あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁーーー！

あのねー、すずねー、パブロヲといっしょに無事におうちに帰ってきて、センプーキの前で羽根を乾かしてるの！

あのねあのね、今日ね、とってもびっくりしたの。カンイッパツ（間一髪）ってこーゆーことだと思ったの。

今日はね、昼間、鳥さん探しにおさんぽしててね。

それで、ひとしきりぐるりと歩いたあと、クーラーの効いた観察センターで涼んで休憩していたの。

そしたら、向こうのほうから急に黒い雲が近づいてきたものだから、「いっそげー！帰るよー！」って言って、リンくんに連れられてバス停に向かったの。

バス停には下校する高校生がいっぱいいっぱい並んでて、最初に来たバスに乗れなくってね。んじゃぁ次のバス、って待ってる間に、どんどん雲が迫ってきて。

ポツリ。ポツリ。

「あぁぁぁ、来ちゃった・・・！雨につかまったぁぁぁ。」

リンくん、あわてて、すずとパブロヲがいるリュックにビニール袋をかけてくれたんだ。

「うぅー、苦しいよー、蒸し暑いよー！」

そう、リュックのなかに入ってるだけでも暗くてジメジメするのに、ビニール袋かぶせられたら息できなくなっちゃう・・・！

そこからなんとか次のバスに乗り込んで、雨雲から逃げるようにして、やっとこさ、おうちまで帰ってきたってわけ。

バスを降りる頃には、もう青空が広がっていて、むしろアスファルトから蒸発する湿気でムシムシ。んもう、大変だったの。

「リンくーん！早く出して！出して！もう無理ぃぃぃ！」

部屋についてさっそくリュックから出してもらって、もうすずもパブロヲも汗びっちょりだよぉ！パブロヲはハシビロコウで鳥さんだから当然羽根があるでしょ？んで、ホラ！すずはウサギさんだけれど、赤い羽根持ってるからね、ふたりで、文字通り、羽根を伸ばしたの。

センプーキ（扇風機）の前でね！

そして、お決まりの、アレ！

「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁーーー！」

アハッ！

さ、もいっちょやっとこ。パブロヲもご一緒に！

「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁーーー！」

あー、おうちって楽しいなー！

すず（鈴之助）

▼5年前にライオンたちもやってた扇風機遊びのお話▼

アァアァアァァー