春の夜

2か月半続いた、キンキュージタイセンゲンがようやく終わるらしい。

おでらは、おうち遊びとおうちゴハンがどんどん上達したけど、おでまめいっぱいガマンして、みどりキャンプにおこもりしてた。

ボブぞです。

なんだか、なまあったかい夜。

春は、いろんなニオイがする。

クン。クンクン。クンクンクン。

ほら、夜のみどりテラスに出てみると、真下に、ポツンと一本の桜の木。

まだ、子供なのかなあ。小さくて、細くて、ちょっと頼りない。

それなのに、こうこうと、ライトに照らされて、しっかり花を開かせている。

んー。もっといっぱいの桜の下を、歩きたいなー。オハナみんなで、おビー片手に、仲良くおしゃべりしながら。

幹の太い、オトナの木々の並木を、歩きたいなー。

そして、おいしいおべんと、食べるの。イシイのおべんとくんミートボールと、リンくんの卵焼き。できれば、ケンイツの思い出の、小僧寿しの、玉子の細巻きもあったら、最高。

そんなことをぼんやり考えてたら、部屋のなかから、イーニオイ。

クン。クンクン。クンクンクン。

今夜は、おうちの冷凍庫にある残りものメシだって。

それでも、おでは、いつだって、シアワセ。

3月の夜は、まだちょっと、冷えるのな。

おーい、ボブぞ、かぜひくよ?

ニーちゃーん、わかったー。おうち、入る。

さぁ。今夜もおいしいゴハンを食べて、みんなでぐっすり眠ろう。

ギュッ。

ボブぞ。

“夜のみどりテラスに出てみると、真下に、ポツンと一本の桜の木”
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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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