すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第18回 ヒヨドリさんのお花見姿
遊歩道をはらりはらりと散りゆく小さな薄ピンク色の花びら。
赤みがかった黄緑色の葉が、柔らかく枝に芽吹き始めているの。
見上げれてば抜けるような青い空。といっても春だからか、なんとなく霞んでいるような、粒子の荒さを感じるんだ。
ピィヨピィヨ
ピィーーーーヨっピィーーーーヨっ
ピィっ!ピィっ!
約300メートルに渡って700本もの河津桜が植えられているこの並木は、ヒヨドリさんたちの格好の遊び場になっているの。アッチでピィヨピヨ、コッチでピィヨピヨ、行ったり来たり、桜の木々の間を飛び回っては枝先に止まり、しばらく桜の残り香を愛でている・・・のかもしれない。
「いやいや、多分、蜜吸ってるんだよ。」
「アハッ!知ってるよぉ。あまーいのかな?」
「うんうん、あまーいんだよ、きっと。」
そんなことをリンくんとおしゃべりしながら、花見客やサイクリストが往来する遊歩道とは反対側の農道を、春の野草の間をぬって歩くの。
オトモダチのみなさん、こんにちわーに。野鳥大好き!ウサギのすずこと鈴之助です。
さぁーやってまいりました。すずちゃんのぉぉぉぉぉっ野鳥にびっくりでSHOWぉぉぉぉぉっ!
今回は、ご近所の桜並木まで、ひと足早いヒヨドリさんのお花見姿を見に来たの。
ヒヨドリさんって、スズメさんと同じくらい街中の街路樹なんかでも比較的よく見る鳥さんで、スズメさんよりカラダが大きい分、鳴き声も大きいんだよね。甲高い声でピィーヨピィーヨって鳴くのね。だから、すぐに、「あ、ヒヨドリさんいるなぁ」ってわかるよね。
ニンゲン社会にとって身近なヒヨドリさん、花や実をつけた木々が大好きなんだ。もちろん桜にも目がないみたいで、何羽もの団体さまがお花見をしていたよ。
「お。シャッターチャンス!」
カシャカシャカシャ
「あ、リンくん、アッチにもいるよ!」
「うん・・・うーん、いるねぇ、でも逆光だなぁ。向こうに回り込まなくちゃ。」
テクテクテクテク
静かに、でも速歩きぎみで良さそうな位置へまで移動するリンくん。
「あぅ・・・!」
ピーーーーーイっ!
回り込んだ瞬間、飛んでいってしまった。
「いやいや、鳥さんの撮影は難しいけど、難しいから面白いんだよねぇ。はー。」
ヒヨドリさんってよくよく見ると、アタマがちょっとモヒカンぽくなってるコがいたりしておもしろいんだよ。しかも風が吹いて毛並みが逆立ったりすると余計にロックスターっぽくなる。
「うふふ、すずねぇ、ヒヨドリさんって好きだよ。だって、いつでもすずのこと歓迎してくれるから。あのね、ヒヨドリさんのあの大きな鳴き声は、すずにとっては、『すずちゃーん!来てくれてアリガトなのー遊ぼうよー!』って言ってくれてるみたいに聞こえるの。」
「そっかぁーすずはヒヨドリさんに大歓迎されてるんだねぇ。」
「うん!リンくんは逃げられてるけどね。アハッ!」
「いやいやいや、一本取られましたよ。」
もう終わりかけの河津桜並木を行ったり来たり、たくさんのヒヨドリさんの歓迎を受けて、なんだかすずにとっても、ちょっと新しいお花見さんぽになったよ。
「さー!今年は本丸ソメイヨシノの桜の開花に合わせて、鳥さんと桜の写真、いっぱい撮りに行くよー。」
「やったー!やったー!」
すずもリンくんも、気合じゅうぶん!
今シーズンの我が家のお花見は、野鳥観察とセットになりそう。鳥さんとのいい出会いがありますように。
今回は、ご近所の河津桜の並木でヒヨドリさんのお花見姿を見た!でしたー。
また次回をお楽しみに!
野鳥レポーターの鈴之助がお送りしました。
みんなー!ばいばーい!
すず(鈴之助)
※2024年は終了しました
八千代新川千本桜まつり2024 八千代市公式ホームページ
https://www.city.yachiyo.lg.jp/site/kankou/44521.html
「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第17回 白く染まる並木はカワウさんのコロニー」
https://bobingreen.com/2024/03/12/8584/