すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第24回 今年もバードフェスへ!

11月の三連休のシューマツ。今年も2日(土)、3日(日)の2日間で、例のイベントをやるらしい!
それは、JBFこと、ジャパン・バード・フェスティバル!!!つまり、鳥さんたちのお祭りなのだぁっ。

オトモダチのみなさん、こんにちわーに!
鳥さん大好き!野鳥レポーターをつとめる、ウサギのすずこと鈴之助です。

すずちゃんのぉぉぉぉぉっ!野鳥にびっくりでSHOWぉぉぉぉぉっ!

今年もやってまいりましたぁっ!ココはチーバ県は我孫子(あびこ)市と柏市にまたがる大きな沼、手賀沼だよ!

わたくし、鈴之助レポーターがココからバードフェスの状況をお送りいたしまーす!

・・・のつもりでしたが。

ドヨービの朝。

「はぅーん。ねぇねぇリンくーん、雨ざぁざぁだぁねぇ・・・。」

「うーん、ね。予報通りっちゃ予報通りだけど。」

そうなんです。
もともとは1日目のドヨービに行こうとしていたのだけれども、なんとまぁアンラッキーなことに季節外れの台風の影響で、全国的に大雨に。チーバもご多分にもれず、残念ながら、朝から本降りの雨模様だった。

「すず、どうやらバードフェスのイベント自体はやる予定みたいだけど・・・どうする?」

「すず、鳥さんは好きだけど、雨、キラーイ・・・!」

「だよねー。じゃ、行くのは明日にしよっか。」

というわけで、アシスタントのリンくんと相談して、1日目の参加はパスして、2日目のニチヨービに行くことになった。

ニチヨービは朝から晴れ!
ケンイツエンチョーが愛車のモビスケを出してくれて、レッツゴー!だよ。

去年は電車で行って我孫子駅から歩いたから、クルマで行くバードフェスは初めてだったの。

「うふーん、重い機材も楽ちん楽ちん。」

「リンくん、楽してると体力つかないよ。」

「はぁーい。」

くだらないおしゃべりをしつつも、すず、車中からワクワクがとまらないの!

今日のいちばんの目的は、「全日本鳥フォトコンテスト in JBF2024」を見に行くこと。昨年の2023年に引き続き、今年もリンくんが作品を応募したんだよね。普通の写真コンテストだと、入賞作品しか飾られないことが多いけれど、なんとこの鳥フォトコンテストでは、応募者のほとんどの作品を掲示してくれるんだ!
(去年のお話はコチラ → 「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第10回 鳥さんのお祭りジャパンバーードフェスティバル」

「リンくんの応募した鳥さんのお写真、探しに行こー!」

「お願いしまーす!ちなみに、ペンネームは”こけやまきのこ”ね、ひらがなでね。今年もひらがなのままにした。キャプションのところ、逆に目立って見つけやすいしね。」

そう。リンくんのカメラマンとしてのペンネームは”こけやまきのこ”なの。漢字にすると・・・苔山茸?まぁ、苔のむした山に生えてる茸の姿が好き(食べるためじゃなくて、毒があろうがなかろうが野生でニョキってしてるやつ)だかららしいよ。

「りょーかーい。こけやまきのこを探せー!」

バードフェス会場は大きく分けて2箇所あって、ひとつは手賀沼公園内にあるアビスタという施設、もうひとつは手賀沼親水広場周辺だ。規模としては後者のほうが圧倒的に大きくてメイン会場はそちらといってもいいのだけれど、鳥フォトコンテストの展示はアビスタ内なんだよね。この2箇所は徒歩で30分程度離れていて、臨時の巡回バスを利用することも可能だ。

リンくんが言う。

「今年はさー、メイン会場、行かなくてもいいよ。あいや、もちろん行きたい気持ちがないわけじゃないけれど、多分、昨日雨で来られなかったニンゲンたちでめっちゃ混んでるし、去年行ってなんとなく感じわかったし。物販やステージ、それから機材メーカーさんのブースとかだよね。鳥フォトコンテストの展示だけ一緒に見てくれたら、わたしは嬉しいからさ。」

「ふーん。わかったぁ!その代わりさ、鳥さんには会えたらいいね!すず、鳥さんに会いたいもん!」

「そうしようそうしよう。」

柏側の駐車場にクルマを停めると、テクテクと展示会場方面へ向かって歩き出した。

・シアワセの白いハトさん発見!

手賀沼を縦断する唯一の橋、手賀大橋。徒歩だと15分くらいで渡れる橋で、両手に沼の景色を望むことができるんだ。今日は一段とのんびりとした秋晴れの朝、沼の湖面にはカルガモさんがゆっくりと泳いでいたり、カイツブリちゃんがもぐったり浮いたりしている姿が見られる。

ふと、頭上を見上げると、橋の電燈の上にハトが5羽ほど止まっているのが見えた。そのうちの一羽はなんと真っ白なの。

“5羽のうち1羽だけ真っ白。同じカワラバトさん”

「あー!リンくん見て!白いハトさん発見!うわぁやっぱりいたねぇ。びっくりびっくり!びっくりでしょぉぉぉぉ!」

「ホントだぁ。前に来たときにも白いハト、いたよね。」

「意外と他の場所ではあんな真っ白いハト見ないもんね。やっぱり手賀沼周辺で暮らしてるんだねぇ。」

そうなんです。灰色っぽい普通のカワラバトに混じって暮らす白いハト。このコも実は同じカワラバトなんだって。すごく珍しいかというとそうと言えるわけではないらしいけれど、交配の関係で白い個体がいることはあるんだってさ。

「手賀沼の白いハトさんは、きっとシアワセを運んでくれるんだよねー!」

“白いハトさんが暮らす手賀沼周辺”

・手賀沼公園でオオバンさんが水面を走る!

手賀大橋を渡り切ると、我孫子高校のグラウンドではサッカーの試合が行われていた。昨日の大雨の影響で、ぐっちゃんぐっちゃんになったグラウンド・・・、こりゃあ辛いねって言いながら横目に眺める。

久しく来ていなかった間に、我孫子高校から手賀沼公園に向かう遊歩道が一部分、通れるようになっていた。ハテ?いつからだったのだろう。すずたちと同じくバードフェス目当ての人もいれば(そういう人はたいてい首から双眼鏡かカメラを下げて、アウトドアブランドの服にリュックを背負っているからすぐにわかる)、ジョギングしたりワンちゃんのおさんぽをしている人もいる。なんだか嵐の後の、のんびりとした朝だね。

手賀沼公園、着いたぁー!あ!カオナシ!」

「あ!ホントだぁ!カオナシいるねぇ。」

ココまで、さほど鳥さんには会えなかったけれど、公園に着いたら、カオナシ・・・ううん、オオバンさんが泳いでいた。ボード乗り場の横の浅瀬になっているところで、優雅に泳いでいる。

“オオバンさんは我孫子市の鳥でもあるよ”

くぃっくぃっと首を揺らしながら泳ぐ姿が、なんだかかわいいんだよねぇ。

と思ったら・・・。

シュタタタタッ!

「へ?ねぇ、すず!いま、カオナシ、水面走った!?」

カメラを構えていたリンくんが驚いた声ですずのことを呼んだの。

「走った?え?飛んだんじゃなくて?」

「うーん、カオナシが飛ぶところって見たことないけどさ、いま、泳いでいたところからちょっとだけ羽ばたいて、まるで水面を走ってるみたいだったの!」

「えーすずも見たかった!ねぇ、お写真撮れてる?」

「ンー・・・どうだろ・・・。あ!まぁまぁ撮れてる!うん、悪くないかも。」

「見せて見せて!わ!ホントだぁ!カオナシ、忍者みたいだね!」

“シュタタタタッ!まるで忍者のように水面を走る!”

手賀沼公園のオオバンさん、水面を走ってたよ!
すずちゃん、びっくりびっくり!びっくりでSHOWぉぉぉぉぉっ!

・いよいよ鳥フォトコンテストの展示会場へ

手賀沼公園のボート乗り場にはズラリとニンゲンたちが並んで一斉に乗り込むところだった。バードフェスの期間中、ボートからバードウォッチングを楽しむツアーという企画があってね、その受付と出発口がすぐ近くにあるんだ。

でもね、すずは、ウサギさんで泳げないから、ボートは怖いからパスなの。

「泳げないのはリンくんもだけどね?」

「アハッ!ハイ、そうですー。。。さ、会場着いたよ。」

我孫子市生涯学習センター”アビスタ”。立派な建物で、中には図書館や会議室、ホールなどが併設されているんだよ。去年も同じ場所で展示があったから、すず、覚えてるもんね。

到着するやいなや、“手賀沼のうなきちさん”が歓迎してくれたよ。我孫子市のキャラクターで、文豪の格好をしたうなぎさん、というなかなかレアな取り合わせなのだけど、タラコくちびるがカワイイね。(文豪の格好をしているのは、かつて白樺派を中心とした文豪や文化人たちが手賀沼周辺に暮らしていて、我孫子市ではそれら文化財を守る取り組みをしているからだよ。)

2階への階段を上がると、結構な人で賑わっていた。バードカービング展や野鳥週間ポスター展など、いくつかの展示や物販、体験イベントのブースがあるなかで、鳥フォトコンテストの部屋へ向かう。

「来た来た!」

部屋の中にだけではおさまりきらず、廊下にもめいっぱい鳥さんの写真が貼り出されているの。大きさは2Lサイズだから決して大きくはないけれど、全部にタイトルと撮影者の名前、撮影場所が掲示されていて見ごたえがあるんだ!

「まずはやっぱり入賞作品からだよねー。」

部屋に入ると、まずは大きく引き伸ばされた数枚の入賞作品たちがお出迎えしてくれる。ニンゲンたちもニコニコしながらそれら作品にジィっと見入っている。

入賞作品たちは、どれもこれも、なるほどねぇ!というお写真ばかりで、ホントに楽しく見ることができた。すずがいちばん好きだったのはねぇ、キジさんをおしりから撮った「バックシャン」という作品かな!アタマやカラダの派手な色ばかり目に入るけれど、キジさんをおしりから見るとこんなに羽根がキレイなんだぁ!って楽しくなっちゃったよ。

鳥フォトコンテスト in JBF2024 入賞作品
https://www.birdfesta.net/jbf/b1.html

・”こけやまきのこ”、見つけたよ!

入賞作品をひととおり見たあとは、いよいよリンくんの作品を探すよ。
すずはリンくんに抱っこされて、大きな掲示ボードに1枚1枚手作業で貼られた作品たちに視線を向けて、いろんな感想を言い合いながら、一歩一歩と進んでいく。

「ふぅむふむ。」
「へぇ、すごいねぇ。」
「ンーこりゃぁカワイイねぇ!」
「うわぁ!決定的瞬間!」
「あいやーおもしろいね!」

「なるほど、タイトルがいいね。」
「エー!海外のカラフルな鳥さん!」
「うふふ、ほほえましいね。」
「ヒィー!鳥さん、豪快!」
「お魚食べてるー!」

鳥さんの種類もさまざまで、身近なところでいえば、スズメさんやヒヨちゃん(ヒヨドリ)も多いし、水辺の鳥さんだとアオサギさんあたりが多いね。それからやっぱり大人気なのはカワセミさん。
でもね、まだすずが見たことのない鳥さん、例えば、ブッポウソウとか、アカショウビンとか、カラフルな鳥さんたちの写真も目を引くし、猛禽類の写真はやっぱりカッコいい!

「すず、たのしーい!」

うふふうふふ!

すると。

数歩先で眺めていたケンイツエンチョーに、ちょいちょい、と手をこまねかれた。

「”こけやまきのこ”、いたよ。」

「あ、ホント。見つけてくれてありがと。」

ちゃんと、今年もいたよー!

“こけやまきのこ見つけたよ!”

今年の出品作品は、以下3点でした。

『干潟の恵みいただきます』(アオサギ)

“『干潟の恵みいただきます』(アオサギ)”

『一瞬の狂気』(カワウ)
『夏雨に濡れそぼる』(スズメ)

“『一瞬の狂気』(カワウ)、『夏雨に濡れそぼる』(スズメ)”

あとから考えてみれば、最終的に選んだのは身近な鳥さん3種類だったね。

これだけのたくさんの人の作品のなかに囲まれても、やっぱり自分がおもしろいと思ったり好きだと思った瞬間を選んで出してるから、楽しく参加することができたって、リンくんが、あいや、こけやまきのこが言ってました。

アハッ!おつかれさーん!

・来年もまた来ようね!

「すず、どーだった?」

「バードフェス、楽しかったよー!」

「ほぼ、写真見に来ただけだったけど、良かった?」

「うん、オオバンさん見られたからいいよ。また来年も来よー!」

「そだね。来年応募する作品、またいっぱい撮るぞー!すず、お付き合いよろしくね。」

「もちろんだよ!だって、すずは野鳥レポーターだもの。リンくんは撮影アシスタントでしょ!メインはすずだよ!」

「アハッ!そうでした、そうでした。すずちゃんレポーターのサポート、全力で頑張ります!」

さぁて、リンくんの気合が入ったところで、すずたちはまたクルマまで30分徒歩で戻ってから、おうちに帰るね。

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW」第24回は、バードフェス会場の手賀沼公園からお送りしましたー!

パタパタパタパタ!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございましたっ!
以上、レポーターのすずこと鈴之助でした。

また次回、お会いしましょー!

すず(鈴之助)

“野鳥レポーターのすずでした!まったねー!”

※会期は終了しました。また来年をお楽しみに!
ジャパン・バード・フェスティバル 2024 in Abiko
2024年11月2日(土)・3日(祝)
https://www.birdfesta.net/

鳥フォトコンテスト in JBF2024
https://www.birdfesta.net/jbf/b1.html

▼Rinのカメラマンとしての活動はコチラ▼
こけやまきのこ
Bluesky @kinokokeyama.bsky.social https://bsky.app/profile/kinokokeyama.bsky.social
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「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第23回 谷津干潟で世界を旅するシギチドリに会う」
https://bobingreen.com/2024/10/17/10850/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第20回 手賀沼で桜の木に住むコゲラさん」
https://bobingreen.com/2024/04/15/8950/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第10回 鳥さんのお祭りジャパンバードフェスティバル」
https://bobingreen.com/2023/11/08/6870/

「すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第5回 手賀沼生まれのふわふわモフモフひなちゃん」
https://bobingreen.com/2023/06/21/5355/

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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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