すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第13回 カワセミさんの青いレーザービーム

ピゥピピピピピピ
ピゥピピピピピピ

静かに耳をすますと、アッチとコッチの、2ヶ所から聞こえてくる鳥さんの鳴き声。あのね、すずがカワセミさん同士が呼び合う声を覚えたのは、つい最近のことなの。

こんにちわーに。
野鳥レポーターのウサギのすずこと、鈴之助でっす。

やってまいりましたぁー!
2024年、新年最初のぉっ、すずちゃんのぉぉぉぉぉっ野鳥にびっくりでSHOWぉぉぉぉぉっ!

今回はすずのお散歩コースにあるご近所の公園からお送りします!

“新年最初の野鳥にびっくりでSHOW、ご近所の調整池からお送りします!”

この公園はね、すずたちが暮らす古い団地とは駅を挟んで反対側にあって、新興のマンションや一軒家がたくさん立ち並ぶ住宅地の一角にあるんだ。その中には大きな人工の調整池があって、大雨が降ったり日照りが続いたりする時期のためにこの近くに暮らすニンゲンたちの生活を守っているよ。

そんなこの調整池、実は野鳥さんがいっぱい暮らしているんだ。

クェぇクェぇ

カオナシそっくりのオオバンたちがバシャバシャと水しぶきをあげながら遊び回っている。

“カオナシそっくりのオオバンさん。”

ギィーギィー

パキっとした真っ青な空に、白いカラダと赤い脚が映えるユリカモメさん。住宅地の電信柱の上で羽根をバタバタやっている。

“青空に白い羽毛と赤い脚が映えるユリカモメさん”

ピィーヨピィーヨ

おなじみのヒヨドリさん、カップルかなぁ、アッチコッチを追いかけっこして遊びまわっている。

“木々の間を追いかけっこして遊ぶヒヨドリさん”

この公園には月に数回はやってきていて、春も夏も秋も冬も、知っているつもりだった。そう、そのつもりだったのだけど、今日やってきてみてわかったんだ。すずね、冬の景色をちゃんと見ていなかったのかもしれない。ううん、もっとちゃんというと、野鳥観察を好きになったのが去年の春だったから、この公園で冬の野鳥観察をするのは初めてなんだって気がついた。

改めて池の周りを眺めると、冬は鳥さんを探すのに一番いい時期だっていわれていることがよぉくわかるよ。だって、周りの木々には、夏場はもっさりと青々とした葉が繁っていたのに、今はつるんつるんのハダカんぼになっているんだ。鳥さんがちょっと動けば、その姿が隠されることなく遠目でも見えるよ。

「たぁのぉしぃーーーーっ!」

そう、鳥さんたちの日常の生活を眺めていることができて、とぉっても楽しいんだ!

リンくんの話によれば、2年くらい前までは、冬場の朝、この調整池にオオハクチョウさんが飛来してきていたんだって!ほら、手賀沼で出会ったような、日本に住み着いちゃったコブハクチョウさんじゃないよ、北の国からやってくるオオハクチョウさんだって!去年は一度も見ることができなくって、今年もまだ見ていないんだ。ドコ行っちゃったかなぁー。
(一昨年のオオハクチョウの様子はコチラ → 「勘九郎の野鳥観察」

でもね、その代わりに、今日はすっごくびっくりびっくりする光景を目の当たりにしたよ。まさに、すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOWだよ!

アッチから。

ピゥピピピピピピ

コッチから。

ピゥピピピピピピ

「ン!カワセミさんだ!ホラ、あの木の枝の上に青い鳥さん見えるでしょ?」

リンくんが小声ですずに教えてくれた。指さしたその先には、カワセミさん!独特のフォルム、まぁるいアタマに長いくちばし、それからずんぐりしたカラダ。小さいけれど、その青い羽毛がお日さまに輝くと、もう目をそらすことができないの。

“カワセミさんといえば長いくちばしと青い羽根。コチラはメス”

「うわぁ!カワセミさん、鳴いてるね。呼んでるのかな?」

「うーん、多分だけど、オスとメスで呼び合ってる・・・?」

“カワセミさんおなかの毛はオレンジ色。こちらはオス”

ピゥピピピピピピ
ピゥピピピピピピ

その瞬間。

パタパタパタパタパタパタパタパタっ!

池の水面のギリギリのところを、コッチからアッチへと超高速で青いレーザービームが走った。

「うぉぉ。カワセミさん、水面を飛んでいったたぁ!速ぁいっ!」

「まるでレーザービームだね。シュタタタタターッって感じ?」

「アハッ!リンくーん、それじゃぁまるで忍者の水面歩行でしょ!」

「あっそっかぁ。水面飛翔ってやつだねぇ。すごいねー!初めて見ちゃったね!」

そう、すず、これまでにもいろんな場所でカワセミさんを見たことはあったのだけどね。水辺の木の枝の上に止まってエサを探している動きばっかりだったんだ。

ちょっと復習するとね。ピタッ・・・と木の枝に止まったかと思うと、キョロっキョロっと周りを見回して、そのあとに、のどもとをクイクイッってつばを飲み込むみたいにして。すると、すぐ近くの水面にチャポンっ!って潜るんだ。そこから数秒すると、また素早く同じ場所に戻るの。シュタッ!って感じだよ。

今見られたカワセミさんの水面飛翔っていうのは、その動きとはまったく違ったんだ。幅30mくらいはありそうな池の、アッチからコッチへ、すごいスピードで駆け抜けていく感じなんだよ。

ピゥピピピピピピ
ピゥピピピピピピ

“ピゥピピピピピピ”
“ピゥピピピピピピ”

・・・パタパタパタパタパタパタパタパタっ!

アッチへ行ったかと思ったら、今度はソッチへ行ったよ!

ピゥピピピピピピ
ピゥピピピピピピ

“ピゥピピピピピピ”
“ピゥピピピピピピ”

・・・パタパタパタパタパタパタパタパタっ!

ふわぁー!ソッチからまたコッチへ戻ってきた!

カワセミさんを追いかけて、池のアッチとコッチ、それからソッチの三角地点をぐるんぐるんと行きつ戻りつ歩き回っていたら、ふとニンゲンの声がした。

どうやらカワセミさんを追いかけていたのは、すずとリンくんだけじゃなかったみたいでね。お散歩中と思わしきシニアマダムもずぅっと池の端の木々の枝を眺めている。青く愛らしいその一点を、探しているみたいだった。

「カワセミですか?」

「ハイ。動きが速くって、全然とらえられなくって。」

「アラ、いま二羽いたわねぇ!」

「ですね。」

リンくんはシニアマダムとふたことだけ会話をして、またカメラのシャッターに集中した。

冬のキンとした空気をゆるめる黄色い日差しが、すずとリンくんの背中を暖めてくれている。どうも日陰が伸びてきたなぁって思ったら、公園についてからあっという間に2時間が経っていたことに気がついたの。

「うわー、集中してたねぇ。キリがないね。」

「うん、ホントだね。だってカワセミさんはココで暮らしてるんだもん。ずっと追いかけられてもイヤかな?」

「また来よっか。寒くなってきちゃうよ。」

「すず、寒いのキライー。おうち帰る。」

「スミマセン、わたしの腕じゃぁあのカワセミさんの水面飛翔は撮れませんでした。精進します。また来ようね。近所だし。」

「すずも、ダイコーフン!カワセミさん、すごーい!・・・あぁ、そっか!オトモダチのみなさんに野鳥レポートしなくっちゃいけなかったんだ。あれ、ちゃんとレポートできたかな?」

「うーん、どうかな。でも、興奮は伝わるんじゃないかな?あと、すずが野鳥さんが好きっていう気持ちもね。」

「そっか!そうだといいな!すず、鳥さん大好き!」

“すず、鳥さん大好き!”

すずレポーター、興奮しすぎて、ちゃんとお伝えできてなくてゴメンなさいなの。

それに、なによりもリンくんカメラマン、まさかその青いレーザービームをレンズでとらえることはできるわけもなかったです。でも追いかけ回した結果、木に止まっているカワセミさんの過去イチベストショットは撮れたみたいだよ。ぜひ見てあげてね。

うふふ、うふふ。

まだまだひよっこの野鳥レポーターすずと、新米野鳥カメラマンのリンくんコンビを、今年もどうぞよろしくお願いします。

以上、すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW、第13回はカワセミさんの青いレーザービームでしたっ。

まったねー!

鈴之助

“今年もすずちゃんの野鳥にびっくりでSHOWをよろしくお願いします”

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第12回 東京港で鵜のなる木」
https://bobingreen.com/2023/12/29/7597/

※ご近所の調整池にオオハクチョウがやってきたお話はコチラだよ↓↓↓
「勘九郎の野鳥観察」
https://bobingreen.com/2022/02/07/1590/

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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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