ボブおの好きな花

ボブおです。
今日はお花の話をしてみようと思うよ。

おれらボブ家のライオン三兄弟は、それぞれ、好きな花があるんだ。
妹のボブこは、華やかで香り高いバラがお気に入り。ご近所のバラ園に通っては、その残り香をまとうのだ。おれの妹ながら、バラを愛でるようになってから美しさを増してきたと思う。
弟のボブぞは、オハナいちばんの元気印。真夏の黄色いヒマワリが似合う。大きな風車のある”ふるさと広場”の畑で、強い陽射しのもと弾けんばかりの笑顔を見せてくれる。

そして、おれはというとね、アジサイが好きなんだよね。
6月の梅雨生まれ。アジサイってこの時期に咲くお花だから、どことなく親近感があるんだ。
あの陰影と濃淡のある色合いと奥行き感、しみじみ味わい深さがあるんだよね。

もちろん雲ひとつのない晴れた日は大好きだけれど。
この季節に、灰色の曇り空を見上げては、雨粒が落ちてこないかな?って心配したり、雨が降ってるのを窓越しに眺めて、いつやむかなぁ?なんてぼんやりしたり。そういうのが、おれには向いてると思ってる。

今日はもう6月の最後の日曜日。
昨日からものすごく風が強くて、ものすごく暑い。真夏がもうやってきちゃったみたいに暑い。リンくんは朝から洗濯機を3回も回して汗だくだ。風が強いというのに洗濯物を干すものだから、あっちゃこっちゃ飛ばされそうになってさらに汗だくになってる。

ハテ?

梅雨の神さま、ドコ遊びにいっちゃったのかな?

夏の神さま、ちょっと気が早いんじゃないかな?しかも風の神さままで引き連れてきた。

ねぇ。おれの好きなアジサイのお花、もうちょっと、もうちょっとだけ、楽しませてくださいな。
アジサイの色姿は、曇り空のほうが映えると思うんだ。
梅雨の神さま、どうかお願いします。

ボブお

“おれ、このアジサイが気に入ったの。グリーンとブルーの濃淡が美しい”

“おれの顔よりおっきい!”
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Rin(リン)

ぬいぐるみブロガー、Rin(リン)です。 ライオンのボブ家と愉快な仲間たち、そしてニンゲンのケンイツ園長と一緒に、みどりキャンプ場で暮らしています。 ボブ家の日常を、彼らの視点でつづっていきます。

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