ライオンの冬支度
Twitterで時折みかけるハッシュタグことば遊び。
今日は「#名前の先頭をぽに変えるとなにかかわいい」とやらがタイムラインで流れてきたから、やってみた。
ライオンのボブお、いや、「ぽ」ブおです。
フハッ!あんまり大きく変わらないね。
リンくんは「ぽ」ンくん。うーん。間が抜けた感じになるのがおもしろいのね。うふふ。
「ぽ」って、日本語の擬音語や擬態語でよくつかわれる音のひとつだなって思う。
今のおれの気分。
「ぽ」か「ぽ」か。
閑話休題。改めまして、ライオンのボブおです。
暦の上ではもう冬が到来しているというのに、まだ白Tシャツ1枚で過ごしていたおれらボブ家兄弟。ようやく今日、冬支度をすることになった。
すっぱだかのすっぽんぽんのうまれたての姿のライオンになって、窓際で毛並みを整えてるの。
ほうら、ぽかぽか、でしょ。
ぽかぽか。ぽかぽか。ぽ、っていいなぁって、味わいながら、おひさまの柔らかい光を感じて、ぽかぽかする。
その間に、リンくんがおれらの衣替えをしてくれたの。
春~秋の間にずっと活躍した白Tシャツをウタマロ石鹸で漂白お洗濯して、これから冬の間にお世話になるダウンベストを天日干ししてる。
おれらがぽかぽかを遊んでうとうとし始めたところへ、洗濯を干し終えたリンくんがやってきた。
ン?手に何か持ってる。
(シュッシュシュッ!!!)
「ひゃあー!リンくん、不意打ちはやめてよ!」
ファブリーズだった。
「むぅん、おれら、布じゃねっし!ライオンだからっ!ねぇ。」
「あはは、ごめんごめん。気持ちよくうとうとしてたんだよね?これからいいことしてあげる。」
リンくんは豚毛のブラシを手にすると、ぽふっと、はだかんぼのおれをひざに乗せた。
(コシコシ・・・コシコシ・・・シュルシュル・・・シュルシュル・・・)
「ンー。んふふ。んふふ。ココチヨシなの。」
「でしょ。ブラッシング、きらいじゃないでしょ。」
「んふふ。んふふ。おくちの周りのしろいところ、ちゃんときれいにしてー。あと、お手ても。それから、おでこから鼻先までのカーブもしっかり毛を立たせてほしいの。最後にきもちよぉくおなかとせなかをまんべんなくやってちょーだい。」
「ハイハイ。わかってますよぉー。かわいいねぇ、ボブお。ブラッシングのときは、みんな赤ちゃんライオンに戻るねぇ。うふふ。」
(コシコシ・・・シュルシュル・・・)
「赤ちゃんライオンじゃないもん、7才のオニーさんだもん!」
おれのブラッシングが終わると、今度は弟のボブぞの順番だ。リンくんはというと、また同じことを言いながら、ボブぞの全身をコシコシ、シュルシュルとなでていった。
そのままおれらは窓際で日光浴をしてまどろみながら、天日干ししているダウンベストがぽかぽかになるまで待った。
さぁ!ライオンの冬支度、カラダもココロも完了だよ!
みーんなっ、今年の冬も元気に遊ぼーなっ!
ぽかぽか。
ボブお
「みどりテラスはここちよし」
https://bobingreen.com/2021/01/03/855/