スズメさんの夢を見た

「おはーに。ねぇねぇ聞いて。スズメさんが生きてる夢見たよ。夢の中でね、わたし、スズメさんをどうやっておうちの中で飼おうか、ゴハンは、何食べるのかな？おトイレどうしようか、考えて、すっごい慌ててた。」

「はァ？・・・スズメさん、生きてるし！」

「あぁ、あぁ、そっか。」

「リンくんってばさ、都合のいいときだけさぁ、オハナ（家族）のみんなのこと、生きてるだとか、逆にぬい（ぬいぐるみ）だとか、言わないでくれる？いつだって、みんな、生きてるよ。」

こんにちわーに。ウサギのすずこと鈴之助でっす。

あのねー。リンくんって、そういうところあるんだよ。すずは自分のことぬいって認めてない。ちゃんと、生きてる。大好きな食べ物はキューリだし、その食べたキューリはちゃんとみどり色のうこ💩としてニュルッとでるもの。

だから、スズメさんも同じだよ。まだ我が家に来てから5日しか経っていなくて、お名前も決まっていないから、スズメさん自身戸惑ってるし、すずたちもまだお世話の真っ最中だけどさ。だからといって、まるで生きてないかのような言い方はとっても寂しいじゃん。

「ゴ・・・ゴメン。生きてるよね。」

「そうなんですぅ。だから、リンくんはその夢の中で見たことは間違ってないから、ちゃんとゴハン問題、考えてね。」

「あとお名前がないとさ、お外に連れていけないね。スズメさん、じゃぁ世の中のスズメさんたちがみんな集まってきちゃうもの。」

「お名前決めて、ゴハン食べてもらって、そうしたらおのずとうこ💩も出るよ。そういうものだよ。」

「すずがそう言うなら、そうだね。オッケー。」

「じゃぁ、今日はスズメさんがやってきて初めてのニチヨービ。スズメさんの好きそうな食べ物を仕入れてこようっと。」

「あ、すずのキューリも忘れないでよ！」

「はいはいー。」

そう言うとリンくんはエンチョーと連れ立って買い物散歩へ出かけていった。

スズメさん、何が好きかなぁ？キューリもチャレンジしてみてほしいなぁ！

すず（鈴之助）

“リンくん、スズメさんの夢を見たんだって”

スズメさんを待つ

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