年の瀬のバルバルバル
バルバルバルバル
バルバルバルバル
「今日はほんっと朝からずっとバルバルしっぱなしだなぁ。」
「んだねー。年末いつまでやるのかな。年始の降下訓練始めはいつかなぁ。」
ライオンのボブおです。
おれはリンくんと一緒にみどりテラスに出て、空を見上げた。
プロペラがふたつついたヘリコプターがあっちゃこっちゃを飛び回っている。
頭上を通過するたびに、窓ガラスはバリバリと音を立て(といっても、昨年末に団地のサッシ工事があって新しくなったので少しはマシになった)、耳をつんざくその異様な機械音に朝寝を起こされることもしばしばだ。
せめてコッチからアッチへ飛んで移動してくれればまだいいのだけれど、ひたすらホバリングをしている機体もあって、そうなると轟音はいつまで経っても消え去らない。
バルバルバルバル
バルバルバルバル
今朝は8時から、バルバルバル。
昼はホバリングでクルマを釣り上げ、バルバルバル。
午後はくらげ集団が空を舞い、バルバルバル。
そして、今。夕方4時過ぎ。
まるでカラスがゆったりと飛ぶように、4機仲良く並んで飛び去っていった。バルバルバルバル。
はー。ようやく、終わりかな?
年の瀬までご苦労さまです。
おれの住むみどりキャンプ場の周りでは、屈強なニンゲンたちが日々鍛錬をしていて、おれらの暮らすニッポンという国を支えてくれている。
彼らはおれらにとってはご近所さんでもあって、毎日のように自転車やバイクで通勤する姿を見かけるし、休日にはバスで見かけることもよくある。
みんな、フツーのニンゲン。
そして、おれはフツーのライオン。
これがみどりキャンプ場の日常なのだ。
バルバルバルバル
ボブお
「秋空とくらげ」
https://bobingreen.com/2022/09/13/2625/
「鈴之助のくらげはじめ 2023」
https://bobingreen.com/2023/01/10/3411/