ペンギンの初夢
カンカンカカーンカンカカーン!
正月気分真っ盛り、わっし、ペンギンの勘九郎でっす。
巨大な鯨が、透明な水の中を優雅に舞い泳ぎ、小さな小さなわっしはパタパタと羽を一生懸命に動かす。
その横を、キノツラユキというどうぶつが通りがかった。何かもごもごと言っている。
オトコモスナルニッキトイフモノヲ
ペンギンモシテミムトテスルナリ。
ニタリニタリと巨大な鯨が笑った。
その顔は、少し赤らんでいて、酔っているようにも見える。
ニィっ・・・。
笑ったその頬の筋肉の動きひとつで、急に大きな波が起きた。
ごごごごご・・・!ぐるぐるぐるぐるぐるー
ひゃぁ!
パタパタパタパタ・・・・。
水の中は得意な私ですが、正直なところ、鯨と一緒に泳ぐのは初めてだから。まさかのまさか、鯨が笑っただけでおぼれそうになるとは思いもよらなかった。
だれかー、助けてー!と視線を送ると、
キノツラユキがまだ何かもごもごと言っていた。
オトコモスナルニッキトイフモノヲ
ペンギンモシテミムトテスルナリ。
そうか、夢か。夢なのか。
年が明けて初めて見る夢を初夢というらしい。
ペンギン勘九郎、今年は年初より酔っぱらった鯨と友達になって、おぼれかけた夢をみました。わっし自身の夢なのか、鯨の夢の中に迷い込んだのか、キノツラユキというどうぶつが水の中で果たしてどうやって息をしていたのか、思い出せません。なんなら、酔っていたのは鯨ではなくてわっし自身だったのかもしれません。
男もすなる日記といふものをペンギンもしてみむとてするなり。
土佐は高知に思いをはせて、2022年が始まったよ。
今年もスイーツ番長がんばります。日記もがんばります。
カンカンカカーンカンカカーン。
勘九郎