待ち合わせのドキドキドッキン

ざぁんこぉくなてんしのてぇぜ♪
・・・
しょぉねーんよしんわーになーれっ!♪

駅の改札前で待っていてね、この曲が爆音しかも無限ループで聞こえるって、なかなかにめずらしくない?

ココはチーバ県(千葉県)佐倉市に位置する、京成電鉄の志津(しづ)駅改札。
駅直結でパチンコ屋が営業しているっていうのが、いかにもローカルっぽいよね。

ライオンのボブぞです。

おで、今ね、ニーちゃんとネーちゃんと一緒にライオンボブ家三兄弟そろって、はじめましてのオトモダチと待ち合わせ中なの。オトモダチたち、オーサカからはるばる飛行機に乗ってね、それで、成田空港から来てくれるんだよ。

“駅の改札で、はじめましてのオトモダチを待ってるの”
“ボブおニーちゃん(左)、ボブこネーちゃん(真ん中)、おで、ボブぞ(右)”

おで、昨日のうちにひなたぼっこして毛づくろいしてもらって、それからいちばんのとっておきのおヨーフク(ドラゴンのスカジャンだ)を着込んで、身だしなみはバッチリ。それから、お手紙とお土産も持ってね、すっごくドキドキして待ってるの。
(前日の身だしなみのお話はコチラ → 「ボブ家のはなくそ」

なぁなぁ、うちのリンくんってば、おで以上にキンチョーしてるのか、駅に着くなり構内のファミマでホットコーヒーを買って、ぐびっぐびとまるで風呂上がりの牛乳みたいにのどを鳴らして飲み干したんだよ。
あのな、アイスじゃなくて、ホットだよ。ホットコーヒーをあの勢いで飲み切るって、よっぽどだよ。

はぁー・・・。
ふぅー・・・。
サァ、落ち着いていこう。
おで、今日はめっちゃ楽しむんだもんね!

おではココロのなかでそう唱えて、よし!と気合をいれた。隣のリンくんを見ると、異常なまでに路線図を食い入るように眺めていた。自分のキンチョーを気にしないようにするために、意味もなく脳内乗り鉄をして気を紛らわせているらしかった。

“ホットコーヒーを飲み干して、さらに脳内乗り鉄して気を紛らわせるリンくん”

「あ。そうそう。いいか?リンくん、お願いだから、コケるなよ。モノ無くしたり壊したりするなよ。あ、それから、おうちの中みたいにな、オナラするなよ。くっさいんだから。ホント、ちゃんとしてよね。いい?」

「あい、わかった。」

なーんか、キカイみたいに表情が固いリンくん。ホント、ダイジョブか?久しぶりに家族以外の人、しかも初対面のオトモダチとイチニチ一緒に過ごすんだって。そりゃあ慣れないよねぇとも思うけれどさ。まるでニンゲンとどうぶつがあべこべだ。

「もう・・・!ホンットニンゲンのカタチしてるくせに、頼りないな。わぁった、おでがちゃんと引っ張ってやるから。」

「ウン、ボブぞ、よろしくね。」

「さ、あと数分でオトモダチの乗った電車が到着するよ。さぁ練習だよ。」

せーのっ!

「ようこそ、チーバへ!会いたかったよー!」

練習はバッチリ。あとは、ココロを込めて、手を振るだけ。

ドキドキドッキン
ドキドキドッキン

おでを抱っこするリンくんの心臓の音が、パチンコ屋の”残酷な天使のテーゼ”よりも速いビートを打っている。

“リンくんの心臓の音がパチンコ屋の音楽よりも速いビートを打っている”

あ。ホームに電車が到着したよ。

ドキドキドッキン
ドキドキドッキン

ボブぞ

“待ち合わせのドキドキドッキン”

「ボブ家のはなくそ」
https://bobingreen.com/2024/01/25/7882/

残酷な天使のテーゼ
・・・
少年よ神話になれ

高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」 作詞: 及川眠子 作曲: 佐藤英敏 編曲: 大森俊之
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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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