胸がドキドキ・・・ちょっとだけキンチョー!

おれたちはリンくんにトートバッグごと抱きかかえられたまま、ヒョコっと顔を出した。
「はじめまして!ボブ家ライオンさんきょうだいです。おれは長男のボブお。真ん中がボブこで、コチラが末っ子のボブぞです。よろしくお願いします。」
ぷーとん牧師先生の姿を認めると、おれは自己紹介をした。
「わぁー来てくれたんだねー!こんにちは!」
ぷーとん牧師先生はピンク色の小柄なこぶたさんで、口角をキュッとあげてニコニコと笑ってくれた。
キャッキャッキャッキャとはじめましてのご挨拶をしていたら、おれらのひとつ前の席に座っていた(ニンゲンの)ご夫婦がこちらを振り返った。
おれのほうをジィーっと見ると、マダムはこう言った。
「・・・あらまー!カワイイこと!のぶおくん、のぶこちゃん、のぶぞくんですって?なんとまぁ渋いお名前ね!フフッ!」
「アハッ!ぼ・ぶです。ボブお、ボブこ、ボブぞ。」
「アハハハハッ!いやぁねー!失礼しました!ライオンちゃんなの?まぁー!先生とお友達なの?ぬい友ってやつね!」
「ハイ、そうです、ぬい友!ニンゲンのわたしはリンと申します。よろしくお願いします。」
「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。」
ホッ。
リンくんがちゃんと訂正してくれて助かった。おれたち、あやうく「のぶ家」きょうだいとして認識されるところだったよ、アハッ!
初めて訪れた平塚の教会でさっそくたくさんのニンゲンたちに囲まれて、おれらはなんだかこそばゆいような、でもうれしい温かいキモチに包まれた。
教会堂の広さは・・・ちょっと広めの学校の教室みたいな感じかな。玄関が引き戸で上り框があったり(といっても土足で入堂する。昔は靴を脱いでいたのかも)、昔ながらの文様の入ったすりガラス窓がはめ込まれた建物の造りは、昭和的ノスタルジック。リンくんからすれば、子どもの頃に遊びに行った親戚の家みたいな感じだって。
まぁコトバを選ばずに言ってしまえば、古さは否めないのだけれどもね、あちらこちら、きちんとお手入れをされているのがよくわかる。
そう、教会とは、信徒さんや地域の人々そして牧師先生に守られている、大切な神さまのおうちなのだからね。
クンクン・・・クンクン・・・
使い込まれた木のベンチやたくさんのニンゲンたちに踏みしめられた焦げ茶色の床には、無数の優しい傷が刻まれている。鼻を鳴らしてみると、この空間に染み込んだ長年の想いが匂ってくるようだ。
初めて来たのになんだか懐かしい、そういうキモチにさせてくれる特別な空間だと、おれは直感的に思った。
事の始めは、今年の1月のこと。
リンくんがTwitter(いまはXだけど)を始めたばかりの頃から長年仲良くお付き合いしてくれている、オトモダチのにゃー吉さんのあるじさんが、近頃、平塚のぷーとん牧師先生の教会に遊びに行っているというのを知ったの。
こぶたの牧師先生がいる教会だなんて、これはとっても興味があるねぇ!
・・・というわけで、「行ってみたいなー」とリンくんが気楽につぶやいたところ、ぜひぜひウェルカムだよ!と歓迎していただいたの。
実現するまでに3ヶ月ほど経ってしまったけれど、今日、ホントに来られたよ!やったー!
オトモダチのそうにゃんとガストで腹ごしらえ&おしゃべり
おれらが平塚駅に到着したのは11時半頃。
教会へ行く前に、にゃー吉さんのあるじさんと待ち合わせしてガストでランチ&お茶したよ。
Xでは毎日のようにご挨拶しておしゃべりをしている仲なのだけれど、実は対面で会うのは1年半以上ぶり(しかもまだ2回目)。でも、全然そんな感じはしなくって、楽しくおしゃべりしていたらあっという間に時間が経っちゃったな。
今日のあるじさんちのお供は”そうにゃん”。相鉄(相模鉄道)のマスコットキャラクターのネコさんだよ。制服がカッコいいね!
「そうにゃん、はじめましてー!」


そうにゃんってばね、待ち合わせのとき、平塚駅のみどりの窓口の前でおれらのこと待っていてくれたの。ニコニコ手を振ってくれて、とってもうれしかったんだ。
ステキなお出迎え、どうもありがとうね、そうにゃん。
それから、にゃー吉さんのあるじさんはとっても博識でね、いろんなことを教えてくれるの。もう「へぇ」ボタン押しまくり!(古い?リンくん世代より上のひとしかわからないかもね)
おしゃべりしている間に、いっぱい新しい世界を知ることができたの。楽しいねぇ!

さて、腹ごしらえも終えたので、いよいよ教会へ向かうよ。
平塚駅から教会へは徒歩で10分足らず。道中、まだまだ尽きないおしゃべりをしながらゆっくりと歩いてゆく。
「ねぇねぇ、平塚って、めっちゃくちゃ道路広いね!なんならこの歩道がうちの近所の国道の幅くらい・・・。車道なんて、広すぎやしない?」
リンくんが驚きを口にする。平塚駅南口から海の方へ伸びる道はずどーん!ずばーん!と真っ直ぐにキレイな舗装がされていて、自転車用と歩行者用の遊歩道も整備されていた。
「ハハハッ!リンさん、驚きすぎだよ。でも平塚は道路広いよね。」
あるじさんに街並みを案内してもらいながら、ゆったりとおさんぽ。
ほんのりと海の風を感じつつ、あぁ、平塚はいいところなんだなぁ、とすっかり気に入ってしまった。
教会に到着!ドキドキ
定刻の10分ほど前に教会に到着すると、すでにたくさんのニンゲンたちが集まっていたの。20名弱くらい?!
おぉ!思っていた以上にたくさんいらっしゃるのなぁ!
「あら、はじめての方ね?ようこそ。コチラに記帳をお願いします。」
受付をしてくださったマダムからボードを受け取り、リンくんが名前などを書き込んでいる。
「まぁ!チーバからいらしたの!まぁまぁ!遠いところからようこそ!」
「先生のぬい友なんですって?どんなぬいちゃんなの?」
アチラコチラから質問されるリンくん。
そう。とてもフレンドリーに新入りを受け入れてくださるひとたちなのだ。
「おれはのぶお・・・いや、ボブお。」アハッ!
そう、こんなカラフルアタマのライオンだって受け入れてくださる。その大きな友情、そして、大きな愛情におれは包まれて、思わず笑顔になってしまうんだ。
ニコッ
おれが笑うと、マダムたちが微笑む。
ニコッ
おれが笑うと、ムッシューたちははにかむ。
ウフフ、教会って楽しいなぁ。

歌声チャペルスタート!
「ハイ!では4月の歌声チャペルをはじめまーす!」
誰よりもよく響く声で堂内に呼びかけたのは、ぷーとん牧師先生だった。
よくもあんなに小さなこぶたのカラダであんなに大きな声が出るもんだなぁ・・・と内心驚いてしまったけれど、きっと人前でおしゃべりする練習をたくさんしてきたに違いない。だって牧師先生だもの。
あ、いやいや。
実際にはね、ぷーとん牧師先生、こぶたの方ではなくニンゲンの先生の方の声だったよ。ニンゲンのほうの先生・・・由佳先生は、笑顔がステキで、声が大きくて、全身からポジティブなエネルギーをあふれさせている。ぷーとんカラーのピンク色のスリッパもとってもお似合い。
本当にまるで、学校の教室みたい。今日いらっしゃっている20数名の生徒たちの大半は由佳先生よりも遥か年上、シニア世代だ。だから、先生は娘・・・いや、孫世代かも。
これまで牧師さんってメガネかけた七三分けのオジサマ(それはリンくんの高校生の時の牧師先生)のイメージだったものから、そんなステレオタイプな牧師像をぶち壊してくれる、パワフルでハッピーなオーラにあふれる先生だった。
そんなこんなでさっそく一曲目が始まった。
普段の水曜日は読書会や祈祷会をしているらしいのだけれど、今日は2ヶ月に一度の”歌声チャペル”の日。みんなでお歌を歌って楽しもう、という会なんだという。
おれらはお歌が大好き!そんなタイミングのよい日に来ることができておれらはラッキーだね。
いぃぃぃつくしみふかぁぁぁぁきぃー♪
とぉぉぉもなるいぇぇぇすはぁー・・・♪
ピアノの伴奏に合わせて、皆で声を重ねる。
前方のスクリーンにプロジェクターで歌詞が投影されているし、「慈しみ深き」は超有名な讃美歌だからおれも歌えるぞ。
へへん、ヨユーヨユー!次はどんな曲かしらん?・・・と思っていたら・・・。
「次も讃美歌から、”原に若草が”です。」
ぷーとん牧師先生のMC(司会というよりはMCっぽかったのであえてそう言わせていただくけれど)によれば、これも讃美歌らしいのだが・・・。
ずどーん・・・全然知らない曲!
「あれ?讃美歌ってさぁ、よく手元に楽譜付きの歌詞配られるよね・・・?そういうやつかと思って油断してたけど、全然知らない曲だ・・・。」
そんなわけで、ホニャララホニャホニャ・・・?ハテ?フーンフンフン、ホー・・・・となんとなく鼻歌みたいに周りに調子を合わせて、2曲目が終了。
3曲目の讃美歌”山は緑”もわからず、以下同文。チーン。
4曲目からは讃美歌ではなく、ロシア民謡だったり、日本の合唱曲だったりとさまざまな曲を歌ったよ。知っている曲も知らない曲も、なんでももうオッケー!カラダを揺らして周りの皆さんの歌声を聴いて楽しむの。
お歌だけじゃなく、途中、ギター演奏やハーモニカ演奏、それから、にゃー吉さんのあるじさんによる三線(沖縄の弦楽器)の演奏まであって、終わってみればまるまる1時間半。
とってもとぉっても楽しい音楽の時間を過ごしたんだよ。



教会のみなさんから「お茶をお呼ばれ」したよ
「さぁさぁ!コッチ来て一緒にお茶しましょう!」
歌声チャペルが終わってからおれらが記念撮影をしていると、受付をしてくださったマダムがリンくんに声をかけてくれた。
教会堂の後方で今日の参加者のみなさんが集まって長机を囲んでいる。
テーブルの上にはお茶やお菓子も用意されていて、なんだか楽しそうだぞ!
「ほら、奥にどうぞ!座って!ライオンさんたちもどうぞ」
笑顔で促されて、おれらも席についた。


「急須に湯呑みで、こうやってお茶をいただくなんていつぶりかなぁ。」
リンくんがボソッとつぶやく。
いわゆる、「お茶を呼ばれる」って感覚なんだってさ。
それって、カフェの紙カップでコーヒーを飲んだり、ペットボトルから冷たいお茶を飲んだり、そういうのとは全然違うんだ。飲食店で食後に出されるお茶とも違うし、旅館で最初におもてなしでいただく上品な茶托付きのお茶とも違う。
ひとつの大きな急須で出したお茶を、皆で分け合っていただく。その輪の真ん中には大皿に盛られたお茶菓子があって、ひとりが手を伸ばしてそれを取ると、お隣に声をかけて「あなたもおひとついかが」とすすめる。そこには笑顔と誰かの笑い声があって、わちゃわちゃガヤガヤしている。
「おれ、考えてみれば、こういう会って初めてだなぁ!」
これまでのぬい友会なら、ファミレスやカフェで集まって、自分の食べたいものを注文してそれをいただくっていう感じだった。
けれど、そうか、「お茶を呼ばれる」って、こういうこと。集まりのなかで、おれもひとりの個人として、仲間として認めてもらうこと。みんなと同じもの(お茶やお菓子)を「分かち合う」ことなんだって。
「なんだか、ココロがぽっかぽかするの!」
ボブぞなんて、斜向かいに座っていたおばあちゃんに抱っこしてもらってたもんなー!とっても優しくハグしてもらって、デレデレしてたぞ。
「でへ!おで、人気ものなの!」

獅子と子羊のツーショット
「聖書では、ライオン(獅子)も羊もイエス・キリストのことを指すんです。」
由佳先生が連れてきてくれたのは、小さな羊さん、まさにそのまんま子羊。子羊が聖書のなかで何度も登場する重要人物(”羊”物)であることは知っていたけれど、まさか獅子も登場しているとは・・・!
おれ、知らなかったよ。
「うちの義政(よしまさ)と一緒にライオンさんと写真撮って欲しいの!」
というわけで、我が家のライオン代表は、おれの弟のボブぞ。
義政氏(フルネームを渋井義政 しぶいよしまさ と言うそうだ)とツーショットを撮らせてもらったよ。
「わぁボブぞくん、白い衣装がキリストっぽい!」
「でへへ!あれ?そうなの?うふふ。」
やれやれ、ボブぞは何もわかってないみたいだけどね。


今日は歌声チャペルだったから、聖書の一節を読んだりキリスト教の教えについての先生のお話はなかったのだけれど、もし機会があれば、由佳先生の獅子と子羊のお話をぜひ聞いてみたいなって思ったよ。
教会内でぬい撮り遊び
教会堂内にはイースターエッグの飾りやウサギさんの耳を模した撮影グッズまで!コレも由佳先生の手作りなのかな?


また会おうね!
ぷーとん牧師先生、渋井義政氏、そして由佳先生と平塚聖契キリスト教会のみなさん、今日はとっても楽しいお時間をありがとうございましたー!
もっともっともぉっとおしゃべりしたかった。いろんなお話してみたいの。
チーバから平塚まではちょっと遠いっちゃ遠いのだけれど・・・、また会おうね!必ず!必ずだよ。
ありがとうございましたーっ!
ボブお、ボブこ、ボブぞ

平塚聖契キリスト教会
https://hiratsuka-seikei-christ-church.jimdofree.com/
平塚聖契キリスト教会 ぷーとん牧師先生 SNS
X: @pastorputon
Instagram: @pastorputon
「キリシタンとは何ぞや?長崎の教会群を巡る旅【①五島市 福江島】 — ころすけの旅日記(五島&長崎編)その3」
https://bobingreen.com/2026/03/13/20261/
「キリシタンとは何ぞや?長崎の教会群を巡る旅【②五島市 奈留島】 — ころすけの旅日記(五島&長崎編)その4」
https://bobingreen.com/2026/03/18/20415/
「キリシタンとは何ぞや?長崎の教会群を巡る旅【③長崎市】 — ころすけの旅日記(五島&長崎編)その5」
https://bobingreen.com/2026/04/02/20571/

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