ボブこ初のヒルズ体験

ヒルズ、ヒルズ。

ヒルズと言えば、アナタにとってのヒルズはどこかしら?

六本木ヒルズ?表参道ヒルズ?
それともまさか海を渡って、ビバリーヒルズ?

うふふ。
ここはね、オリーブヒルズよ!

わたしね、今日は、”オリーブの丘”っていうイタリアンレストランに来てるの。
チェーンのファミレスのひとつなんだと思うけれど、今まで来たことがなかったの。

わたし、初めてのヒルズ体験なの。

まぁ実際に来てみて、ホンットに驚いたわ!
どんなに控えめに言ってもね、サイコーのレストランよっ!

店の前に到着してみると、ズラぁっと駐車場にはクルマがたくさん停まっていて、入口には人があふれかえっていた。

「ねぇ・・・めっちゃ混んでる???」

人混みや行列がニガテなリンくんがつぶやいたの。

「ン?ちょうど12時、昼時だもの。仕方ないわね。とりあえず、どれくらい待つか、見てきてよ。」

わたしはリンくんにそう言ったの。だって、今日はオリーブヒルズ、いいえ、オリーブの丘デビューをするって決めてやって来たんだから!

「はぁい。」

ちょっとテンションの下がったリンくんが、おそるおそるお店の入口のドアを開けて入ったかと思ったや否や、3分もしないうちにすぐに戻ってきた。

驚いたことに、ニコニコ顔だ。

「ねぇねぇすごーぉい。完全セルフシステムで受付なのはいいとして、QRコードが発行されて、順番を逐次見れるらしいよ。あ、で、9組待ちだそうです。まじかー!」

普段なら9組も待つなら他の店へ、というのが我が家のスタンダードだけれど、今日は違った。スマホを片手に、ちょいちょい順番をチェックすると、みるみるうちに減っていく。

「あれ?もう3組も減ってる。結構奥の方に席もあったから、回転してるんだぁねぇー。」

“初のヒルズ体験は”オリーブの丘”よ!”

そんなこんなで30分ほどして順番が回ってきた。

「***番のお客様、お待たせいたしました。」

機械的な音声が流れる。

セルフ受付の機械の前へ行くと、席番号が示されていた。

「ほぉぉ!席指定も自動でしてくれてセルフなんだぁ。すごぉい。」

しきりに関心するリンくん。入るまでに30分待ったはずなのに、全然元気なの。

「うふふ。ワクワクねぇ!楽しみ!」

分厚くて大きいファミレスらしいカラフルなメニューをめくりめくり、タッチパネルであーでもないこーでもないと入力していく。

「アランチーニ、コレが食べたかったの!それから、アワ、お願いね。」

わたしはかねてからアランチーニというライスコロッケを食べてみたかったの。個人店のイタリアンレストランにもないようなメニューだけれど、ココ、”オリーブの丘”ならおつまみサイズで注文できると聞いていたから。

リンくんが注文完了してフゥと店内を見回していたら、すぐに店員さんがやってきた。

アワのボトルのお出ましだ。ちゃんとフルートグラスなのにも驚いちゃった。

「せーのっ!初のオリーブヒルズ体験に、カンパーイ!」

“初のオリーブヒルズ体験に、カンパーイ!”

クピクピとよく冷えたアワが、真夏の公園を歩いてきたわたしたちのノドをシュワシュワと冷やしていく。

すると、スゥーっと見慣れぬ物体がわたしたちの席の前にやってきた。

「あぁぁぁ!配膳ロボット、来たぁ!」

そう、さっきから目に入ってなかったわけではないのだけれど、料理の配膳にはロボットが大活躍のようだった。わたしたちのテーブルにも、例外なくやってきてくれた。

「アランチーニ!さっそく来たわ!」

「ボブこさん、お待ちかねだね。さぁいただいてみようか!」

「そうねそうね!いっただっきまぁぁぁす!」

キツネ色のまぁるいボール状のコロッケがふたつ、美しいトマトソースの上に乗ってやってきた。

中にはとろぉりとチーズが入っていて、本当に、コレがファミレスで食べられるだなんて、とっても幸せだなぁって思ったわ!

「・・・おいしい!おいしいわ!わたし、とってもココ気に入ったの!」

“ライスコロッケ(アランチーニ)とブロッコリーのガーリックソテーでスタート”

大きな窓の外には、さっきまで炎天下歩き回った公園の緑が見えている。この空調の整った店内のテーブルでは、それはわたしたちの目を休ませてくれる美しい景色に映った。

「なんだか、ホント、ヒルズってこういう感じなのかしらねぇ?トーキョーの街中のなんとかヒルズやらよりも、わたしはよっぽど好きだわ。ま、行ったことないけどね!」

うふふ、うふふ。

わたしたちはおしゃべりをしながら、次々と配膳ロボットが持ってきてくれるおいしい料理に舌鼓を打った。笑顔が途切れることはなかったし、ワインが途切れることもなかった。

“大きな窓の外は、公園の木々の緑が美しい”
“ホントによく働く配膳ロボット”

セルフ順番待ちシステムに、セルフ受付。
タッチパネルオーダー、配膳ロボット、
からのー・・・
ワインは安いし、おつまみいっばい!

注文したメニュー、どれもこれも、全部おいしかった!!!

夢にまで見たアランチーニ。
それから、金目鯛のアクアパッツァ、チキンの香草焼き。
トマトの冷製パスタ。

“金目鯛のアクアパッツァとチキンの香草パン粉焼き”
“季節限定の冷製カッペリーニ”

わたしの初のヒルズ体験が、”オリーブの丘”で本当に良かったわ!

ごちそうさまでした!!!

「また連れて行ってね。うふふ。」

ボブこ

“ワインがボトルで1本990円というリーズナブルさ!”

イタリア食堂 オリーブの丘
https://www.olivenooka.jp/

「フラりフラリエで雨やどり中」
https://bobingreen.com/2022/12/22/3298/

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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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