夏を待つ
2020年の前半があっという間におわってしまったの。
ぼぶぞです。
今日は7月のついたち。とっても天気が良くない。昨日から、まるで台風みたいに雨がざあざあ降って、風がぶうぶう吹いて、キャンプ場の窓はときおりガタガタと音を鳴らす。ふもとの丘の大きな杉の木たちは、ゆーっさゆっさと大きく揺れる。その姿といったらまるで巨大ないきものみたいで。
オイデー。オイデー。ぼぶぞくぅーん、オイデぇー。
ねぇってばー、オイデよぉ。いっしょに遊ぼうよぉ。
ほぉら、たのしいヨぉ。わたしたちのところにオイデー。
おニーちゃんのぼぶおくんもさそって、さぁ、いっしょにオイデー。
そうやって、大きなてのひらをひらひらさせて、おでらを誘い出そうとしてくるんだ。
でもね、もしこんな日にみどりテラスに出たら、おでらはいっしゅんで吹き飛ばされちゃいそう。風の強い日はこれだからこわい。いつもへいわなみどりテラスも、今日ばかりはとってもキケン。
だから、梅雨のあいだ、おでらはおうちの中でジーッとガマンして、大好きな夏を楽しみに待つんだ。
ことしの春はぜんぜんおでまめができなかったけれど。
ことしの夏はちょっとくらいおでまめ、できるかな?
はやく梅雨、あけないかな。はやく、夏、こないかな。
はやく、おでまめできるようになると、いいな。
夏ー!オイデーオイデー!
でへっ。
ぼぶぞ。
“オイデーがこわくてみどりテラスに出られない”