すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW — 第33回 はじめましてマヒワさん!

パタパタパタパタ

オトモダチのみなさん、こんにちわーに!

ウサギのすずちゃんこと、野鳥レポーターの鈴之助でっす!

さー今週もタイトルコールいってみよぉ!

「すずちゃんのぉぉぉぉぉっ野鳥にびっくりでSHOWぉぉぉぉぉ!」

アハッ!

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW」とは、鳥さんを大好きなウサギのすず(鈴之助)が、アシスタントでありお抱えカメラマンであるリンくんと一緒にバードウォッチングをして、その日びっくりしたことや新たに発見したことを紹介する連載コーナーだよ。

一時期ちょいと休止していたけれど、ここ最近は毎週鳥さん散歩をするたびにちゃんと観察記録をお届けするようにがんばってるの。

なんと、本日で第33回!

今日はいつもの谷津干潟なんだけれど…その前に、さらにもうちょっと海側に位置する新習志野駅近くにある公園へやってきたよ。

いつもとは違うバス停で降りて、テクテク地図を見ながらやってきた。

“新習志野駅にほど近い公園”

「うわぁー!結構大きい公園だね?」

「ホントホント。紅葉もキレイ!ちゃんと整備されてるね。」

イチョウが陽の光に照らされて真っ黄色に色づいてたよ。

“イチョウが陽の光に照らされて真っ黄色!”

谷津干潟で出会ったカメラマンのオジサマから、この公園に来ればマヒワさんに会えるらしい、と聞いてやってきたの。

「ハテ?マヒワさん?リンくんさぁ、マヒワさんってこれまでに見たことあったっけ?」

リンくんに聞いてみる。

「いや、ないよ。ないと思う。カワラヒワと見間違えてなければ。」

マヒワという鳥さんは、カワラヒワと同じアトリ科という種類に属しているの。カワラヒワは比較的身近な鳥さんで、すずのおうちの近くの林でも見かけることがあるんだ。そのカワラヒワさんと比べて、よりカラダが真っ黄色いのが特徴なんだって。アトリ科特有の、クチバシが太くて短くてしっかりとしているのも見分けポイントだね。

「カワラヒワとどう見分けるの?」

「えーっと、図鑑によれば…、マヒワのほうがカラダが小さいね。それから、マヒワはカワラヒワよりも黄色味も強くて、全身が黄色いみたい。」

そんなことをポチポチ話しながら、ぼーんやりと周りを見渡す。11月中旬とは思えぬ、ほんわか暖かな空気。リンくんはヒートテックを含めて長袖3枚を重ね着してきちゃってね、本来は暑がりなくせにさ。

「んー天気予報外れた?ちょっと暑いなぁー。いいなぁすずは年中ハダカんぼで。気持ちよさそう。ニンゲンは調整しなくちゃいけないんだよ。」

「アハッ!すずはねぇ、オヨーフクが似合わないの。赤い羽根がいちばんのチャームポイントだからねっ。隠しちゃったらかわいくないでしょ?だからいつもハダカんぼなの!」

ハダカんぼのお耳で、周りの音にジィっと感覚を研ぎ澄ませる。

そう、すずはウサギさんだもの。お耳はとってもいいんだ。

そのとき。

バサバサッ…バサバサバサッ…!

「わ!え?!あ!」

なんと!目の前の水たまりに鳥さんがやってきたの。えー!びっくり!全然気が付かなかったよ。そのすぐ上の木の枝葉のなかに、みんな潜んでたんだね。

「リンくん、カメラ!急いで!」

「アッ…ハイ!」

スズメさん?それともシジュちゃん(シジュウカラ)?それか…?
アタマの中でいくつかの可能性を考えていたら、まったく違う光景が目に飛び込んできた。

「きゃ!マヒワさん!!!」

見てみると、それは黄色い鳥さんだった。今日、ココの公園で見たいと願っていたマヒワさんが、目の前にやってきてくれたの。

いち、に、さん…しぃ、ご、ろく!

6羽のマヒワさんが、すずの真正面にある、水たまりへ水を飲みにやってきたのだった。

「きゃー!すず、びっくり!びっくり!すずちゃんのびっくりでSHOWぉぉぉぉぉ!」

“ハッ!なんと!マヒワさん水飲みにやってきた!”
“左がオス、右がメス。メスのほうが色が薄くてちょっとアオジさんっぽいね?”

1分もしないうちにサササーッと水たまりをつついたあと、2羽ずつ、パサパサパサーッと飛び立って行ってしまった。

「わー!マヒワさん見られた!でもほんのちょっとの時間だったなぁ・・・もっと見たかったな。」

その後も小一時間ほど粘ってみたけれど、高い木の枝の上で警戒している姿を見られただけで、こんなにも近くまで降りてきてくれることはなかった。

その後はいつもの谷津干潟へ移動!

本日の潮回りは・・・、おっ?珍しい、長潮。満潮と干潮との差が少ない日だね。

なんだかいつもよりも水が澄んでいて、底面にまでキラキラと陽の光が届いているの。あれ、干潟ってこんなにキレイだったっけ?

エイが泳いでいたり、おさかなさんをハッキリと見ることができて、さながら水族館みたい!

“いつもより水が澄んでいて、底面にまでキラキラと陽の光が届いている”
“エイ発見!東京湾からよく紛れ込んでくるよ”
“このおさかなさんは何かな?魚影は見ることが多いけれど、こんなにハッキリと見えることは珍しいの”

さぁて、軽く時計回りに干潟をぐるりと一周。

ただ、今日は前半に公園も行ってきたから、リンくんすでにちょっとお疲れモードみたいだね?

「すずー・・・わたし、おなかすいちゃった!」

「アハッ!しょーがないなー!アメちゃんでも食べてしのいでて!」

こういう日はすでに公園のマヒワさんで運を使ってしまったのか、特に珍しい鳥さんに会うことはできなかった。一周3.5km、まぁ、いいお散歩にはなったかな?

“いつもの観察センターへ”

ようやく観察センターに到着したときにはすでに午後2時をまわっていた。

そうそう、お昼ごはんにはいつも手作りのおにぎりを持参しているんだけれどね、冷凍のまんま持ってきてるから途中で食べられなかったんだ。
観察センターの休憩スペースに置いてあるレンジでチンしていっただっきまぁす!
(すずのお昼ごはんの様子はコチラ「すずのお昼ごはーん(2025.11.14 Fri)」

遅昼ごはんを食べたあとは、休憩がてらお外をボーンヤリ。ついに今年も「オオバンロード」が始まった!

「オオバンロード」とは昨シーズンからこの谷津干潟自然観察センターで見られるようになった現象のことをいうの。オオバンちゃんが集団で行列をなして行ったり来たりする道のことをレンジャーさんたちが名付けたんだ。

なんでそんな行動をするのかっていうのは、どうやら真水を求めて飲みに行き来しているのでは、という推察が有力らしい。

謎のオオバンちゃんの集団行動だけれど、ボーッと眺めているだけでも全然飽きないんだぁ。すず、オオバンちゃん、大好き!

“手前は真水、奥の干潟は海水。手前の真水を求めて集団で行き来しているらしい(推測)”
“よっこらせ、えっちらおっちら・・・オオバンさんは歩くのが得意”
“セッカがいたらしい!けれど、すずがいる間は見つけることはできず”
“レンジャーさんによる「オオバンロード」の説明も追加されていたよ”

さぁて、日が暮れるのがどんどん早くなってきたね。あっという間に夕暮れの風情。さぁ、長っ尻せず、はやくおうちに帰ろうね。

今日の「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW」は、「はじめましてマヒワさん!」でした。オオバンちゃんの水飲み姿もゆっくり眺められて、今日もとっても楽しい鳥見の時間でした。

また次回、お会いしましょー!

野鳥レポーターのすずこと鈴之助でした!まったねー!

すず(鈴之助)

“お帰りのお時間です”
“また次回お会いしましょー!すずでした!”

▼すずが愛用している野鳥図鑑はコチラ▼

谷津干潟自然観察センター(千葉県習志野市)
https://www.seibu-la.co.jp/yatsuhigata/

▼すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW アーカイブはコチラ▼

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW — 第32回 新しい双眼鏡でびっくり!」
https://bobingreen.com/2025/11/10/17312/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW — 第31回 オオバンさんが飛んだと思ったら…ケリ&タゲリコンビのオンステージ!」
https://bobingreen.com/2025/10/31/17184/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW — 第30回 船橋三番瀬でオオソリハシシギさんに大接近!」
https://bobingreen.com/2025/10/28/17116/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW — 第29回 オナガさんが柿食うとる!」
https://bobingreen.com/2025/10/23/16981/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW — 第28回 カワウさんの追い込み漁!」
https://bobingreen.com/2025/10/17/16856/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW — 第27回 カモさんがやってきたの!」
https://bobingreen.com/2025/10/10/16681/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第26回 ミサゴさんおさかな捕まえたの!」
https://bobingreen.com/2025/09/30/16445/

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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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