キタキューシューに思いをはせる
ンー・・・フンガッ・・・!
ガリッガリッガリッガリッ!
もひとくち、フンガッ!!!
ガリッガリッガリッガリッ!
「おぉ?!」
もっぐもっぐもっぐもっぐ
からのー、
牛乳を、ゴキュッ!ゴッキュゴッキュ!
プハァーっ!
「おー!コレ、うまーい!リンくんも食べてみ?」
「どれどれ?私はライオンの歯は持ってないから、牛乳にヒタヒタしてから食べよぉー。」
ヒタヒタヒタヒタ・・・
ガリッガリッガリッ・・・
もっぐもっぐもっぐもっぐ
牛乳ひとくち追いぃの、ゴクッ!
「うぉーホントに堅いっ!けど、いけるいける。すんごいシンプルで懐かしいような、あったかい味がするね。ズドーンとまっすぐなお味。最近のオシャレなお菓子とは違う、ありそうでないシンプルさ。そして、歴史を感じるね。おいしーい!」
「だろっ?エッヘン!」
「なぁになぁに。なんでボブおがそんな得意気なのさぁ?」
「アハッ!だって、おれのオトモダチからいただいたんだもーんね!」
こんにちわーに!ライオンのボブおです。
あのね。おれ、とってもめずらしいおやつをいただいたの!
キタキューシュー(北九州)はヤハタ(八幡)っていうところのね、“くろがね堅パン”っていうお菓子なのね。
北九州を拠点に、ぬいぐるみのためのツアー”ぬおんツアー”を開催している、“ぬおん寮”寮父さんのぬふぬふさんが、はるばるおれらの暮らすチーバまで送ってくれたんだ。*
*ぬふぬふさん&寮長のぼむさん主催の”ぬおん寮レインフォト企画”で抽選で当たったの!
抽選動画はコチラ ↓ https://twitter.com/nuon_nuigurumi/status/1675795985057079298)
↓↓↓おれが参加した”ぬおん寮レインフォト企画”の投稿はコチラ↓↓↓
ある日、リンくん宛に封筒が郵便ポストに届いた。さっそく開けてみると、“くろがね堅パン”とパッケージに書かれたお菓子が3種類と、ペンギンさん柄の水色の封筒が入っていた。
ボブおくん、Rinさん へ
レインフォト企画に参加してくれてありがとうございました!!
みんなでポリポリしながら北九州を感じてもらえたらうれしいよ♪
ぬふぬふ&ぼむ より
ぬふぬふさんってば、とっても丁寧にお手紙もつけてくれてね、おれ、とってもとっても嬉しかったんだよ。しばらくニヤニヤして眺めちゃった!(ぼむちゃんっていうのはぬふぬふさんのところのニンゲンで寮長さんだよ。)
「なぁなぁリンくん。ところで、この”くろがね堅パン”ってどんなお菓子なんだろ?」
「ぼむちゃん情報によれば、どうやら八幡製鉄所で本当に食べられてたって話だよ。」
「ヤハタセーテツショ?」
「そう。ボブお、社会の教科書に載ってるやつ。って、アッボブおはまだ8才で小2じゃぁ、まだ学校で習ってないかぁ?アハッ。じゃ、夏休みの特別授業ね。」
「エー?食べながらでも、いい?」
「ダメダメ。先に理解してから、味わおうよ。」
リンくんってば、そんなこと言いながら、ヤハタセーテツショなるものがなんなのか、ちゃんと説明できるわけもなかった。
「えーとぉ、、、日本の古ぅい製鉄所でぇ、日本の西の方、九州は福岡県の北九州市っていうところにあるんだよ。それで、いまは世界遺産にも指定されてるよ。」
「リンくん、情報うっすいし、しどろもどろだね・・・。」
「す、、、スミマセン・・・。Google先生に教えてもらおうか・・・。お。いいの発見。」
NHK for School 「八幡製鉄所」
https://www2.nhk.or.jp/school/watch/clip/?das_id=D0005403080_00000
「ほうほう。1901年に操業開始、って120年以上前だって!明治時代の富国強兵、軍事強化の象徴とも言えるような官営の施設だったってわけね。八幡村(現在の北九州市八幡)の場所が選ばれたのは、鉄鉱石を運ぶための交通の便がよくて、燃料の石炭の産地も近かったからなんだって。」
「フゥーン?鉄かぁ!アイアンマーン?」
「そうね、アイアンマーン!当時、明治時代は、鉄を作れるっていうことが、国を強くすることとイコールだった時代なんじゃないかな。」
「そぉなんだぁー。ライオンは鉄が作れなくても、十分強いぞ?だってヒャクジューのオーだし!それでそれで?」
「それでね。この“くろがね堅パン”のくろがね、っていうのは鉄を意味するコトバなんだって。堅パンは、保存が効くように水分を極力減らしたらしい。あ、くろがね羊羹もあるんだぁ。へぇ!なるほど、なるほど。八幡製鉄所で働く人たちが食べたらしいよ。」
「へー!100年以上も食べられてるお菓子なんだね!すごい!」
「じゃあ、お勉強もしたところで、さっそく食べてみようか!」
おれがリンくんと”くろがね堅パン”についておしゃべりしていたらね、妹のボブこと弟のボブぞもやってきた。
「ねーねーニーちゃん!それ、なぁに?」
「ンー?オトモダチから届いたんだよ。キタキューシューのお菓子だって!ホラ、ボブぞの仲良しのいぬまるくんのところの、ぬふぬふさんからさ。」
「あ!いぬまるくんのところの、ぬふぬふさんから?わぁいわぁい!なぁなぁ、おでも一緒にお味見していーぃ?」
「もちろんさぁ!」
「あら、ニーさん。わたしもいただきたいわ。」
「すんごい堅いらしいけど、いいか?」
「ニーさんってば、わたくしを誰だとお思い?ライオンなのよ!堅いものは大の得意よ。ライオンは歯が命っていうじゃない?」
「アハッ!さすが、おれの妹だな。よし、じゃぁ仲良くみんなで食べてみよう!」
おれらがテーブルに着くやいなや、リンくんが”くろがね堅パン”をちゃんとお皿に載せてくれて、それからめずらしく、牛乳の入ったグラスを持ってやってきた。
めずらしく、というのは我が家ではお菓子を食べるときにもアルコールを合わせることが多いからなのだ。チョコ=赤ワイン、とか、米粉クッキー=日本酒、とか、あんこ系の和菓子=ハイボール、とか。リンくんはとにかくそういう組み合わせをするのが好きなんだよ。
様子がおかしいから、おれ、リンくんに聞いてみた。
「なぁなぁ、なんで今日は牛乳なわけ?珍しいね?コレ、ココア味でしょ、赤ワインでも出てくるのかと思ったのに?」
「あー、あのね。ぼむちゃんからメッセージが来て、『本当に堅いから気をつけてたべてね…!』って言われたの。それで、牛乳につけながら食べるといいらしいっていうから、牛乳買ってきた!」
「フハッ!ニンゲンには堅い食べ物は危ないのなぁ?ライオンは平気だけどな。」
「いやぁ、どんだけ堅いかわからなかったから。ま、食べよ食べよぉ!」
せーのっ!いっただっきまぁぁぁぁぁぁす!
こうやって、おれらはキタキューシューのヤハタセーテツショって場所のことや、この”くろがね堅パン”のことをちゃんとお勉強してから、オハナ(家族)みんなで分け合っておいしく食べたよ!
ガリッガリッガリガリッ・・・
ンー!かめばかむほど、優しい甘みがおいしいなぁ。
今日はココア味をを試したけど、ホウレン草味とイチゴ味も楽しみだな。
「この甘さは、おっきなぬふぬふさんの包容力と優しさかもねー?おれ、ぬふぬふさんに会ってみたいなぁ!」
「キタキューシューって行くのにどれくらいかかるんだぁ?おで、春にチーバに来てくれたいぬまるくんにもまた会いたいしぃ、いつか行ってみたいなぁ。」
キタキューシューに思いをはせる、夏休みのおれら。
改めまして、ぬふぬふさん、ぼむちゃん、おいしいキタキューシュー(北九州)のお菓子、どうもアリガトございましたぁ!
ごちそうさまでしたっ!
ボブお
“くろがね堅パン”のメーカー 株式会社スピナ
https://www.spina.co.jp/business/food/
福岡県北九州市でぬいぐるみのためのツアー “ぬおんツアー” を企画している、寮長のぼむちゃん及び寮父ぬふぬふさんのアカウントはコチラ↓↓↓
X (Twitter): @nuon_nuigurumi
https://twitter.com/nuon_nuigurumi
Instagram: @bom_nuon
https://www.instagram.com/bom_nuon/
日本製鉄株式会社 公式ホームページ 九州製鉄所 八幡地区 紹介ページ
https://www.nipponsteel.com/works/kyushu/yawata/about/index.html
※ぬふぬふさんと一緒に暮らすいぬまるくんが、チーバは幕張にやってきたときのお話はコチラ↓↓↓
「白い月の街で手をつないで歩こう」
https://bobingreen.com/2023/03/08/4094/