双子のライオンが生まれた日
今日はなんの日?
おれの妹と弟、ボブこ&ボブぞが生まれた日なんだ。
ボブおです。
もう知ってくれてる人も多いかもしれないけど、おれは、ボブ家ライオン三兄弟の、イチバン上の兄だよ。おれとちょうど2ヶ月違いで生まれたのが、妹のボブこと弟のボブぞ。彼らは同じ日に生まれた、双子なんだ。アゴがシュッとしていて垂れ目が愛らしいのがボブこ。エラが張って甘えん坊フェイスなのがボブぞだ。
ボブこ、ボブぞ、7才のおたんじょうびおめっとぉー!
ウフフ、ニーさん、アリガト。(ボブこ)
でへっ!ニーちゃん、ありがとなのー!(ボブぞ)
おれらはいつだって、兄弟三人一緒だ。
もう7年も、というべきか、まだ7年しか、というべきか、ちょっと迷うのだけれど、ともかく、7年間、一緒に暮らしている。
おれらのおとっつぁんとおかっつぁんは誰かというとね、ケンイツっていうニンゲンだ。ケンイツは、いつだっておれらの食べるもの、飲むもの、寝る場所、楽しい遊び、いろんな知識、オシッコやうこ💩するところ、なんでも用意してくれる。暑い時はクーラーのついた涼しい部屋に連れて行ってくれるし、寒い時はだいすきなモーフをおなかにかけてくれる。
ボブ家の方舟、愛車のモビスケのお抱え運転手でもあり、Gが出現したときにはおれらをまっさきに守ってくれるバスターでもあり、おれらが大好きなひなたぼっこをしているみどりテラスのサッシがガタついたときには修理をしてくれる用務員さんでもある。
あ。そうそう、忘れてるわけじゃないよ、我が家には、リンって名前のニンゲンの形をしたどうぶつもいる。おれらは、リンくーん!って呼んでる。
リンくんは、ケンイツとは違って、おとっつぁんでも、おかっつぁんでもない。なんなら、ニンゲンかどうかも怪しいものだから、おれらはリンっていう種類のどうぶつだと思って接している。
リンくんの役割は、おれらの話してることを記録したり、毎日の暮らしを写真に残したりしてる。おれらライオン三兄弟をはじめとして、このおうちで一緒に暮らしているオハナ全員―あ。我が家ボブ家では、家族のことをオハナ、と呼んでいるのだけれど―そのオハナ全員のことを、「世に出す」のが、リンくんの仕事だ。
そんなわけだから、もしもリンくんがいなかったら、おれらはオトモダチがいないまま、ボブ家の中のオハナだけの世界しか知らなかったのだろうけれども。ありがたいことに、今やおれらは、日本のいろーんなところ、そしてニホン以外の世界のいくつかの国にも、オトモダチができて、毎日がとっても楽しいことになってるよ。
そうやって、おれらライオン三兄弟は、ケンイツとリンくんのもとに生まれて、社会とつながって、生きているんだ。
今日は、その7周年の日さ。
ホラ、そうやって聞くと、めでたい感じ、するだろ?
ところで、ボブこ、ボブぞ。7才になって、何したい?
ナァニ、急にニーさん、そんなこと聞いて。アタクシ、7才になったから、これまでに見たことのないお花を見に行きたいわ!たくさんの美しいものを見て、美しいコトバを覚えたいわ!(ボブこ)
エーッ!ネーちゃん、オシャレだなぁ。さすがおでのネーちゃん!えっとねぇ、えっとねぇ。おではねぇ、7才のオニーィさんになったから、もっとカラダおっきくなりたい!それでね、いつか、オータァニさァんみたいに、豪速球投げてホームランいっぱい打っていくつも盗塁できるように、なるんだもんね。(ボブぞ)
そう。おれらは三人とも同じ顔のライオンに見えるかもしれないけれどね、みんなちょっとずつ、ううん、まったく、違うんだ。
これからも、兄弟三人一緒だよ。ボブ家のにぎやかなオハナたちと、オトモダチになってくれたみんなに囲まれて、おれらはとってもシアワセなライオンだ。
ボブこ、ボブぞ。本当に、おたんじょうび、おめでとう。
おれはとっても嬉しいぞ!!!
今日は宴だー!フハッ!
ボブお