オニさんこちら!オニさんどちら?
「ねーねー。オニってなぁにー?」
「えー。フクもしらなーい。オニってなぁにー?」
「ナァにー?ナァにー?アハハハハッ!」
パタパタパタパタっ!
プクプクプクプクっ!
アハッ。ライオンのボブぞだよ。
今朝目が覚めて、おフトンから出ていつものソファに行くと、赤いお面が置いてあったの。リンくんの仕業らしい。おでやニーちゃんはね、赤ちゃんのときから毎年節分の豆まきしてるから、もぅ全然びっくりしないんだ。
でもね、すずもフクも去年オハナ(家族)入りしたばかりだから、節分は初めてなんだよね。だから、おで、すずフクにゆずってあげることにした。ほら、おで、オヤビン(親分)だからさ。
「すず、フク、オニのお面だよぉ。かぶってみる?サイズぴったりじゃない?」
「うんっ!フク、かぶりもの、だいすきだもん!かぶるー!」
「えー!フクがかぶるなら、すずも一緒にかぶるー!かぶるー!」
すずとフクがキャッキャキャッキャと喜ぶ横で、茶色いもさもさがゴソゴソやってるのが見えたの。
(がおおぉぉぉ。)
「・・・?」
「わぁっ!アレ、なんだぁーあぁぁぁ!」
(がおおぉぉぉ。)
「わぁ!でっかいもっつオニの登場だ!」
おでが”もっつオニ”と言うと、すずフクは不思議そうな顔をして、コッチを見てきた。
「ねーねー!オヤビン、オニってなぁにー?もっつがかぶってるの、なぁに?」
アハッ!そうだった。コビン(子分)のすずフクには、まだオニのことを教えてなかったんだった。それなのに、赤いお面ってだけでよろこんで遊んでるすずもフクも、ホント、かわいいのなぁ!
「オニってのはねーぇ、・・・何だろねぇ?オヤビンがあとで豆まきするときに教えてあげるね。」
「へーぇっ?まめまき?」
「そう。豆まき。『ふくはーうちっ!』っていってね、お豆投げてね、お豆食べるんだよ。」
「ふくはうち?うちのフクのこと?」
「アハッ!そうかもねぇー。フクはうちにいるもんな。」
アザラシのフクがニコニコしてる。
ウサギのすずもニコニコしてる。
ふたりとも赤いお面つけて、とっても楽しそうだ。
ちいさいふたりに付き合って遊んであげてるでっかいもっつオニもなんだか楽しそうだ。
もっつオニと、すずオニと、フクオニ。
今日はみんなで、イチニチオニごっこ遊びして過ごそうかね!
そぉらっ!
フクはーうちっ!(オニもーうちっ!)
フクはーうちっ!(オニもーうちっ!)
それにしても、”オニ”ってなんだろなぁ。結構難しいのなぁー・・・。あとで教えてあげるねっていった手前、どぉしよぉかなぁ・・・。むむむ。
とりあえず、オニごっこのお歌でもみんなで歌おうかな?
せーのっ!
オニさんこちら 手の鳴るほうへ🎵
ン?オニさんがオニさんを追っかけてるぞ???
むちゃくちゃなボブ家の節分です。
それもまた我が家だね。
フハッ!
ボブぞ
※成田山新勝寺の節分会では、「福は内」しかいわないの。それにならって、ボブ家でも「鬼は外」はいわないことにしたんだよ。
※京都に鬼の博物館があるらしい・・・!
フムフム。怖いものとか悪いものなのかと思いきや、神さまとしてまつられたり福をもたらしたりもするらしい。深いのぉ。
●鬼とは何者か
日本の鬼の交流博物館 公式サイトより
昔から、鬼は人間の禍福(かふく)【わざわいとしあわせ】を支配する祖霊-祀られざる祖霊と考えられていました。
大昔、人々の生活は本当に大変なものでした。自然の猛威をはじめ、いろいろな不幸や不運が続いたとき人々は、それを何ものかのしわざと考え、自分たちの生活を支配する「魔なるもの」の存在を信じたとしても無理もありません。こうした「魔なるもの」が鬼の原像であったのではないかと考えられています。
鬼は日本独特のものですが、日本の鬼に当たる「魔なるもの」は洋の東西を問わずどこの国にもいます。
鬼は支配者によってつくられた狂暴怪異なものというイメージが強く、悪の象徴と捉えられていますが、神として祀られる鬼は全国各地にありますし、民衆に福をもたらす鬼もたくさんいます。
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/onihaku/oni/index.html
成田山節分会
https://www.naritasan.or.jp/gyoji/setsubun-e/
日本の鬼の交流博物館
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/onihaku/index.html
鬼さんこちら 手の鳴るほうへ
(わらべうた)