すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW – 第1回 黒いハクチョウに遭遇する

パタパタパタパタ!
パタパタパタパタ!

みーんな!おはーに!!!
本日のレポーターは、ウサギのすずこと、鈴之助だぁよぉーーー!

今朝は、我がチーバ県を出て、お隣、イバラーキ県水戸市にある、大塚池公園にやってきております!
ここは常磐道水戸ICからほど近くにありながら、下道をナビで案内されて5分ほど。静かな住宅街に囲まれた場所にあります。

大塚池公園、の名の通り、池を要する公園で水鳥さんたちがたくさん集まることで有名なのだそうです。

我々ボブ家一行、愛車のモビスケで到着したのは、まだ朝7時すぎのこと。日曜日の朝とはいえ、こんな朝もはよから、20台はゆうに停められるだろう駐車場は、すでにほとんど埋まっているのです。

「エーッ!エーッ!みんな水鳥さん見に来てるのかなー?すんごい長いレンズつけた野鳥カメラマンとかいるのかなっ?わっくわく・・・!わっくわく・・・!」

「すずー、駐車場ほとんど埋まってるんだけど・・・!びっくり!アッあそこ、空いてる。よぉし、よかった!」

残りわずかのスペースに無事にモビスケを停めて、すずたちは外に飛び出したの。

「わぁー!いい天気!昨日は夜まで雨パラついてたのにね。晴れて良かったね。」

3月中旬のニチヨービ。キレイに晴れた青い空にでっかいお池のある公園。

それでは、さっそく、中へ入ってみましょぉー・・・!

みなさぁん!
見てください!この広ぉぉぉい池!

そして、水鳥の数!数!数!

大小さまざまな水鳥さんたちが、のーんびり日向ぼっこしたり泳いだりしています。

“3月中旬午前7時の大塚池公園”

ホラホラっ!大きな白い鳥は、ハクチョウさんです!こちらはオオハクチョウでしょうか?

いーち、にぃ、さーん、しぃ、ごぉ・・・・いやいや、数え切れないくらい、いらっしゃいます!

20羽くらいはいるんじゃないでしょうか!

こんな多くのハクチョウさんを生で見るのは、わたし初めてです!

“見てください!この広ぉぉぉい池!”
“いーち、にぃ、さーん、しぃ、ごぉ・・・・”
“オッ!近くに来てくれました”
“オオハクチョウさんのようです!”

ここでハクチョウに向けてカメラを構えたニンゲンを発見しましたので、インタビューしてみます!

「スイマセーン。ボブ家TVの番組で、”すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW”と申します。インタビューよろしいですか?どちらからお越しですか?」

「あ!鈴之助さんですねー。いつも見てます!チーバからやってきました。大塚池にハクチョウがいるって聞いて。」

「ハクチョウ目当てですか!目の前にたくさん泳いでますが、いかがですか?」

「いやーっ!今シーズンはハクチョウ見るの初めてなんで、ワクワクですぅ・・・!あーーーっ!シャッターチャンスっ。撮影に戻ってもいいですかぁ?しっ・・・失礼しますっ!」

「アッ・・・。」

チーバからお越しの、リンくんにインタビューでしたっ。アハッ。身内でスミマセーン。

ところで、先ほどリンくんはカメラを構えたまま、何かを見つけた様子でした。そろりそろりと抜き足差し足忍び足で、向こうまで行ってしまいました。
ムムッ?何かあったんでしょうか・・・?

鈴之助レポーターの好奇心に火が付きますな!我々も近づいていってみましょう・・・!
(ホラッ!カメラさん、急いで急いで!あ、でも足元気をつけてね!)

おぉぉぉっと・・・!これは・・・!

なんという光景でしょうか!わたしはこんな鳥を見たことがありませんっ!

黒い鳥です!カラスでも、カワウでもない、もっと大きな黒い鳥です。
なんと、くちばしは真っ赤で、先だけが少し白く、目も赤みを帯びています。それから、大きく立派な羽根に少し白い毛が混じっています。
この黒い鳥、ジィッとしずかに池の端で何を思うのやら・・・、我々のことに気がついているのか否か、それさえもわかりません。ただ、悠々とその黒い羽根がお日さまの光に照らされて、大変美しく輝いているように見えます。

“アレは、黒い大きな鳥さん!何でしょう?”
“この黒い鳥、ジィッとしずかに池の端で何を思うのやら・・・”

(これは、一体・・・。)

この鳥の名前や種類が何なのかとわたしが考えあぐねていたところ、ケンイツエンチョーからカンペが出ましたっ。

(「・・・すず、これ、コクチョウじゃない?コクチョウだよ、黒いハクチョウ。」)

みなさん!この黒い鳥は、コクチョウ、だそうです!白いからハクチョウ、黒いからコクチョウだそうです!わーお!!!

パタパタパタパタ!
パタパタパタパタ!

アッ、すみません。興奮してわたしの赤い羽根がパタパタしちゃいました。

“悠々とその黒い羽根がお日さまの光に照らされている”
“カップルかなぁ?仲良く泳いでる”
“すず、コクチョウさん、初めて見たの!”

そのとき、リンくんの呼ぶ声がしました。

「すぅずぅーーー!レポーター遊びやめて、コッチおいでよ、コクチョウだなんて、すごいねー!一緒に写真撮ってあげるよぉ。抱っこしてあげるから、おいで。」

ふぅ。。。さっきわたしのインタビューを冷たくあしらってそうそうに切り上げたくせに、今度はわたしとの撮影会なのだそうです。

フーンだ・・・!
でもっ。でもっ。

すずだって、遊びに来たんだもーん!

いつものウサギのすずちゃんに戻って、お池の周りで遊んじゃおぉぉぉーっと!

「リーンくーん。コクチョウさんと遊ぶぅ!コクチョウさんの赤いくちばしとすずの赤い羽根、なんだか親近感!」

パタパタパタパタ!
パタパタパタパタ!

「コクチョウのくちばしとかけまして
 鈴之助の羽根とときます
 その心は
 どちらも赤がチャームポイントでしょぉー!」

“すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOW”、今日はこれにてお開きー!

レポートを無事に?終えてから、池にいるたくさんの水鳥さんたちをジィッと観察したよ。
ハクチョウさん、コクチョウさんの他にも、丸々と太ったマガモさんがいたり、ひとりぽつんと佇むダイサギさんがいたり。最近野鳥観察に目覚めたリンくん、ダイサギを見るのは初めてだったみたい。近所によくいるのはコサギさん(ウサギさんじゃないよっ!)だから、ホォっとなってた。

なんだか、いろんな鳥さんがいて、楽しいねー!

すずはリンくんに抱っこされて、小一時間、池の周りを歩いたの。
お散歩するご近所らしきおじいさん、かなりのスピードで周回を決め込むランナー・・・、ん?アレ?カメラ構えて水鳥撮ってるのって、うちだけかな・・・?

ハテ、じゃあ、あの駐車場をいっぱいにしているクルマたちは何だったのかな?

不思議に思いながらモビスケの元に戻る道すがら、金属音に続いて、ニンゲンの張り上げる声が聞こえてきた。

(カキーン・・・!ウワァー・・・!オォォォォ!)

「あ。なるほど!野球だぁ!野球場があるんだね!」

こんな早朝から駐車場がいっぱいだったのは、となりの野球場で朝練をしてるからだったみたい。

はるばるイバラーキは水戸まで白いハクチョウさんを見に来て、とっても珍しい黒いハクチョウ=コクチョウさんも見られて、すず、びっくりしたよ。

まさに、すずちゃんの野鳥にびっくりでSHOWだった!アハッ!

また次回はどんな鳥さんに会えるのかなー?乞うご期待!

すず(鈴之助)

“ハクチョウさんもコクチョウさんもいて、びっくりでSHOW!”
“ジィッ。マガモさん”
“目の周りが青緑なのはダイサギさんだそうです”

「ペンギンの野鳥観察」
https://bobingreen.com/2022/02/07/1590/

※参考資料↓↓↓
動物完全大百科 コクチョウ
https://animalbook.jp/animalia/black_swan/

国立環境研究所 公式ホームページ 侵入生物データベース コクチョウ
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/20480.html

水戸市公園協会 公式ホームページ 大塚池公園
https://www.mito-park.net/about/park_otsuka.html

※なお、リンくんは野鳥観察初心者なので、もし鳥さんのお名前や種類が違ったらぜひ教えてください!

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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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